Excelで売上MISレポートを作成する方法(初心者向け簡単ステップ解説)
この記事では、Excelで売上用のMISレポートを作成する手順を、わかりやすく解説します。説明には、「製品名」「種類」「月」「地域」「売上」の5列からなるデータセットを使用します。
MISレポートとは?
MISは「Management Information System(経営情報システム)」の略称です。経営層はこれを活用することで、効果的な意思決定を行えるようになります。また、すべてのステークホルダーへ情報を共有する手段としても役立ちます。さらに、企業のマーケティング部門や営業部門は、このレポートを使って売上データを分析でき、利益の最大化につなげることが可能です。
MISレポートは「人(People)」「データ(Data)」「業務プロセス(Business Procedures)」「ハードウェア(Hardware)」「ソフトウェア(Software)」の5つの要素で構成されています。本記事ではこれらを踏まえながら、MIS売上レポートを作成していきます。
ExcelでMIS売上レポートを作成する4つのステップ
ステップ1:ピボットテーブルでデータを整理する
まずピボットテーブルを使ってデータセットを整理し、次にグラフを追加します。最後にグラフを新しいシートへ移動し、スライサーを挿入して表示内容を調整します。それでは早速始めましょう。
手順:
- まず、セル範囲B4:F12を選択します。
- 次に、挿入タブからピボットテーブルを選択します。
すると、ダイアログボックスが表示されます。
- 既存のワークシートを選択し、「Pivot」シートのセルB2を出力先として指定します。
その後、ピボットテーブルのフィールド画面が表示されます。
- すべてのフィールドにチェックを入れます。これにより、売上(Sales)以外のフィールドが行エリアに配置されます。
- 続いて、「地域」フィールドを列エリアへドラッグします。
以下のような出力結果が得られます。
ステップ2:グラフを挿入する
このセクションでは、ピボットテーブルツールを使ってグラフを挿入します。ピボットグラフを追加することで、データを視覚的に把握できるようになります。手順は以下の通りです。
- まず、ピボットテーブルの出力範囲内の任意のセルを選択します。
- 次に、ピボットテーブル分析タブからピボットグラフを選択します。
すると、グラフの挿入ダイアログボックスが表示されます。
- 縦棒カテゴリから集合縦棒を選択します。
- OKをクリックします。
シート上に縦棒グラフが表示されます。
グラフから読み取れるポイント
経営層はこのグラフから、以下のような売上情報を読み取れます。
- iPhone 13は南(South)地域で特に好調です。
- iPhone 13 Proは東(East)地域で需要が高くなっています。
- ノートパソコンについては、両モデルともMacBookが南地域で人気があります。
- したがって、企業は南地域向けのiPhone 13、東地域向けのiPhone 13 Pro、そして南地域向けのノートPCの在庫を増やすべきだといえます。
次に、円グラフを追加します。
- まず、ピボットテーブル分析タブからピボットグラフを選択します。
- 次に、円カテゴリからドーナツを選択してOKをクリックします。
ドーナツ型の円グラフが表示されます。
グラフから読み取れるポイント
外側のリングは南地域を表しています。このグラフからは、以下のことが読み取れます。
- 製品の種類だけで見ると、ノートPCは南地域と東地域の総売上のうち、それぞれ60%と50%を占めています。
- 南地域では、上位モデルのMacBookはベースモデルの約2倍の人気があります。
- 東地域では、iPhone 13 ProはiPhone 13の約4倍の人気があります。
これにより、経営層は特定の地域における各製品の収益性や需要の正確な数値を把握できるようになります。
最後に、折れ線グラフを追加します。
- まず、ピボットテーブル分析タブからピボットグラフを選択します。
- 次に、折れ線カテゴリから「マーカー付き折れ線」を選択してOKをクリックします。
折れ線グラフが表示されます。
グラフから読み取れるポイント
- スマートフォンでは上位モデルの方が多くの売上を生み出していますが、ノートPCでは必ずしもそうではありません。
- 東地域はスマートフォンによってより多くの売上を獲得しています。
- 南地域では、ベースモデルのノートPCがより高い収益を上げています。
- こうした傾向を踏まえると、企業はMacBook Pro 16インチモデルを製品ラインナップから外す判断をすることも考えられます。
ステップ3:グラフを別シートへ移動する
ここでは、作成したグラフを「Graphs」という新しいシートへ移動します。これにより、レポート全体を見やすく整理された状態で表示できます。
- 3つのグラフのいずれかを選択します。
- 次に、ピボットグラフ分析タブからグラフの移動を選択します。
グラフの移動ダイアログボックスが表示されます。
- 「オブジェクト先」から「Graphs」を選択します。
- OKをクリックします。
同じ手順を繰り返して、すべてのグラフを新しいシートへ移動させます。
ステップ4:スライサーを活用する
最後にスライサーを追加します。これにより、グラフに対してフィルターを柔軟に適用できるようになります。
- まず、任意のグラフを選択します。
- 次に、ピボットグラフ分析タブから「スライサーの挿入」を選択します。
ダイアログボックスが表示されます。
- 最初の4つのフィールドにチェックを入れてOKをクリックします。
スライサーは以下のように表示されます。
スライサーの項目をクリックするだけで、表示するデータを自由に切り替えられます。
- 試しに、月のスライサーで「March(3月)」を選択してみましょう。
すると、3月のデータだけがグラフに反映されます。
さらに便利なことに、スライサーの操作は既存のすべてのグラフに一括で反映されます。以上で、ExcelによるMIS売上レポートの完成です。
練習用データについて
練習用のデータセットをExcelファイルに同梱しています。ぜひ実際に操作しながら、手順を体で覚えてください。
まとめ
この記事では、Excelで売上用のMISレポートを作成する具体的な手順を解説しました。ピボットテーブル・グラフ・スライサーを組み合わせれば、経営判断に役立つレポートを効率的に作れます。ご不明な点があれば、お気軽にコメント欄でお知らせください。最後までお読みいただきありがとうございました。
関連記事
- Excelで経費報告書を作成する方法(簡単な手順付き)
- Excelで収支報告書を作成する方法(3つの実例)
- Excel VBAを使ってPDF形式でレポートを出力する方法(3つのコツ)
- Excelで日次活動報告書を作成する方法(5つの実例)
- マクロでExcelレポートを自動化する3つの方法
- Excelのマクロを活用したレポート作成の手順
- Excelで日次売上報告書を作成する方法(簡単な手順付き)
-
Excelの日付に「区切り位置」機能を使う方法|初心者向け簡単3ステップ
Excelを使用していると、「区切り位置」機能を活用したい場面がよくあります。この機能はさまざまな作業に役立ちます。本記事では、Excelで日付に対して「区切り位置」機能を使う方法を、必要な図解とともにわかりやすい3つのステップで紹介します。この記事を読めば、あなたのExcelスキルがさらに向上するはずです。 日付に「区切り位置」機能を使う手順 ここからは、Excelで日付に「区切り位置」機能を使う具体的な手順を説明します。まずデータセットを作成し、次に「区切り位置」ウィザードを実行することで、最終的に目的の結果を得ることができます。以下の手順を順番に確認しながら、図も参考にして進めてくださ
-
Excelで連絡先用CSVファイルを作成する方法|初心者向け簡単4ステップ解説
Excelで作業していると、顧客情報、商品情報、学生や取引先の連絡先など、一連のデータを扱う場面が多くあります。こうしたデータは適切に管理する必要があり、そのためにはExcelファイルをCSVファイルに変換して、連絡先情報を保存しておくのが便利です。本記事では、Excelで連絡先用のCSVファイルを作成する方法を、簡潔かつ丁寧に解説します。特別なツールは不要で、誰でも短時間で完了できる内容です。ぜひ参考にして、Excelスキルの向上にお役立てください。 CSVファイルとは? CSV(カンマ区切り値)ファイルは、Microsoft Excelのような表計算ソフトを扱う上で必ず出会うファイル形式