Excelの集計関数を使ってデータを集計する方法|初心者向け基本ガイド
Excelを日常的に使っている方なら、データの集計や操作に使える組み込み関数の多さに驚いたことがあるでしょう。Excelは、金融の授業を受ける学生からウォール街のヘッジファンドマネージャーまで、文字通りあらゆる人が使っています。非常に強力でありながら、同時にとてもシンプルなツールなのです。
これからExcelを学び始める方にとって、最初に覚えておきたいのが「集計関数」です。代表的なものには、SUM(合計)、AVERAGE(平均)、MAX(最大値)、MIN(最小値)、MODE(最頻値)、MEDIAN(中央値)、COUNT(個数)、STDEV(標準偏差)、LARGE、SMALL、AGGREGATEなどがあります。これらの関数は、主に数値データに対して使用するのが基本です。
この記事では、Excelで数式を作成し、関数を挿入する方法を解説します。Excelの各関数は引数を受け取ります。引数とは、関数が結果を計算するために必要となる値のことです。
数式と関数の基本を理解する
例えば、2と2を足したい場合、関数はSUM、引数は数値の2と2になります。通常は「2 + 2」と書きますが、Excelでは =SUM(2+2) のように記述します。このように入力すると、単純な足し算の結果がすぐに表示されます。
ただし、このような数式は間違いではありませんが、実はあまり必要ありません。Excelでは単に =2+2 と入力しても同じ結果になります。SUMのような関数を使う場合は、引数としてセル参照を使うのがより理にかなっています。SUM関数の場合、Excelは少なくとも2つの引数、つまりシート上のセルへの参照を期待しています。
では、Excelの数式内でセルを参照するにはどうすればよいのでしょうか? 実はとても簡単です。すべての行には番号が付き、すべての列には英字が付いています。A1はシート左上の最初のセル、B1はA1の右隣のセル、A2はA1の真下のセルです。
新しい数式を書く前に、まずA列とB列にデータを入力しておきましょう。A1〜A10とB1〜B10に適当な数字を入力してください。次にD1を選択し、=SUM(A1,B1) と入力します。すると、A1 + B1 の値が表示されるはずです。

Excelで数式を入力する際に知っておくと便利なポイントがいくつかあります。まず、関数名の後に開き括弧 ( を入力すると、Excelがその関数が必要とする引数を自動的に表示してくれます。この例では number1、number2 などと表示されます。引数はカンマで区切ります。SUM関数は仕様上、無制限の数の値を受け取ることが可能です。
また、セル参照は手動で入力しても構いませんし、括弧を入力した後にセルA1を直接クリックしても問題ありません。Excelは参照先のセルを同じ色でハイライト表示するため、対応関係を正確に確認できます。1行分の合計はできましたが、他の行もいちいち数式を入力したりコピー&ペーストしたりせずに合計するにはどうすればよいでしょうか? 幸い、Excelには便利な機能が備わっています。
D1セルの右下隅にマウスカーソルを移動すると、白い十字から黒いプラス記号(フィルハンドル)に変わります。

その状態でクリックしたまま、データが入力されている最終行までドラッグし、端でボタンを離します。

Excelは賢いので、数式が各行に応じて変化すべきことを自動的に認識します。ずっと同じ A1 + B1 を表示するのではなく、A2+B2、A3+B3 というように、それぞれの行の値を反映して計算してくれます。

SUM関数にはもう一つの使い方があり、それがExcelの引数に関する別の概念を教えてくれます。例えば、A1からA12までのすべての値を合計したい場合、どうすればよいでしょうか? =SUM(A1, A2, A3, …) のように入力することもできますが、これは非常に時間がかかります。より良い方法は、Excelの「範囲」を使うことです。
A1〜A12を合計するには、=SUM(A1:A12) のように、カンマの代わりにコロンで2つのセル参照を区切るだけです。さらに =SUM(A1:B12) のように入力すると、A1〜A12とB1〜B12のすべての値が一括で合計されます。

ここまではExcelの関数と数式のごく基本的な概要ですが、これだけの知識があれば、すべての集計関数を使い始めるのに十分です。
主な集計関数の使い方
同じデータセットを使って、残りの集計関数でどんな数値が計算できるのかを見ていきましょう。まずは COUNT 関数と COUNTA 関数から始めます。

ここでは、D2に COUNT 関数、E2に COUNTA 関数を入力し、どちらにも範囲 A2:A12 をデータセットとして指定しています。違いがわかりやすいよう、A9の値をテキスト文字列の「hello」に変更しました。COUNT は数値が入力されたセルのみをカウントするのに対し、COUNTA はテキストと数値の両方が入ったセルをカウントします。どちらの関数も空白セルはカウントしません。空白セルを数えたい場合は、COUNTBLANK 関数を使用します。
次は AVERAGE、MEDIAN、MODE 関数です。平均はその名の通り数値の平均値、中央値は数値の集合の中間に位置する値、最頻値は最も多く出現する値のことです。新しいバージョンのExcelでは、最頻値が複数存在するケースに対応するため、MODE.SNGL と MODE.MULT が用意されています。以下の例では範囲として B2:B12 を使用しました。

続いて、B2:B12の数値セットに対してMIN、MAX、STDEVを計算してみましょう。STDEV関数は、値が平均値からどれだけ散らばっているか(ばらつきの度合い)を求めます。新しいバージョンのExcelでは、母集団全体に基づいて計算する STDEV.P と、標本に基づいて計算する STDEV.S の2種類が提供されています。

最後に、もう2つ便利な関数が LARGE と SMALL です。これらは2つの引数を取ります。1つ目はセル範囲、2つ目は取得したい「k番目」の順位です。例えば、2番目に大きい値を取得したい場合は2番目の引数に2を、3番目に大きい値なら3を指定します。SMALL も同様に機能しますが、こちらはk番目に小さい値を返します。

最後に紹介するのは AGGREGATE 関数です。この関数を使うと、前述のさまざまな集計関数を柔軟に適用できるだけでなく、非表示の行を無視したり、エラー値を除外したりといった高度な処理も可能です。日常的に使う機会は多くないかもしれませんが、必要になったときのために覚えておくと役立ちます。
以上が、Excelで最もよく使われる集計関数の基本的な概要です。ご不明な点があれば、お気軽にコメント欄でお尋ねください。
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