Windowsでプリンターが「オフライン」のままになる原因と7つの解決策
Windows 10で文書を印刷しようとしたとき、プリンターがオンライン状態でなければ印刷が実行されないことをご存じの方は多いでしょう。通常は、プリンターの電源を入れて数秒待つだけで、ステータスは「オフライン」から「オンライン」へと自動的に切り替わります。
しかし残念ながら、必ずしもそうなるとは限りません。プリンターの電源が入り、パソコンやネットワークに正しく接続されているにもかかわらず、「オフライン」表示のまま変わらないケースがあります。Windowsがプリンターのオンライン状態を認識できない理由はいくつも考えられます。この記事では、考えられる原因と解決策を7つのステップに分けて順番にご紹介します。

手順1:デバイスの電源を入れ直す
細かい設定やツールを操作する前に、まず試してほしいのがプリンターとパソコンの再起動(電源の入れ直し)です。意外にも、これだけで問題が解決することは少なくありません。

まずプリンターとパソコンの両方の電源を切ります。その後、プリンターの電源を入れ、ネットワークへの接続が完了するまで待ちます。USBケーブルで接続している場合は、プリンターの起動が完了するまで待ちましょう。
次にパソコンの電源を入れ、プリンターがまだ「オフライン」表示になっているかどうかを確認します。ここでのポイントは、プリンターを完全に電源オフにすることです。省エネモード(スリープ状態)では不十分な場合があります。確信が持てないときは、プリンターの電源プラグを抜いて約30秒待ってから再度接続すると確実です。
手順2:プリンター付属のソフトウェアを使う
それでもオフライン表示が消えない場合は、プリンターに付属しているメーカー製ユーティリティを試してみてください。これらのツールはネットワーク上のプリンターを自動検出し、オフライン表示の原因となっている問題を修復できることがあります。
たとえばHPプリンターなら、無料の診断ツール「HP Print and Scan Doctor」が提供されています。キヤノンの場合は公式サポートサイトで機種番号を入力し、「ソフトウェア」タブから管理・メンテナンス用ソフト「My Printer」をダウンロードできます。
これはほぼすべてのプリンターメーカーに当てはまります。デルのプリンターであれば、Dellのドライバーダウンロードページで機種を検索し、プリンターアプリケーションを入手しましょう。

上の画像は、Windows 10マシンで京セラの「Kyocera Print Center」を実行している例です。プリンターのステータスやインク残量などの詳細情報をひと目で確認できます。
自分のパソコンにプリンター管理ソフトがインストールされているかどうか分からない場合は、「設定」→「デバイス」→「プリンターとスキャナー」の順に開いて確認できます。

右側にインストール済みのプリンター一覧が表示され、管理用アプリが存在する場合は「このデバイスで利用可能なアプリがあります」と表示されます。プリンターを選択して「管理」をクリックすると、「プリンターアプリを開く」というボタンが現れます。

筆者自身、管理ソフトがすでにシステムにインストールされていることに気づいていなかったので、この確認方法はかなり役立ちました。
手順3:プリンターを「オンライン使用」に設定する
プリンター自体はオンラインで接続されていても、設定が誤っていることがあります。コントロールパネルの「デバイスとプリンター」を開き、対象のプリンターをダブルクリックして印刷キューを表示します。

メニューバーの「プリンター」をクリックし、「印刷を一時停止」と「プリンターをオフラインで使用」の両方にチェックが入っていないことを確認してください。チェックが入っていたら外しましょう。
手順4:トラブルシューティングツールを実行する
問題がWindows側の印刷サブシステムにある場合、トラブルシューティングツールの実行が有効です。手順2と同じ要領でプリンターの「管理」画面を開くと、「トラブルシューティングツールの実行」というリンクが表示されます。これをクリックすると、スプーラーサービスやネットワーク設定などが自動的にチェックされます。

原因がWindows側にあるケースでは、このツールで解決することが多いようです。
手順5:プリンターポートの設定を確認する
ここまでの方法で改善しない場合、原因はポート設定にある可能性が高いです。これは主にIPアドレスを持つネットワークプリンターに関係する問題です。最もよくあるのは、プリンターのIPアドレスが変更されたのに、ポート設定が古いIPアドレスを指し続けているケースです。
まず、ネットワーク設定ページを印刷してプリンターの現在のIPアドレスを調べます。方法が分からない場合は、無料のネットワークスキャンツールを使ってLAN内の全デバイスのIPアドレスを確認するのもよいでしょう。
IPアドレスが分かったら、コントロールパネルの「デバイスとプリンター」を開き、プリンターを右クリックします。このとき必ず「プリンターのプロパティ」を選択してください(一番下の「プロパティ」ではありません)。

「ポート」タブを開き、一覧をスクロールしてチェックが入っているポートを見つけます。それを選択して「ポートの構成」をクリックします。

このダイアログには、現在設定されているプリンターのIPアドレスが表示されます。実際のプリンターのIPアドレスと異なっていれば、それが原因です。ここでIPアドレスを更新すれば、印刷できるようになるはずです。

ポート構成時に次のようなエラーが表示される場合は、WSDポートとして設定されている可能性があります。
ポートの構成中にエラーが発生しました。この操作はサポートされていません。
WSD(Web Services for Devices)ポートは自動的に構成されるポートで、内容を編集できません。この場合、プリンターに接続できないときは「ポートの追加」ボタンから新しいTCP/IPポートを作成する必要があります。TCP/IPポートを作成してネットワークプリンターを追加する方法や、無線プリンターのトラブルシューティングについては、別記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
もう少し手軽な方法としては、次の手順6のようにプリンターを一度削除して再登録する方法もあります。そうすれば新しいIPアドレスが自動的に使われます。
手順6:プリンターを削除して再追加する
まだプリンターが使えない場合は、削除して再インストールするのが最善の選択肢かもしれません。Windowsがプリンターをインストールする際には、自動検出を行い、各種設定を確認し、ドライバーが正しくインストールされているかまでチェックしてくれます。
プリンターを削除するには、コントロールパネルの「デバイスとプリンター」を開き、プリンターを右クリックして「デバイスの削除」を選択します。

再インストール前にパソコンを一度再起動しておくのもおすすめです。なお、この操作でプリンタードライバーがシステムから削除されることはありません。ドライバー自体に問題があると思われる場合は、次の手順7に進んでください。
再起動後、「プリンターの追加」をクリックすると、Windowsがローカル接続またはネットワーク上のプリンターを自動的に検出してくれます。

手順7:プリンタードライバーを再インストールする
問題が現在のプリンタードライバーにある場合もあります。その場合は、メーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードしましょう。ただしその前に、現在のドライバーをきれいに削除しておくことをおすすめします。
Windowsからプリンタードライバーを削除する方法については、別途ガイド記事を参照してください。Windows 10でも同じ手順が使えます。

ここまでの手順で印刷できるようになっていれば幸いです。それでも解決しない場合は、プリンター全般のトラブルシューティングガイドも併せてご覧ください。さらに、Windows Updateを常に最新の状態にしておくことも重要です。最新の更新プログラムには新しいプリンタードライバーが含まれていることが多く、Windows 10との相性が改善される場合があります。ご不明な点があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。
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