Microsoft TeamsでPower Virtual Agentsチャットボットのトピックを作成・編集する方法
前回のガイドで、Microsoft Teams上にPower Virtual Agents(PVA)チャットボットを作成する方法を学びました。次に気になるのは、ボットにコンテンツを追加する方法ではないでしょうか。トピックの作成方法は主に3つあります。Microsoftが提供するテンプレートをカスタマイズする方法、ゼロから新規トピックを作成する方法、そして既存のヘルプサイトから提案を取り込む方法です。
なお、前回のガイドでボット作成時に問題が発生した場合は、公式ドキュメントの「既知の問題」ページを確認してみてください。
Power Virtual Agentsチャットボットにおける「トピック」とは
Power Virtual Agents(PVA)において、トピックとは、ボットがユーザーの質問に対してどのように回答するかを決定する仕組みです。TeamsでPVAボットを作成すると、トピックのサンプルを確認できる4つの「レッスン」が最初から用意されています。これらのレッスンは、シンプルなシナリオから、条件分岐やカスタムエンティティを使った複雑なシナリオまで、段階的に構成されています。
また、トリガーフレーズも重要な要素です。トリガーフレーズとは、ユーザーがボットとの会話を始めようと入力しそうなフレーズ・キーワード・質問文のことです。そして会話ノードを使って、各トリガーフレーズに対してボットがどのように応答すべきかを設計していきます。
PVAチャットボットに最初から含まれているトピックは、あくまでもコンテンツ作成の学習用サンプルであり、本番運用を想定したものではありません。ただし、これらのレッストピックをテンプレートとして活用し、自分のユースケースに合わせて編集することは可能です。まずはこの4つのレッストピックを通じて、ボットがどのようにトピックを使ってユーザーと対話するのかを理解しましょう。
サンプルトピックとシステムトピックを使う
ボットを作成すると、いくつかのトピックが自動的に生成され、以下の2種類に分類されます。
- ユーザートピック: シンプルから複雑なボット会話の作り方を学べるよう、4つの「レッスン」トピックがプリロードされています。これらは自分で作成したトピックと同じ要領で編集でき、不要であれば完全に削除することも可能です。
- システムトピック: ボット会話で使用される定型の会話表現のサンプルとして用意されているトピックです。削除・無効化・トリガーフレーズの編集はできませんが、オーサリングキャンバス上でノードをカスタマイズすることは可能です。エンドツーエンドのボット会話設計に慣れていない限り、変更しないことをおすすめします。
チャットボットのトピックに慣れるには、TeamsのPVAアプリで[トピック]タブを実際に操作して確認するのが効果的です。手順は以下の通りです。
1. デスクトップ版Microsoft Teamsを開きます。
2. サイドバーからPower Virtual Agentsアプリを選択します。
3. ページ上部の[チャットボット]をクリックします。
4. [マイ チャットボット]を選択して、自分のチャットボットの一覧を表示します。
5. 編集したいチャットボットをクリックします。
6. 上部の[トピック]をクリックして、トピックセクションを開きます。

ここまで進むと、すべてのトピックが一覧表示されます。ご覧のとおり、ユーザートピックはオン/オフの切り替えが可能ですが、システムトピックは編集できないため、切り替えも行えません。
各トピックをクリックして、PVA内でどのように構築されているかを確認しておきましょう。4つのユーザートピックを順に開いて、トピックのタイトルや説明を確認し、それぞれのやり取りで使われているトリガーフレーズを見てみてください。さらに各システムトピックを開くと、ボットの発言、想定されるユーザーの返答、分岐ポイント、エンティティ参照など、ボットのフロー全体を把握できます。
新しいトピックを作成する
このガイドの手順をここまで進めていれば、新しいトピックの作成方法はもうおわかりいただけたはずです。以下の手順で新規トピックを追加しましょう。
1. 上部の[新しいトピック]タブをクリックします。
2. [空白から作成]を選択して、空の新規トピックを作成します。

空のトピックが作成されると、トリガーフレーズの入力画面に移動します。

3. ここでは、5〜10個のトリガーフレーズを入力し、ユーザーがこのトピックについて尋ねる際に考えられるさまざまな言い回しをボットに学習させます。画面に表示されるライティングのヒントに従い、入力が完了したら[詳細]をクリックします。続けて、カスタムトピックの名前と表示名を設定してください。

4. [保存]をクリックして、トピックを保存します。
トピックのエラーへの対応
トピックを保存すると、問題がある場合にはTeams内で通知が表示されます。筆者の場合、トリガーフレーズに対する応答メッセージを設定し忘れたため、エラーが表示されました。エラーメッセージが表示されたときは、プロンプト内の[保存]を再度クリックして、「エラーを含むままトピックを保存する」ことを明示的に確認する必要があります。

重要なのは、PVAがフローを常時監視し、意図したとおりに動作するかどうかをチェックしているという点です。エラーはボットの動作を妨げるため、公開前に必ず修正が必要です。一方、警告はボットの動作自体は止めませんが、個々のトピックが正しく機能しない原因になり得るため、できる限り早めに解消しておきましょう。

トピックの提案機能を使う
既存のヘルプテキストを読み込んで、チャットボット用のトピックを自動生成することもできます。これにより、質問と回答を一から作り直す手間を大幅に省けます。たとえば、Microsoft SearchのFAQページのように、すでに公開しているFAQページをそのまま活用したいケースもあるでしょう。では、Webサイトのコンテンツをインポートするにはどうすればよいのでしょうか。以下の手順で試してみましょう。
1. [トピックの提案]をクリックします。

2. 利用したいコンテンツのURLを貼り付けます。ここでは、Microsoft SearchのFAQページを使用します。貼り付けたリンクの横にある[追加]をクリックして、リンク先のコンテンツを登録します。必要なリンクの送信が完了したら、[開始]をクリックします。
3. トピックページに戻ると、上部に次のようなメッセージが表示されます。
「提案を取得しています。数分かかる場合があります。」
トピックの提案機能が実行中の間は、追加のURLを登録することはできませんのでご注意ください。

抽出が完了すると、新しく抽出された提案トピックがトピックセクションに表示されます。

一覧から利用したいトピックの候補を選択し、[トピックに追加]をクリックして追加します。以降も、ボット上の提案トピックを編集したいときは、いつでも[トピックに追加]を使用できます。
まとめ
ボットの作成方法はすでに学びましたが、今回はTeamsでボットにコンテンツを追加する方法を解説しました。次回は、強化されたAI機能を有効にする方法と、同僚や組織の内外に向けてボットを共有・公開する方法を紹介します。
Power Virtual Agentsチャットボットについてまだ疑問点がありましたら、ぜひコメント欄でお知らせください。
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