ExcelでWordを使わずにラベルを作成する方法【VBA活用・ステップバイステップガイド】
ラベルは、宛名や商品管理など、さまざまな場面で役立つ便利なツールです。通常、Excelのデータからラベルを作成するにはMicrosoft Wordの差し込み印刷機能を利用しますが、手順が煩雑で時間がかかることも少なくありません。そこで本記事では、Wordを使わずにExcelだけでラベルを作成する方法を、VBAマクロを活用したステップバイステップガイドとして詳しく解説します。
練習用ワークブックは、以下のリンクからダウンロードできます。
ラベルとは?
一般にラベルとは、貼り付けた対象物や製品の内容を示すためのシールや紙片のことです。ラベルの用途は非常に幅広く、例えば宛名ラベルを作成して封筒に貼り付けたり、パソコン内部のパーツに仕様を示すラベルが貼られていたりと、私たちの身近なところで数多く活用されています。
VBAを使ってExcelでWordなしにラベルを作成する4つのステップ
Microsoft Wordに頼らずExcelだけでラベルを作成できれば、作業が格段に楽になり、時間の節約にもつながります。
ここでは、クリスマスカードを送りたい相手の住所リスト(1列のデータ)がある状況を想定し、Wordを使わずにこれらの住所からラベルを作成する手順を紹介します。以下のステップに沿って進めてください。
ステップ01:データを新しいシートにコピーする
- まず、住所データが入った列全体をコピーし、新しいシートのセルA1を起点として貼り付けます。
ステップ02:VBAウィンドウを開いてモジュールを挿入する
- キーボードのAlt + F11を押して、VBAエディターを開きます。
- 現在作業中のシート(ここではSheet2)を右クリックします。
- 挿入 > 標準モジュールの順に選択します。
これでVBAウィンドウが開き、シートに新しいモジュールが挿入されます。
ステップ03:コードを貼り付ける
- 以下のコードをコピーして、モジュールの空白部分に貼り付けます。
'このコードはExcelでラベルを作成します
Sub Createlabels()
Application.Run "AskForColumn"
Cells.Select
Selection.RowHeight = 75.75
Selection.ColumnWidth = 34.14
With Selection
.HorizontalAlignment = xlCenter
.VerticalAlignment = xlBottom
.WrapText = False
.Orientation = 0
.AddIndent = False
.IndentLevel = 0
.ShrinkToFit = False
.ReadingOrder = xlContext
.MergeCells = False
End With
With Selection
.HorizontalAlignment = xlCenter
.VerticalAlignment = xlCenter
.WrapText = False
.Orientation = 0
.AddIndent = False
.IndentLevel = 0
.ShrinkToFit = False
.ReadingOrder = xlContext
.MergeCells = False
End With
End Sub
Sub AskForColumn()
Dim refrg As Range
Dim vrb As Long
Dim dat As Long
Set refrg = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp)
dat = 1
On Error Resume Next
incolno = InputBox("作成したい列数を入力してください")
For vrb = 1 To refrg.Row Step incolno
Cells(dat, "A").Resize(1, incolno).Value = _
Application.Transpose(Cells(vrb, "A").Resize(incolno, 1))
dat = dat + 1
Next
Range(Cells(dat, "A"), Cells(refrg.Row, "A")).ClearContents
End Sub
💡 コードの解説:
ここで、上記コードの内容を解説します。ご覧のとおり、このコードは2つの部分で構成されています。1つ目はサブプロシージャAskForColumn()(パート01)、もう1つはサブプロシージャCreatelabels()(パート02)です。それぞれ順番に見ていきましょう。
パート01:
コードをいくつかのセクションに分け、スクリーンショットのように各セクションに番号を振っています。番号順に解説します。
- セクション1:「AskForColumn」という名前のサブプロシージャを作成しています。
- セクション2:必要な変数を宣言しています。
- セクション3:列内のデータ行数をカウントしています。
- セクション4:列数を尋ねるためのInputBox(入力ボックス)を作成しています。
- セクション5:Forループを実行します。Stepキーワードを使うことで、InputBoxに入力した列数の間隔でループを進められます。
- セクション6:TransposeメソッドとResizeプロパティを使って、1列のデータを複数行×複数列のラベル形式に再配置しています。
- セクション7:最後に、余分なデータを削除しています。
パート02:
こちらも同様に、コードをセクションごとに番号を振って解説します。
- セクション1:「Createlabels()」という名前のサブプロシージャを作成しています。
- セクション2:サブプロシージャAskForColumn()を呼び出して実行しています。
- セクション3:Cellsプロパティを使って、すべてのセルの書式(行の高さ・列の幅・中央揃えなど)を一括で定義しています。
ステップ04:コードを実行してラベルを作成する
- F5キーを押して、サブプロシージャCreatelabels()を実行します。
- すると、下の画像のような入力ボックスが画面に表示されます。
- ラベルを何列に並べたいか、その列数を入力します。
- OKをクリックします。
- これで、下の画像のようにラベルが完成します。
💡 注意点:
- この方法は、データが1つの列に入力されている場合にのみ正しく動作します。
- ラベル作成後、ホームタブのすべての罫線オプションを使えば、簡単に枠線を追加できます。
- 必ずサブプロシージャCreatelabels()を実行してください。AskForColumn()だけを実行しても、期待どおりの結果は得られません。
- また、列Aには住所以外のデータを入力しないようにしてください。
あわせて読みたい: ExcelのリストからWordでラベルを作成する方法(ステップバイステップガイド)
Wordを使わずにExcelでラベルを印刷する方法
上記の手順でラベルを作成したら、次はラベルの印刷を行いましょう。以下の手順に従ってください。
手順:
- まず、画面上部のページレイアウトタブを開きます。
- 次に、ページ設定ボタンをクリックします。
- 続いて余白タブを開きます。
- 上と下の余白を0.5に、左と右の余白を0.215に変更します。
- OKをクリックします。
- Ctrl + Pを押して印刷メニューを開きます。
- 拡大縮小なしをクリックすると、4つの選択肢が表示されます。
- その中からすべての列を1ページに印刷を選択します。
- これで印刷の準備が整いました。
- 印刷プレビューは下の画像のようになります。
あわせて読みたい: ExcelからWordへ差し込み印刷でラベルを作成する方法(簡単な手順)
まとめ
以上、Wordを使わずにExcelだけでラベルを作成・印刷する方法を解説しました。この記事がお役に立てば幸いです。ご不明な点があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。また、このような記事をもっと読みたい方は、当サイトExcelDemyもぜひご覧ください。
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