【Excel】複数のピボットテーブルを1つのスライサーで一括操作する方法
ピボットテーブルを頻繁にフィルタリングする必要がある場合、通常のフィルター機能では操作に時間がかかり、非効率になりがちです。そんなときに活躍するのがスライサーです。スライサーはボタン形式のフィルターで、クリックひとつで高速にデータを絞り込むことができます。本記事では、Excelで複数のピボットテーブルに1つのスライサーを接続して同時に操作する方法を、手順を追って詳しく解説します。
記事末尾のリンクから練習用のExcelファイルをダウンロードできるので、実際に操作しながら学習することも可能です。
スライサーとは?
スライサーとは、Excelテーブルやピボットテーブルを直感的にフィルタリングできる高度な機能です。データを素早く絞り込むための最速の手段であり、通常のフィルターの代わりとして利用できます。さらに、スライサーには現在どの項目でフィルタリングされているかが視覚的に表示されるため、フィルターの適用状況を一目で把握できるのも大きなメリットです。
Excelで複数のピボットテーブルにスライサーを接続する手順
ステップ1:スライサーを接続する複数のピボットテーブルを作成する
まず、スライサーを接続する対象となるピボットテーブルを2つ作成します。以下のデータセットを元データとして使用します。

それでは、このデータセットからピボットテーブルを作成していきましょう。
- まず、リボンの「挿入」➤「ピボットテーブル」➤「テーブル/範囲から」を選択します。

「テーブル/範囲からピボットテーブルを作成」ダイアログボックスが表示されます。
- 「テーブル/範囲」ボックスに元データの範囲を入力します。
- 次に「新しいワークシート」を選択し、「OK」をクリックします。

- 1つ目のピボットテーブルでは、「ピボットテーブルのフィールド」パネルで「売上(Sales)」と「月(Months)」の各フィールドにチェックを入れます。
- 「月」を「行」エリアへ、「売上」を「値」エリアに配置します(値は「売上の合計」となります)。

これで、2つの列からなる1つ目のピボットテーブルが完成します。

続いて、2つ目のピボットテーブルを作成します。
- 再び「挿入」➤「ピボットテーブル」➤「テーブル/範囲から」を選択します。

「テーブル/範囲からピボットテーブルを作成」ダイアログボックスが開きます。
- 「テーブル/範囲」ボックスに同じデータ範囲を入力します。
- 今回は「既存のワークシート」を選択します。
- 「場所」ボックスで配置先のセルを指定します。ここが2つ目のピボットテーブルの設置場所になります。
- 「OK」をクリックします。

- 今度は「ピボットテーブルのフィールド」パネルで「地域(Region)」と「売上(Sales)」にチェックを入れます。
- 「地域」を「行」エリアにドラッグします。
- 「値」エリアには「売上の合計」を設定します。

これで、2つの列からなる2つ目のピボットテーブルも完成しました。

ステップ2:複数のピボットテーブル用のスライサーを挿入する
次に、スライサーを挿入していきます。
手順は以下のとおりです。
❶ 1つ目のピボットテーブル内の任意のセルをクリックして選択します。
❷ リボンの「ピボットテーブル分析」➤「スライサーの挿入」をクリックします。

❸ 「スライサーの挿入」ダイアログボックスで「地域」と「月」にチェックを入れます。
❹ 「OK」をクリックします。

これにより、「地域」と「月」という2つのスライサーが作成されます。
スライサーはドラッグするだけで、位置やサイズを自由に調整できます。

関連記事:Excelでピボットテーブルなしでスライサーを挿入する方法
ステップ3:スライサーを複数のピボットテーブルに接続する
スライサーを挿入しただけでは、複数のピボットテーブルと自動的に連携されるわけではありません。まず、スライサーを各ピボットテーブルに接続する必要があります。
「地域」スライサーを両方のピボットテーブルに接続する手順は以下のとおりです。
❶ 「地域」スライサーを右クリックします。
❷ 表示されたメニューから「レポート接続」を選択します。

「レポート接続(地域)」ダイアログボックスが表示されます。
❸ 「PivotTable3」と「PivotTable4」の両方にチェックを入れます。
❹ 「OK」をクリックします。
これで、「地域」スライサーと両方のピボットテーブルの接続が確立されました。

続いて、「月」スライサーも接続します。
❺ 「月」スライサーを右クリックします。
❻ 「レポート接続」を選択します。

❼ 「レポート接続(月)」ダイアログボックスで「PivotTable3」と「PivotTable4」にチェックを入れます。
❽ 「OK」をクリックします。

これで、「月」スライサーとピボットテーブルの接続も完了しました。
それでは、スライサーが正しく機能するか確認してみましょう。
- 「月」スライサーで「Feb(2月)」を選択します。
- 「地域」スライサーで「East(東)」を選択します。
ご覧のとおり、両方のピボットテーブルがスライサーでの選択内容に応じて同時にフィルタリングされました。

- 次に、「月」スライサーで「Apr(4月)」を選択します。
- 「地域」スライサーで「West(西)」を選択します。
この場合も、両方のピボットテーブルがスライサーの選択に連動してデータを絞り込んでいます。

以上が、Excelで複数のピボットテーブルにスライサーを接続して一括操作する方法です。
関連記事:異なるデータソースの複数ピボットテーブルにスライサーを接続する方法
覚えておきたいポイント
- スライサーとピボットテーブルの接続(レポート接続)が確立されていることを必ず確認しましょう。
- スライサーはExcelのフィルター機能の代替として使える便利なツールです。
- スライサーには現在のフィルタリング状態が常に表示されるため、絞り込み状況を一目で確認できます。
まとめ
本記事では、Excelでスライサーを複数のピボットテーブルに接続する具体的な手順を解説しました。ピボットテーブルの作成から、スライサーの挿入、レポート接続による連携設定まで、一連の流れをマスターすれば、複数の集計表を効率的に管理できるようになります。ぜひ記事に添付された練習用ファイルをダウンロードして、実際に操作を試してみてください。ご不明な点があれば、下のコメント欄でお気軽に質問してください。できるだけ早くお答えいたします。その他のExcelに関するノウハウについては、当サイトExcelDemyもぜひご覧ください。
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