Excelで会計用MISレポートを作成する方法|初心者向け簡単5ステップ解説
業務においてデータをわかりやすく可視化するために、MISレポートが必要になる場面は少なくありません。MISレポートを活用すれば、大量のデータから変化の傾向やパターンを柔軟に把握できます。本記事では、Excelを使って会計用のMISレポートを作成する手順を、初心者の方にもわかるよう丁寧に解説します。練習用ワークブックをダウンロードしながら、ぜひ実際に試してみてください。
MISレポートとは?
MISは「Management Information System(経営情報システム)」の略称です。MISレポートとは、膨大なデータセットの中から必要なデータを抽出・集計し、要約してまとめた報告書のことです。経営層や上級管理者へのデータ報告の際に広く活用されており、日々のビジネスシーンで欠かせないツールとなっています。
MISレポートの種類
MISレポートは、目的や用途に応じてさまざまな種類に分類されます。主なものは以下の通りです。
- 売上レポート
- 会計MISレポート
- 予算レポート
- 生産レポート
- キャッシュフロー計算書
- 資金計算書
- 利益レポート
- 損益計算書レポート
- 異常損失レポート
- 原価計算レポート
- 人事(HR)レポート
- 在庫レポート
- 統計公表レポート
- 受注残レポート
- 遊休時間レポート
- 機械稼働率レポート
- サマリーレポート(要約レポート)
- トレンドレポート
- 例外レポート
MISレポートのメリット
MISレポートを活用することで、業務上多くのメリットが得られます。
- データ管理の効率化
- データトレンドの明確化
- 組織目標の設定支援
- 問題点の早期発見
- 企業効率の向上と改善
- 生産コストとエラーの削減
Excelで会計用MISレポートを作成する手順
ここでは、文房具店の1か月分の会計データをサンプルとして使用します。列Bには10種類の商品名、列Cには数量、列Dには当月の売上金額、列Eには在庫残数を入力しています。また、列Fに仕入れコスト、列Gに収入、列Hに利益を記録しており、データ範囲はセル範囲B5:H14です。

ステップ1: データセットの取り込み
まず、データをMicrosoft Excelに入力します。既存のCSVファイルなどからインポートすることも可能です。次に、SUM関数を使用して「コスト」「収入」「利益」各列の合計値を算出します。
- 利益の合計を求めるには、セルH15に以下の数式を入力します。
=SUM(H5:H14)
- 同様に、セルF15とG15にも同じ操作を行い、「コスト」と「収入」の合計を求めます。

ステップ2: ピボットテーブルの作成
続いて、データセットからピボットテーブルを作成します。ここでは、「数量」「売上」「在庫」の3つの列をピボットテーブルに含めます。
- まず、セル範囲B4:E14全体を選択します。
- 次に、「挿入」タブの「テーブル」グループにある「ピボットテーブル」を選択します。
- 「テーブルまたは範囲からピボットテーブル作成」というダイアログボックスが表示されます。
- 元のデータセットを保持するため、「新しいワークシート」オプションにチェックを入れます。
- 最後に「OK」をクリックします。

- 新しいシートが作成され、画面右側に「ピボットテーブルフィールド」というサイドウィンドウが表示され、列名も確認できます。
- フィールド名を下部の4つのボックスにドラッグ&ドロップして配置します。ここでは「商品名(Item)」を「行」に、その他の3つの列を「値」に配置しました。
- フィールド名をボックスに入力すると、ピボットテーブルに順次反映されていきます。
- 最後に、サイドウィンドウ右上部の「閉じる」ボタンをクリックして閉じます。

ステップ3: ピボットグラフの挿入
このステップでは、データパターンを視覚的に示すため、4種類の異なるグラフを挿入します。内訳は縦棒グラフ2つ、横棒グラフ1つ、円グラフ1つです。
- まず、セル範囲A3:D14全体を選択します。
- 「グラフ」グループの「縦棒/横棒グラフの挿入」のドロップダウン矢印をクリックします。
- 「2-D縦棒」セクションから「集合縦棒」を選択します。

- グラフが表示されたら、「グラフ要素」アイコンをクリックし、表示したい要素にチェックを入れます。ここでは見やすさを考慮して「軸」と「データテーブル」のみにチェックしました。
- 「デザイン」タブや「書式」タブから、グラフのスタイルやテキストを自由に変更できます。
- ここでは「スタイル8」を採用しました。「グラフのスタイル」グループから「スタイル8」を選択してください。
- グラフ端のサイズ変更ハンドルを使って、見やすい大きさに調整します。

- 次に、再びピボットテーブル全体を選択し、「グラフ」グループから「100%積み上げ縦棒」を挿入します。
- 「グラフ要素」アイコンをクリックし、このグラフでは「軸」と「凡例」を表示します。グラフスタイルは前のグラフと同じものを使用します。

- 同様の手順で横棒グラフも作成します。「縦棒/横棒グラフの挿入」のドロップダウンから「2-D横棒」セクションの「集合横棒」を選択します。
- グラフ要素の数やスタイルをお好みで調整します。ここでは「スタイル3」を選択し、「軸」要素のみを表示しました。

- 最後に円グラフです。セル範囲A3:D14を選択し、「円/ドーナツグラフの挿入」のドロップダウン矢印をクリックします。
- 「3-D円」オプションを選択します。
- グラフスタイルを調整します。ここでは「スタイル8」を選択し、すべてのグラフ要素を非表示にしました。

ステップ4: スライサーの挿入
次に、スプレッドシートにスライサーを挿入します。スライサーを使うと、データの絞り込み作業が格段に快適になります。
- スライサーを挿入するには、「ピボットグラフ分析」タブに移動します。
- 「フィルター」グループから「スライサーの挿入」を選択します。
- 「スライサーの挿入」ダイアログボックスが表示されます。
- スライサーに表示したいフィールドにチェックを入れます。今回のデータセットでは「商品名(Item)」フィールドのみを選択しました。
- 「OK」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

- 「Item」というタイトルのスライサーが作成され、Item列のすべての値が含まれています。
- スライサー端のサイズ変更ハンドルを使って、すべての値が見えるように調整します。

ステップ5: MISレポートの完成
最後に、作成したグラフを別シートにまとめてレポートとして仕上げます。現状では、すべてのグラフが重なって表示されているため、見づらくなっています。

- まず、新しいシートを作成し、名前を付けます。ここではシート名を「Report」としました。
- グラフを選択し、「ピボットグラフ分析」タブの「操作」グループから「グラフの移動」を選択します。
- 「グラフの移動」ダイアログボックスが表示されます。
- 「オブジェクトを指定」オプションにチェックを入れ、ドロップダウンから「Report」シートを選択します。
- 「OK」をクリックすると、グラフが指定したシートに移動します。

- または、グラフを選択して「Ctrl+C」でコピーし、「Report」シートで「Ctrl+V」で貼り付ける方法もあります。
- 残りのグラフについても同様の操作を繰り返します。
- その後、すべてのグラフと「Itemスライサー」が見やすいようにシート内で配置を整えます。

これで、すぐに使えるMISレポートが完成しました。以上の手順により、Excelで会計用のMISレポートを問題なく作成できました。
まとめ
本記事では、Excelを使った会計用MISレポートの作成方法を解説しました。ピボットテーブル、グラフ、スライサーを組み合わせることで、誰でも簡単に視覚性の高いレポートを作成できます。ご不明な点やご要望があれば、コメント欄でお気軽にお知らせください。
Excelに関するさまざまな問題と解決策については、当サイトExcelDemyもぜひご覧ください。新しい学びを続けて、スキルアップを目指しましょう!
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