Excelで空白セルを強調表示する4つの実践的な方法【初心者向け完全ガイド】
Excelで作業をしていると、データが入力されていない空白セルに遭遇することがあります。また、一見空白に見えても、実際にはスペースや空文字列などが隠れているケースもあります。入力漏れのチェックやデータクレンジングを行う際には、こうした空白セルを素早く視覚的に把握できると非常に便利です。この記事では、Excelで空白セルを効率的に強調表示する4つの方法を、手順を追って詳しく解説します。
Excelで空白セルを強調表示する4つの方法
ここでは、空白セルを強調表示するための4つの異なるアプローチをご紹介します。サンプルデータとして、各学年の生徒名リストを使用します。

方法1:条件付き書式を使って空白セルを強調表示する
条件付き書式を活用すると、空白セルを自動的に検出して強調表示できます。用途に応じて、いくつかの使い分けが可能です。
1.1 指定範囲内のすべての空白セルを強調表示する
条件付き書式に塗りつぶし色のカスタマイズを組み合わせることで、範囲内の空白セルをまとめて強調表示できます。
ステップ1:
- まず、空白セルを検索・強調表示したい範囲を選択します。
- 左上のセルを選択してから Ctrl+Shift+End を押すと、データ範囲全体を一括選択できます。

ステップ2:
- ホームタブに移動します。
- 条件付き書式オプションをクリックします。
ドロップダウンメニューが表示されます。 - セルの強調表示ルールからその他のルールを選択します。
新しい書式ルールというウィンドウが開きます。

ステップ3:
- ルールの種類として「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択します。
- 「次の値を含むセルだけを書式設定」で空白を選択します。
- 書式ボタンをクリックします。

ステップ4:
- 塗りつぶしタブで任意の色を選択します。
- OKをクリックします。

ステップ5:
- 設定内容のプレビューが表示されるので確認します。

ステップ6:
- 最後にOKを押して完了です。

これで、空白セルが選択した色で強調表示されました。
1.2 特定の列を基準に、空白セルを含む行全体を強調表示する
続いて、特定の列を基準に、その列に空白セルがある場合に行全体を強調表示する方法を紹介します。ここではISBLANK関数を使用します。
ステップ1:
- まずデータセット全体を選択します。(左上のセルを選択後、Ctrl+Shift+Endを押します)

ステップ2:
- ホームタブに移動します。
- 条件付き書式コマンドから新しいルールを選択します。

ステップ3:
- ルールの種類で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
- 下図の数式入力ボックスに以下の数式を入力します。
=ISBLANK($B5)
- 次に書式をクリックします。

ステップ4:
- 塗りつぶしタブで希望の色を選択します。
- OKを押します。

ステップ5:
- 操作結果のプレビューが表示されます。

ステップ6:
- OKを押すと、最終結果が反映されます。

この例では、B8セルが空白であるため、B列を基準とした比較により8行目が強調表示されています。
ISBLANK関数の代替案:
同じ操作はLEN関数でも実現できます。その場合は数式を修正し、書式の色を変更してください。
数式は以下のようになります。
=LEN($B5)=0

数式を入力したらOKを押します。

LEN関数でも同じ結果が得られることが確認できます。
1.3 任意の列に空白セルを含む行を強調表示する
今度はCOUNTBLANK関数を条件付き書式と組み合わせて使用します。この操作では、どれか1つの列でも空白セルを含む行が強調表示されます。
ステップ1:
- 前述の手順と同様に、条件付き書式でCOUNTBLANK関数を入力します。数式は以下の通りです。
=COUNTBLANK($B5:$D5)

ステップ2:
- 書式フィールドを設定し、プレビューウィンドウで確認します。

ステップ3:
- OKを押して完了です。

これで、いずれかの列に空白セルを含む行がすべて強調表示されました。
空白セルの条件付き書式を解除する方法:
設定した条件付き書式を無効化したい場合は、簡単に解除できます。
条件付き書式のドロップダウンからルールのクリアを選択します。すると2つのオプションが表示されるので、選択したセルからルールを削除するか、シート全体から削除するかを選びます。

方法2:「ジャンプ」機能で空白セルを選択して強調表示する
ステップ1:
- まず、すべてのデータセルを選択します。

ステップ2:
- F5キーまたはCtrl+Gを押します。
- ジャンプという新しいウィンドウが表示されます。
- そのウィンドウからセル選択(Special)をクリックします。

ステップ3:
- セル選択をクリックすると「選択オプション」画面が開きます。
- そこで空白セルを選択します。

ステップ4:
- 最後にOKを押します。

これで空白セルが選択された状態になります。あとは塗りつぶしツールで好きな色を付ければ強調表示が完了します。
注意点:
- この方法で選択されるのは純粋な空白セルのみです。スペース、空文字列、印刷されない制御文字などが含まれるセルは空白とはみなされません。
- これは一度きりの静的な操作です。つまり、後からデータを変更しても、強調表示は自動的に更新されません。
方法3:フィルター機能で特定の列の空白セルを抽出して強調表示する
オートフィルターコマンドを使うと、列単位で空白セルを検出できます。ただし、フィルターだけではセルを強調表示できないため、さらにいくつかのステップが必要です。
ステップ1:
- まず、各列の見出し行を選択します。

ステップ2:
- ホームタブに移動します。
- 編集グループから並べ替えとフィルターツールを探します。
- フィルターを選択します。
- または、ショートカットキーCtrl+Shift+Lを押すだけでも構いません。

ステップ3:
- フィルターオプションが有効化されていることを確認します。

ステップ4:
- ドロップダウン矢印をクリックし、(空白)を選択します。

ステップ5:
- OKを押します。

B列を基準にした空白セルだけが表示されました。この状態で塗りつぶしツールを使えば、空白セルを手動で強調表示できます。他の列についても同様の操作で空白セルを確認できます。
方法4:VBAマクロを使って空白セルを強調表示する
このセクションでは、VBAコードを使って空白セルを強調表示する方法を紹介します。VBAマクロによる処理は、「まったく内容がない完全な空白セル」と「実際には空文字列が入っている見かけ上の空白セル」の両方に対応できます。
4.1 完全な空白セルを強調表示する
ステップ1:
- こちらが対象となるデータセットです。ここにVBAコードを適用します。

ステップ2:
- 開発タブに移動します。
- コマンドの中からマクロをクリックします。

ステップ3:
- 新しいウィンドウが開きます。
- マクロ名を「Highlight_Blank」に設定します。
- 作成を押します。

ステップ4:
- VBAのコードウィンドウが表示されます。
- 以下のVBAコードを記述します。
Sub Highlight_Blank()
Dim Dataset As Range
Set Dataset = Range("B5:D9")
Dataset.SpecialCells(xlCellTypeBlanks).Interior.Color = RGB(255, 181, 106)
End Sub

ステップ5:
- 最後にF5キーを押してコードを実行します。

空白セルが強調表示されていることが確認できます。
4.2 空文字列を含むセルを強調表示する
ステップ1:
- まず、データセットを修正します。あるセルに半角スペースを1つ入力してみましょう。

ステップ2:
- 新しいマクロを作成します。
- OKを押します。

ステップ3:
- VBAのコードモジュールに以下のコードを記述します。
Sub Highlight_Empty_String()
Dim Dataset As Range
Set Dataset = Range("B5:D9")
For Each cell In Dataset
If cell.Text = "" Then
cell.Interior.Color = RGB(255, 181, 110)
Else
cell.Interior.ColorIndex = xlNone
End If
Next
End Sub

ステップ4:
- 最後にF5キーを押してコードを実行します。

スペースが入力されたセルは強調表示されず、それ以外の空白セルだけが強調表示されていることがわかります。
まとめ
この記事では、Excelで空白セルを強調表示する複数の方法を紹介しました。条件付き書式による自動化、ジャンプ機能による手軽な選択、フィルターによる絞り込み、そしてVBAマクロによる柔軟な処理まで、目的や状況に応じて使い分けることができます。ぜひ日々の業務にお役立てください。当サイトExceldemy.comにも多数のExcel関連記事を掲載していますので、ぜひご覧ください。ご意見・ご感想はコメント欄にてお待ちしています。
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