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Ubuntu 20.10「Groovy Gorilla」の新機能まとめ――Ubuntuに再びチャンスを与えるべき理由

Ubuntu 20.10「Groovy Gorilla」がダウンロード・インストール可能になりました。しばらくUbuntuから離れていた方にとって、このリリースはCanonicalの流れに再び乗るきっかけとなるのでしょうか?ここでは、Ubuntu 20.10 Groovy Gorillaについて知っておくべきすべてをご紹介します!

Ubuntuの近況:簡単なまとめ

LTS(長期サポート)リリースの間に登場する通常リリースは、かつて大きな期待を集めていました。Canonicalの開発者たちが、LTSに採用されるかもしれない新しいアイデアや機能を実験する場だったからです。

しかし近年では、通常リリースも野心的でなくなり、新境地の開拓よりも、Ubuntu体験の微調整と磨き上げに重点が置かれるようになっています。

Ubuntuは長い間、Linuxを試したい初心者への定番のおすすめでした。その使いやすさ、手厚いコミュニティ、「とりあえず動く」哲学により、広く普及してきました。今でも最も人気のあるディストロの一つですが、過去10年間の数々の失敗――例えばAmazonアドウェアのバンドルやデスクトップの大幅な再設計――により、支持を失ってきました。

その結果、Canonicalのディストロは現在、多くのレビューランキングやユーザーのおすすめにおいて、Linux Mint、Manjaro、MX Linuxと首位を争っています。そういう意味で……

Groovy Gorillaは、もう一度見直す価値があるのでしょうか?

Ubuntu 18.04以降の変更点

物議を醸したUnityユーザーインターフェースは、Ubuntu 18.04 LTS(Bionic Beaver)で廃止されて以来、姿を消しています。その後継となったのは、CanonicalがカスタマイズしたGNOME 3で、安定して動作し、軽快な操作感があります。

ディストロ全体が非常によく統合されており、デスクトップ、アプリケーション、設定画面を通じて一貫したルック&フィールが実現されています。最新版のGNOMEスクリーンショットユーティリティの外観も更新されました。

Linux Mint、Manjaro、あるいはWindows 10からの移行者が気づくかもしれないパフォーマンス面の違いは、起動とシャットダウンに時間がかかることです。ライブUSBもフルインストールも起動に目立った時間を要し、電源オフ時にはUbuntuのロゴが予想以上に長く表示されます。

Ubuntu 20.04以降の変更点

Ubuntu 20.10「Groovy Gorilla」の新機能まとめ――Ubuntuに再びチャンスを与えるべき理由

Ubuntu 20.04のYaruテーマでは、フォルダアイコンに新しいカラースキームが導入されました。オレンジとナス色のアクセントが入ったグレーのフォルダは、最初は少し戸惑うかもしれませんが、すぐに愛着がわいてきます。

議論を呼んだAmazonウェブランチャーの廃止も20.04で行われた変更の一つで、Ubuntuに再びチャンスを与える理由になるかもしれません。

設定マネージャーには、接続確認や位置情報サービスの無効化など、さらなるプライバシー設定も追加されました。アプリケーションタブからは、通知を許可するアプリを選択できます。

昔ながらのUbuntuファンが現代のディストロを試すと、Ubuntu Softwareアプリケーションに驚かされるかもしれません。以前のCanonicalのソリューションとは異なり、このアプリストアには実際にレビュー、スクリーンショット、便利なカテゴリが備わっています。ただし、テスト中はカテゴリの読み込みに非常に時間がかかり、機能が壊れているのかと思ったほどでした。

Ubuntu 20.10「Groovy Gorilla」の新機能まとめ――Ubuntuに再びチャンスを与えるべき理由

Ubuntu 20.10 Groovy Gorilla:新機能

最近のUbuntuリリース同様、最も重要な変更はシステムの内部にあります。

Groovy GorillaにはLinuxカーネル5.8が搭載されており、多数のセキュリティ改善、ドライバーサポート、パフォーマンス向上のためのさまざまな調整が含まれています。

注目すべき新しいカーネル機能には、USB 4 / Thunderbolt 3規格のサポート、Wi-Fi接続品質を改善する機能、Intel Gen 11および12グラフィックス技術のサポート、PCIe-to-PCIデバイスの消費電力を削減するActive State Power Management(ASPM)などがあります。

Canonicalによると、GeForce RTX 3080、RTX 3090、MX450カードに必要な最新のNVIDIA 455グラフィックスドライバーは初期リリースには含まれていませんでしたが、まもなくアップデートとして提供される予定です。

開発目的でUbuntuを使っている方にとって、ツールチェーンのアップグレードは朗報でしょう。Groovy Gorillaには、GCC 10、glibc 2.32、golang 1.13、LLVM 11、OpenJDK 11、perl 5.30、php 7.4.9、Python 3.8.6、ruby 2.7.0、rustc 1.41といった新しいアップストリームリリースが搭載されています。

Ubuntu 20.10は、FedoraとDebianの後を追い、IPTablesベースのファイアウォールを、より高速で最新のnftablesに置き換えました。

もう一つの注目すべき進展は、このリリースがRaspberry Pi 4にインストール可能なデスクトップISOイメージとして初めて提供されたことです。以前のモデルでもGroovy Gorillaを起動できる可能性がありますが、公式サポートの対象外です。

さらに、この最新バージョンには、GNOMEデスクトップ3.38、Firefox 81、LibreOffice 7.0.2、Thunderbird 78.3.2など、多くのコアアプリケーションの最新版も含まれています。

Ubuntu 20.10 Groovy Gorilla:UI改善

シンプルさを追求する中で、GNOMEチームには、多くのユーザーが不可欠と考える機能を削除してきた長い歴史があります。そして何年も後に、それらのオプションを復活させることもあります。GNOME 3.38のアップデートのおかげで、Ubuntuには再びシステムメニューに便利な再起動ボタンが直接表示されるようになりました。以前は「電源オフ」をクリックしてはじめて再起動オプションが現れる仕組みでした。

2020年の奇妙さに拍車をかけるように、GNOME開発者は、上部バーにバッテリー残量のパーセンテージ表示を復活させました(情報量の少ない電源アイコンだけに頼りたくない場合に便利です)。

上部バーのカレンダー通知もはるかに使いやすくなりました。クリックすると、タスクやイベントが実際に表示されます。ただし、直感に反することに、通知からメインのカレンダーアプリを開いたり編集したりする方法はなく、ユーザーインタラクションの面ではやや不完全な存在です。

アプリケーショングリッドも改善されました。以前はアプリはアルファベット順でのみ表示されていましたが、現在はお好みの順序でショートカットを配置できます。アイコンを重ねてドラッグして作成したフォルダ内でも同様です。グリッドはより動的になり、解像度や画面サイズの変化に応じて、アイコンサイズやレイアウトを自動的に調整します。

Ubuntu 20.10「Groovy Gorilla」の新機能まとめ――Ubuntuに再びチャンスを与えるべき理由

その他、設定マネージャーのディスプレイ設定では、フラクショナルスケーリングを利用してデスクトップの表示を細かく調整できます。

もう一つの注目すべき新機能は、Groovy Gorillaのノートパソコンをモバイルホットスポットとして使えるようになったことです。設定のWi-FiタブからQRコードを作成でき、スマホやタブレットでスキャンすれば、長く複雑なWi-Fiキーを入力することなくデバイスを接続できます。

Ubuntu 20.10 Groovy Gorilla:総評

全体として、20.10リリースは、良質なワインのように成熟しようとするUbuntuの姿を示しています。Canonicalが「速く動いて壊す」ことに執着していた無謀な実験の時代は過ぎ去りました。今のUbuntuは、自分自身を理解し、目指す方向を明確に持ったディストロです。Ubuntuはシンプルさを提供し、できる限りユーザーの邪魔をしないことを目指しています。

GNOME Tweaksや拡張機能ツールなどのアドオンである程度のカスタマイズは可能ですが、そこから先は、安定性とシンプルさをクラッシュや非互換性の問題と引き換えにすることになりがちです。

システムの外観や操作性をどうしても細かくいじりたいユーザーは、標準のUbuntuでは満足できないかもしれません。KDE Plasma、Cinnamon、XFCEなどの他のデスクトップ環境の方が好みに合うでしょう。

Ubuntu 20.10 Groovy Gorillaのサポート期間は9ヶ月で、2021年7月に終了します。より安定した長期的な選択肢が必要な方は、Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa)を2025年まで使用できます。

画像クレジット:PolaX3/Wikimedia Commons

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