Excelで時系列データを分析する方法|初心者向け簡単ステップ解説
大量のデータを扱う作業は、時に複雑になりがちです。特定の基準ごとにデータをグループ化することで、こうした課題を効率的に解消できます。また、一定の時間間隔で結果を記録すれば、継続的に発生するイベントの分析も格段に容易になります。このようなデータセットは時系列データと呼ばれます。Excelはさまざまな業務で活用されていますが、中でもデータ分析は最も価値のある使い方の一つです。本記事では、Excelで時系列データを分析するための手順を、ステップごとにわかりやすく解説します。
Excelで時系列データを分析する基本手順
時系列データは、株価、為替レート、売上、生産量など、実務のさまざまな場面で活用できます。ここでは、サンプルデータを使って具体的に説明します。例として、ある会社の年間売上データを取り上げ、年(Years)と純売上高(Net Sales)を入力したデータセットを使用します。以下の手順に沿って、Excelで時系列データを分析してみましょう。
STEP 1:時系列データを入力する
- まず、正確なデータをExcelワークシートに入力します。
- 下の画像を参考にすると、より理解しやすいでしょう。

STEP 2:「データ分析」ボタンを追加する
「データ」タブに「データ分析」ボタンが表示されていない場合があります。その場合は、以下の手順でボタンを追加しましょう。
- まず、「ファイル」➤「オプション」を選択します。
- すると、「Excelのオプション」ダイアログボックスが表示されます。
- そこで「アドイン」タブを開きます。
- 次に、「管理」ドロップダウンから「Excelアドイン」を選択します。
- その後、「設定」をクリックします。

- すると、「アドイン」ダイアログボックスが表示されます。
- 「分析ツール」のチェックボックスにチェックを入れます。
- 続いて、「OK」をクリックします。
- これで、「データ」タブに「データ分析」ボタンが表示されるようになります。

STEP 3:統計分析を実行する
このステップでは、統計分析を実行するために必要な設定を行います。以下の手順を確認してください。
- まず、「データ」➤「データ分析」を選択します。

- すると、「データ分析」ダイアログボックスが表示されます。
- 次に、「分析ツール」の中から「指数平滑化」を選択します。
- そして、「OK」をクリックします。

- すると、「指数平滑化」ダイアログボックスが表示されます。
- 次に、目的の入力範囲を選択します。
- この例では、範囲C5:C9の純売上高を選択します。
- その後、減衰係数を指定します。
- 次に、出力範囲を選択します。
- さらに、「グラフ作成」と「標準誤差」のチェックボックスにチェックを入れます。
- 最後に、「OK」をクリックします。

分析結果の確認
「OK」をクリックすると、新しい2つの列とグラフが追加されたワークシートが表示されます。
- 下の画像のように、平滑化された値と標準誤差の列が統計分析の結果です。

- さらに、実際の純売上高と予測値を比較できるグラフも自動的に生成されます。

時系列データを予測する方法
近似曲線(トレンドライン)を追加することで、Excelで時系列データの将来予測を行うことも可能です。以下の手順に従って操作してみましょう。
手順:
- まず、実際の純売上高の曲線を選択します。
- 次に、マウスを右クリックします。
- コンテキストメニューから「近似曲線の追加」をクリックします。

- すると、ワークシートに「近似曲線の書式設定」ウィンドウが表示されます。
- ここで、「多項式」を選択します。
- 多項式近似曲線は、予測モデルにおいて誤差率が低いのが特徴です。
- その後、数式とR-2乗値(決定係数)を表示するチェックボックスにチェックを入れます。
- 下の画像を参考にすると、より理解しやすいでしょう。

- これで、グラフに目的の近似曲線が表示されます。

- また、線形近似曲線を使用したい場合は、「線形」を選択します。
- 続いて、予測したい先行期間数を指定します。

- すると、グラフに実際の値と並んで線形近似曲線が表示されます。

- さらに、GROWTH関数を使えば、指数的な増加傾向を持つデータの予測も行えます。
- セルF5を選択します。
- 次の数式を入力します。
=GROWTH($C$5:$C$9,$B$5:$B$9,B5,TRUE)
- 次に、Enterキーを押します。
- これで予測値が表示されます。
- 次に、オートフィル機能を使って残りのセルにも数式をコピーします。
- 最後に、売上値の予測結果が一覧で表示されます。

まとめ
以上の手順に従えば、Excelで時系列データを分析できるようになります。指数平滑化による統計分析から、近似曲線やGROWTH関数を使った売上予測まで、実務ですぐに役立つテクニックばかりです。ぜひ実際のデータで試してみてください。他にも便利な分析方法をご存じの方は、ぜひお知らせください。コメント欄にご意見やご質問があれば、お気軽にお寄せください。
関連記事
- Excelでリッカート尺度データを分析する方法(クイックステップ)
- ExcelでqPCRデータを分析する方法(2つの簡単な方法)
- Excelのデータ分析機能を使ったケーススタディの実践方法
- Excelでテキストデータを分析する方法(5つのやり方)
-
Excelでデータモデルを管理する方法【初心者向け5ステップ完全ガイド】
Excelでデータモデルを管理する方法を学びたいと思っていませんか?本記事では、Excelにおけるデータモデルの管理手順を、初心者の方にもわかりやすくステップごとに徹底解説します。この記事を読めば、データモデルの基本概念から実践的な活用方法まで、すべてをマスターできるでしょう。 より理解を深めたい方は、練習用のExcelワークブックをダウンロードして、実際に手を動かしながら学習することをおすすめします。 Excelのデータモデルとは? Excelのデータモデル(Data Model)とは、2つ以上のテーブルを共通のデータ項目(キー)で関連付けた特殊なデータテーブルの形式です。複数のシートや外部
-
ExcelファイルをXMLデータマッピングとして保存する方法【初心者向け5ステップ解説】
ExcelデータをXMLデータマッピングとして保存したいとお考えの方は、ぜひ本記事をご覧ください。XML(Extensible Markup Language)は、HTMLと同様のマークアップ言語であり、データの保存や転送を目的として設計されています。Excelで管理しているデータをXML形式で保存すれば、Web上でのデータ活用や、他のユーザーとの共有が格段にしやすくなります。本記事では、ExcelファイルをXMLデータマッピングとして保存する具体的な手順を、わかりやすく解説していきます。 ExcelファイルをXMLデータマッピングとして保存する5つのステップ まずはExcelでデータセット