【解決法】Windows 10 Fall Creators Update(1709)適用後にVPNが接続できない問題の対処方法
Windows 10のFall Creators Update(1709)は、接続性の強化や新機能の追加など、ユーザーに多くのメリットをもたらす大型アップデートでした。既存の不具合が修正されたモジュールも数多くリリースされています。しかし、アップデートの公開と同時に、VPN機能に不具合が発生するという報告が相次ぎました。
具体的には、標準搭載のVPNアプリケーションがまったく起動しない、あるいはVPNモジュールが正常に接続できないといった症状です。この問題は、主にソフトウェア側の不具合やインターネット接続環境の不良によって引き起こされることが多いとされています。
本記事では、1709アップデート後にVPNが機能しなくなった場合の対処法を、順番に詳しく解説していきます。
解決策1:レジストリの変更
まず試したいのが、レジストリ「PolicyAgent」にキーを追加する方法です。うまくいかない場合は、手順を逆にたどることで変更を元に戻すことも可能です。ただし、レジストリエディターは強力なツールであり、内容をよく理解せずにキーの作成や編集を行うと、パソコンが起動しなくなるなどの深刻なトラブルにつながる恐れがあります。作業前には必ずレジストリのバックアップを取っておきましょう。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、ダイアログボックスに「regedit」と入力してEnterキーを押します。
- レジストリエディターが開いたら、以下のパスへ移動します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\PolicyAgent
- 該当パスに移動したら、ウィンドウ右側の空いているスペースで右クリックし、「新規 > DWORD(32ビット)値」を選択します。

- 新しく作成した値に「AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule」という名前を付けます。作成後、ダブルクリックしてプロパティを開き、値を「2」に設定します。「OK」をクリックして変更を保存し、エディターを閉じます。

- パソコンを再起動し、問題が解決したかどうかを確認します。
解決策2:VPNパッケージ(CMAK)の再インストール
1703から1709へのインプレースアップグレード後、多くのユーザーから「VPNクライアントの動作がおかしくなった」「まったく動作しなくなった」という報告がありました。多数の苦情を受け、Microsoftも公式にこの問題を認め、「VPNパッケージ全体を再インストールする必要があるかもしれない」という声明を発表しました。これは特に、CMAK(Connection Manager Administration Kit)を使用しているVPN環境を対象としたものです。
- Windows + Sキーを押して検索バーを開き、「features」(Windowsの機能)と入力します。表示された最初の結果を開きます。

- Windowsの機能ウィンドウで一覧をスクロールし、「RAS Connection Manager Administration Kit (CMAK)」を探します。すでにこのパッケージを使用している場合は、チェックが入っているはずです。チェックを外して「OK」を選択します。

- Windowsがユーティリティのアンインストールを実行します。パソコンを再起動し、再度Windowsの機能ウィンドウを開きます。
- 「RAS Connection Manager Administration Kit (CMAK)」にチェックを入れ直して「OK」をクリックすると、インストールが開始されます。インストール完了後、もう一度パソコンを再起動し、問題が解決したか確認してください。

解決策3:1709アップデート後のCisco VPNへの対応
Cisco VPNクライアントを使用している場合は、アップデートを実行する前にクライアントをアンインストールしておくことが推奨されます。事前にアンインストールしておけば、アップデート後に修復作業が格段に簡単になります。以下の手順に従って、クライアントを正しくインストールし、動作できる状態にしましょう。
注意: 本記事で紹介するサードパーティ製ソフトウェアについて、当サイトはいかなる提携関係も持っていません。すべてのソフトウェアは、あくまでユーザーの利便性のために紹介しているものです。作業は自己責任で実施してください。
- Sonicwallの64ビット版VPNクライアントをダウンロードします。古いバージョンでは期待どおりに動作しない場合があるため、必ず最新版を使用してください。
- Sonicwallのインストールが完了したら、Cisco VPNクライアントをインストールします。64ビットOSの場合は64ビット版を、32ビットOSの場合は32ビット版を選択してください。
OSの種類は、「PC」を右クリックして「プロパティ」を選択すれば簡単に確認できます。プロパティ画面の「システム」見出しの下にある「システムの種類」を確認してください。

64ビット版ファイルのダウンロード/32ビット版ファイルのダウンロード
注意: 「このexeファイルはこのオペレーティングシステム上で実行できません」というエラーが表示された場合は、WinRARなどの解凍ソフトを使ってexeファイルを展開し、中にある.msiファイルを直接実行してください。
- 次に、レジストリを編集して設定を変更します。Windows + Rキーを押し、「regedit」と入力してEnterキーを押します。
- レジストリエディターが開いたら、以下のパスへ移動します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\CVirtA
- 表示名(DisplayName)の値を選択し、以下のように修正します。
- x86(32ビット)の場合:「@oem8.ifn,%CVirtA_Desc%;Cisco Systems VPN Adapter」を「Cisco Systems VPN Adapter」に変更
- x64(64ビット)の場合:「@oem8.ifn,%CVirtA_Desc%;Cisco Systems VPN Adapter for 64-bit Windows」を「Cisco Systems VPN Adapter for 64-bit Windows」に変更
- 変更が完了したらレジストリエディターを終了し、パソコンを再起動します。再起動後、問題が解決したかどうかを確認してください。
解決策4:システム管理者にL2TPの許可を依頼する
最新の1709アップデート以降、PPTPはこれまでどおり正常に動作する一方、L2TPで接続トラブルが発生するケースが報告されています。この問題は、社内のシステム管理者や会社の管理者に連絡し、PPTPプロトコルと併せてL2TPの使用を許可してもらうことで簡単に解決できます。Windows Server 2012 R2に標準搭載されているRAS(リモートアクセスサービス)機能を使えば、この設定は容易に行えます。この問題は、特に自宅など職場以外の場所からリモートで社内ネットワークに接続しようとしているユーザーに多く見られます。
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