VirtualBoxでUbuntuをインストールする方法【Windows・Mac・Linux対応】
最新版のUbuntuを試してみたいと思いませんか?数多くのアップデート、新機能、バグ修正が盛り込まれたUbuntuは、最も有名なLinuxオペレーティングシステム(OS)として高い人気を誇ります。
しかし、古いPCにインストールしたり、メインのOSとデュアルブート環境を構築したりしなくても、Ubuntuをお手軽に試す方法があるのをご存じでしょうか?その答えが「仮想マシン」です。無料のOracle VirtualBoxを使えば、わずかな手順で仮想マシンを作成できます。
この記事では、Windows、macOS、Linux上のVirtualBoxにUbuntu 20.04をインストールする手順を詳しく解説します。
なぜVirtualBoxでUbuntuを試すのか?
UbuntuをはじめとするLinux OSを試す方法はいくつもあります。
- 古いPCにインストールする
- Windows、macOS、または別のLinux OSとデュアルブートする
- Windows Subsystem for Linux(WSL)経由でWindows上にインストールする
- Live CD版をPCで起動する(再起動するまでメモリ上で動作)
- Raspberry Piにインストールする
- 仮想マシンを作成してインストールする
本記事では、仮想マシン(VM)を使ってUbuntuを実行する方法を解説します。仮想マシンとは、OSから物理的なPCのように見えるソフトウェア環境のこと。ホストマシン(PC本体)にどんなOSが入っていても関係なく、1つ以上のゲストOSを仮想マシン上にインストールできます。仮想マシンにインストールされたOSは「ゲスト」と呼ばれます。
UbuntuなどのLinux OSを試す方法として、仮想マシンは最もシンプルで手軽な選択肢です。
VirtualBoxにUbuntu 20.04をインストールする流れ
VirtualBoxを使えば、Linux仮想マシンの作成はとても簡単です。
VirtualBoxでUbuntuをPCにインストールするには、主に以下の5つのステップが必要です。
- VirtualBoxをインストールする
- UbuntuのISOファイルをダウンロードする
- Linux OS用の仮想マシンを構成する
- 仮想マシンでUbuntuを起動する
- VirtualBox内にUbuntuをインストールする
1. PCにVirtualBoxをインストールする
まずはVirtualBoxをダウンロードして、お使いのPCにインストールしましょう。
ダウンロード: VirtualBox(無料)
VirtualBoxはWindows、Linux、macOS向けに提供されています。インストール手順はOSによって異なるため、VirtualBoxのダウンロードページにある詳細な説明を確認してください。
インストールが完了したら、新しい仮想マシンを作成する準備は整いました。ただし、その前に…
2. Ubuntu 20.04 LTSのISOファイルをダウンロードする
仮想マシンにUbuntuをインストールするには、インストールメディアが必要です。通常、PCにインストールする場合はISOファイルをDVDやUSBメモリに書き込みますが、VMへのインストールであれば、ダウンロードしたISOファイルをそのまま利用できます。
Ubuntuには複数のバージョンがあります。初めて試す場合に最も安全なのはLTS(Long Term Support)版です。LTS版はリリース後5年間、対象を絞ったアップデートが提供される、Ubuntuの主力エディションです。何か問題が発生しても、サポートを受けたりバグ修正を入手したりしやすいのが魅力です。
ダウンロード: Ubuntu 20.04 LTS
事前構成済みのUbuntu仮想ディスクを使う方法
以降では、VirtualBoxの仮想マシンにUbuntuを手動でインストールする手順を紹介します。難しくはありませんが、多少の手間がかかり、正しく設定するまで時間がかかることもあります。「今すぐサクッと動かしたい!」という方には、あらかじめ設定済みのディスクイメージを読み込む方法もおすすめです。
osboxes.orgでは、VirtualBoxやVMware用に使いやすいディスクイメージ形式の各種OSが公開されています。これらはVirtualBoxで簡単に読み込める仮想ディスクイメージ「VDI形式」で提供されているので、まずVDIファイルをダウンロードしましょう。
ダウンロード: Ubuntu 20.04 LTS VDIディスクイメージ
ダウンロードできたら、次の手順でVirtualBoxに接続します。
- VirtualBoxで新規(New)をクリック
- OSの名前(Name)とタイプ(Type)を入力して次へ(Next)をクリック
- メモリサイズ(Memory size)はデフォルト値のままでOK
- 次へ(Next)をクリック
- ハードドライブ(Hard drive)画面で「既存の仮想ハードドライブファイルを使用する(Use an existing virtual hard drive file)」を選択し、フォルダアイコンをクリック
- ダウンロードしたVDIファイルの場所を指定
- VDIファイルを選択して開く(Open)をクリック
- VirtualBoxのメインウィンドウで新しい仮想マシンを選択し、設定(Settings)をクリック
- ディスプレイ(Display)でビデオメモリを増量し、3Dアクセラレーションを有効化(Enable 3D Acceleration)にチェック(VMが正常に動作しない場合は無効にしてください)
- 完了したらOKをクリック
あとは仮想マシンを選択して起動(Start)をクリックし、ロードが完了するのを待つだけです。
3. Ubuntu用のVirtualBox仮想マシンを構成する
Ubuntuを手動でインストールする場合は、ISOのダウンロード中に仮想マシンを作成・構成しておきましょう。
ここでの設定を誤ると、Ubuntu 20.04のインストールに失敗する可能性があるため、慎重に進めてください。
- VirtualBoxで新規(New)をクリック
- 仮想マシンの名前を設定(例:Ubuntu 20.04)
- タイプ(Type)をLinux、バージョン(Version)をUbuntu(64-bit)に設定

- 次へ(Next)をクリック
- VMのメモリサイズを設定(PCの物理RAMの25%程度を目安に)
- 次へ(Next)をクリック
仮想マシンを実行するには、仮想ハードディスクを作成する必要があります。これはPCのストレージ上に確保されるデータ領域で、仮想マシンからのみアクセス可能です。容量上限を固定することも、使用量に応じて「可変(動的)」に拡張することもできます。
- 「仮想ハードドライブを作成する(Create a virtual hard disk now)」を選択して作成(Create)をクリック
- デフォルトのVDIが選択されていることを確認して次へ
- 仮想ハードディスクのサイズ方式で「可変サイズ(Dynamically allocated)」を選択して次へ

- VDIの保存場所と最小サイズのデフォルト設定を確認
- 作成(Create)をクリック
これで仮想マシンの起動準備はほぼ完了です。残る作業は、ISOファイルを仮想CD/DVDドライブにマウントすることだけです。
Ubuntu 20.04のVMを選択した状態で設定(Settings)をクリックします。
- ストレージ(Storage)を開く
- コントローラーIDE(Controller IDE)を選択
- 属性(Attributes)ペインでIDEセカンダリマスター(IDE Secondary Master)横のディスクアイコンをクリック

- 「ディスクファイルを選択(Choose a disk file)」をクリックし、Ubuntu 20.04のISOを指定
- OKでISOを追加し、再度OKで完了
設定画面では、その他の調整も行えます。たとえばCPUコア数の変更やRAMの増設などです。ただし、仮想マシンの構成はホストマシン(お使いのPC)の物理スペックに依存する点に注意してください。
4. 仮想マシンでUbuntuを起動する
いよいよUbuntuを起動しましょう。
上記の手順でISOファイルを仮想光学ドライブに正しくマウントしたら、VMを選択して起動(Start)をクリックします。ほどなくして仮想マシンが起動します。
ここで表示される選択肢は2つ:「Try Ubuntu(Ubuntuを試す)」と「Install Ubuntu(Ubuntuをインストール)」です。
まずはインストール前にUbuntuを触ってみたいという方はTry Ubuntuがおすすめ。そのままインストールを進めたい場合はInstall Ubuntuをクリックしてください。
5. VirtualBox内にUbuntuをインストールする
この段階では、UbuntuはいわゆるLive CD版として動作しています。インターネット接続やファイル作成などは可能ですが、データはすべて仮想マシンのメモリ上に保存されるため、シャットダウンや再起動をするとすべて消えてしまいます。
気に入ったら、デスクトップ上のInstall Ubuntuアイコンをダブルクリックしましょう。インストールウィザードが起動します。仮想マシンのハードディスクドライブを選択し、画面の指示に従って言語や地域を設定してください。
数分後、仮想マシンが再起動します。通常はISOが自動的に取り出されるので、Enterキーを押して続行してください。自動的に取り出されない場合は、VMウィンドウを閉じてから以下の手順を行います。
- Ubuntu 20.04のVMを選択
- 設定(Settings) > ストレージ(Storage)をクリック
- 光学ドライブ(Optical Drive)アイコンをクリック
- 「仮想ドライブからディスクを除去(Remove Disk from Virtual Drive)」を選択
- OKをクリック
その後、UbuntuゲストOSを選択して起動(Start)をクリックすれば、まもなくVirtualBox VM上でUbuntu 20.04が使えるようになります。
VirtualBoxで複数のゲストOSを動かそう
ここまで進めることができれば、VirtualBoxにUbuntu 20.04がインストールされたか、あるいはインストール直前まで到達しているはずです。必要な情報はすべて上記の手順に含まれています。
もちろん、Ubuntuだけで終わる必要はありません。VirtualBoxには、Windowsや各種Linuxディストリビューションはもちろん、Chrome OSやmacOSなど、複数のOSをインストールできます。VirtualBoxは非常に汎用性の高いユーティリティで、ホストPCに何がインストールされていても、ほぼあらゆるOSを自由に試せるのです。
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