Office
 Computer >> コンピューター >  >> ソフトウェア >> Office

Excelで「変更履歴の記録」を有効にする方法|リボンへの追加とカスタマイズ手順を徹底解説

Excelでは、大量のデータセットを分析に使うことが多く、その中でデータを頻繁に修正・更新する必要があります。変更内容の記録を残しておけば、後の分析や確認が格段に楽になります。Excelには「変更履歴の記録(Track Changes)」という便利な機能があり、ワークシート上で行われたすべての変更を記録・表示できます。本記事では、この変更履歴の記録機能をExcelで有効化する方法を、ステップごとにわかりやすく解説します。

Excelで変更履歴の記録を有効にする基本手順

Excelの変更履歴の記録機能は、ワークシートに対して行われた変更を追跡し、必要に応じて一覧として確認できる便利なツールです。ただし、この機能は初期状態ではリボンに表示されていないため、あらかじめオプション設定から追加しておく必要があります。以下では、リボンへのコマンド追加から実際の使い方、さらにさまざまなカスタマイズ方法まで、順を追って説明します。

ステップ1:校閲タブをリボンユーザー設定で開く

まず、この機能を使えるようにするために、校閲タブへコマンドを追加します。手順は次のとおりです。

  • リボンの校閲タブをクリックします。
  • タブ上で右クリックし、「リボンのユーザー設定」を選択します。

ステップ2:Excelのオプションで新しいグループを作成

続いて、変更履歴のコマンドを格納するための新しいグループを作成します。

  • Excel のオプション」ダイアログボックスの「リボンのユーザー設定」タブを開きます。
  • 右側の「メインタブ」の一覧から、コマンドを追加したい場所を選択し、「新しいグループ」を作成します。

ステップ3:新しいグループの名前を変更

ここでは、作成したグループにわかりやすい名前を付けておきましょう。

  • ダイアログボックス内の「名前の変更」をクリックします。
  • 名前の変更」ダイアログが表示されたら、「表示名」欄に「変更履歴の記録」と入力します。
  • 最後に「OK」を押して確定します。

ステップ4:「すべてのコマンド」を選択

次に、新しく作成したグループに「変更履歴の記録」コマンドを追加していきます。

  • コマンドの選択」のドロップダウンリストから「すべてのコマンド」を選択します。

ステップ5:すべてのコマンドから必要なコマンドを挿入

このステップでは、変更履歴に関連するコマンドを登録します。

  • まず、「すべてのコマンド」の一覧から「変更履歴 (レガシー)」を探して選択し、「追加」ボタンを押します。
  • 続いて、同じ一覧から「ブックの共有 (レガシー)」を選択し、同様に「追加」をクリックします。

ステップ6:変更履歴の記録を有効にする

設定を完了させるための最後の操作です。

  • 必要なコマンドの配置が終わったら、「OK」を押してダイアログを閉じます。
  • これで、以降はリボンから「変更履歴の記録」コマンドを自由に使えるようになります。

ステップ7:サンプルデータセットを準備

事前準備が整ったら、いよいよ実際の操作に入ります。変更履歴を試すために、次のようなデータセットを用意しましょう。

  • ここでは、氏名・年齢・月給の3つの列からなるサンプルデータを使用します。

ステップ8:校閲タブからコマンドを実行

ワークシート上の変更を確認できるようにするため、以下の操作を行います。

  • リボンの校閲タブを開きます。
  • 変更履歴 (レガシー)」コマンドをクリックします。

ステップ9:「変更履歴の記録」コマンドを選択

さらに詳細な設定を行っていきます。

  • コマンドをクリックすると、サブメニューが2つ表示されます。
  • その中から「変更履歴の表示…」を選択します。

ステップ10:「変更履歴の表示」ダイアログでオプションを設定

変更履歴の表示」という新しいダイアログボックスが開きます。ここでいくつかのオプションにチェックを入れます。

  • 編集時に変更履歴を記録する」にチェックを入れます。
  • 時点」の項目で「すべて」を選択し、チェックボックスをオンにします。
  • ユーザー」の項目で「全員」を選択し、チェックボックスをオンにします。
  • 最後に「OK」を押します。

ステップ11:ワークシート上で変更を確認

前のステップまで完了すると、ワークシートへの変更を視覚的に確認できるようになります。

  • たとえば「月給」列の数値をいくつか書き換えてみます。
  • 変更を加えると、該当セルに変更履歴のマークが付き、内容を追跡できるようになります。

Excelの変更履歴機能をカスタマイズする方法

これまでの手順で、変更履歴の記録を有効化できました。さらにこの機能には、用途に合わせて活用できる便利なカスタマイズが多数用意されています。ここでは代表的な4つのテクニックを紹介します。

1. 履歴シートで過去の変更履歴を一覧表示する

シート上で行われたすべての変更を一覧形式で確認したい場合は、以下の手順に従ってください。

手順1:

  • 校閲タブから「変更履歴 (レガシー)」をクリックします。
  • サブメニューから「変更履歴の表示…」を選択します。

手順2:

  • 変更履歴の表示」ダイアログボックスが開きます。
  • 時点」で「前回保存後」を選択し、チェックを入れます。
  • ユーザー」で「全員」を選択し、チェックを入れます。
  • 新しいシートに変更履歴を一覧表示する」にもチェックを付けます。
  • 最後に「OK」を押します。

手順3:

  • 自動的に「履歴」シートが生成され、元のワークシートに対して行われたすべての変更を一覧で確認できます。

2. 変更の承認または拒否を行う

すべての変更をそのまま残すのではなく、取捨選択したい場合は「変更箇所の承諾/拒否」機能が役立ちます。手順は以下のとおりです。

手順1:

  • リボンの校閲タブを開きます。
  • 変更履歴の記録」グループから「変更履歴 (レガシー)」を選択します。
  • 続いて「変更箇所の承諾/拒否」をクリックします。

手順2:

  • 承諾または拒否する変更の選択」ダイアログで条件を指定します。
  • 「時点」では「未確認」を選択します。
  • 「ユーザー」では「全員」を選択します。
  • 両方のチェックボックスにチェックを入れてください。
  • 最後に「OK」を押します。

手順3:

  • 変更箇所の承諾/拒否」ダイアログが表示されます。
  • ここにはワークシート上のすべての変更が表示されます。
  • 各変更について「承諾」または「拒否」を選択することで、変更を採用するか破棄するかを決められます。

3. 変更履歴の保持期間を設定する

長期間にわたって変更履歴を保存したくない場合は、保持期間をカスタマイズできます。以下の手順で設定しましょう。

手順1:

  • リボンの校閲タブを開きます。
  • 「変更履歴の記録」グループから「ブックの共有 (レガシー)」コマンドを選択します。

手順2:

  • ブックの共有」ダイアログボックスが表示されます。
  • ダイアログ内の「詳細設定」タブに切り替えます。
  • 変更履歴」セクションにある「変更履歴を保持する」を選択します。
  • 履歴を残したい日数を任意の値で指定します。
  • 最後に「OK」を押して設定を完了します。

4. 変更履歴の記録を無効にする

最後に、変更履歴が不要になった場合の無効化方法を紹介します。以下の手順に従ってください。

手順1:

  • 校閲タブから「変更履歴の記録」グループを開きます。
  • 変更履歴の表示…」を選択します。

手順2:

  • 変更履歴の表示」ダイアログボックスで、「編集時に変更履歴を記録する」のチェックを解除します。
  • OK」を押します。

手順3:

  • これでブック内の変更履歴の記録が停止され、以降の変更は追跡されなくなります。

まとめ

今回は、Excelで「変更履歴の記録」機能を有効にする方法を、リボンへのコマンド追加から実際の使用方法、そして履歴シートの表示、変更の承認・拒否、保持期間の設定、無効化といったカスタマイズまで幅広く解説しました。この記事の手順を実践すれば、共同作業やデータ管理の際に変更内容を見失うことなく、効率よく作業を進められるようになります。ご不明な点やご要望があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。

関連記事

  • Excel VBAでセルの値が変更されたかどうかを検知する方法
  • 【解決済み】Excelで変更履歴が表示されないときの対処法(簡単フィックス)
  1. Excelで5秒間隔の自動更新を実現する方法|VBAを使った4つの実例

    Microsoft Excelは、データ管理や分析に欠かせない強力な表計算ソフトです。豊富なExcel関数やツールを活用すれば、さまざまな操作を効率的に行えます。教育機関や企業でも、重要なデータの保存にExcelファイルが広く使われています。そのような環境では、「一定間隔ごとに値を自動的に再計算して、常に最新の結果を表示したい」というニーズが出てくることもあります。分単位の更新であれば標準機能でも対応できますが、秒単位の自動更新を実現するにはVBA(マクロ)を利用する必要があります。この記事では、Excelで5秒間隔の自動更新を行うための4つの実用的な例を、具体的なコード付きで解説します。5秒

  2. Excelで列データを区切り文字付きテキストに変換する5つの方法

    Excelのシートで、縦方向(列)に入力されたリストを横並びのテキストとして整理したい場面はよくあります。その際、各項目をつなぐために区切り文字が必要になります。最も一般的なのはカンマ(,)ですが、セミコロンなどを使う場合もあります。残念ながら、Excelには列を区切り文字付きテキストへ一発で変換する専用機能は用意されていません。そこで本記事では、5つの簡単な方法で列データを区切り文字付きテキストに変換する手順を詳しく解説します。 Excelで列を区切り文字付きテキストに変換する5つの方法 この記事では、以下の5つのアプローチを順番に紹介します。 TEXTJOIN関数を使う方法 CONCAT