WordとExcelでフローチャートを作成する方法【図形・SmartArt活用ガイド】
Microsoft Officeのツールは、アップデートを重ねるごとに高機能化しています。今では、フローチャート専用アプリがなくても、PowerPointはもちろん、WordやExcelでもフローチャートを作成できます。
本記事では、WordとExcelでフローチャートを作成する方法をご紹介します。デモにはMicrosoft Office 2019を使用していますが、Office 2010やOffice 365でも同じ手順で操作できます。2007年以降のバージョンのMicrosoft Officeをお使いであれば、この記事の方法でフローチャートを作成可能です。
Wordで図形ツールを使ってフローチャートを作成する方法
Microsoft Wordは世界中で広く使われているワープロソフトです。あらゆるコンピュータとの互換性があるため、長年にわたって人気を保ち続けてきました。単なる文書作成ツールにとどまらず、描画ツールやデザインツールも搭載されるようになり、フローチャートの作成はもちろん、バーコードの生成やグリーティングカードの作成までできるようになっています。
その中の一つが「図形(Shapes)」ツールです。図形ツールを使えば、手軽にシンプルなフローチャートを作成できます。ここでは、基本的なフローチャートを図形で作る手順から始めましょう。
空白のドキュメントから始める
Microsoft Wordを起動すると、自動的に空白のドキュメントを開くオプションが表示されます。「空白のドキュメント」をクリックすれば準備完了です。

グリッド線を表示する
このステップは任意ですが、作業が格段に楽になるためおすすめです。グリッド線を表示すると、各要素のサイズ調整や正確な配置がしやすくなります。この機能がないと、図形の大きさが不揃いになったり、位置がずれたりして、フローチャート全体が雑な印象になってしまうこともあります。
グリッド線を表示するには、「表示」タブを開き、「グリッド線」チェックボックスにチェックを入れます。

すると、ドキュメントは下の画像のように表示されます。

図形を挿入する
「挿入」タブを開き、「図形」ボタンをクリックすると、Wordに用意されている図形のコレクションが表示されます。

図形はいくつかのカテゴリに分かれています。

フローチャートの作成に使うのは「線」と「フローチャート」カテゴリの図形です。それぞれの図形には異なる用途があります。厳密なルールではありませんが、Wordの推奨に従うのが良い習慣です。例えば、プロセス(処理)ステップには長方形、判断ポイントにはひし形を使います。各図形にマウスポインターを合わせると、その用途が表示されます。

それでは、最初の図形を追加しましょう。まずは楕円形から始めます。図形メニューを開いて楕円を選択し、マウスをクリック&ドラッグして描画します。

最初の図形を描くと、ドキュメント上部に新しいタブが現れます。「書式」タブが使えるようになり、これを使って図形の変更や色の追加などが行えます。

図形にテキストを追加するには、図形を右クリックしてメニューから「テキストの追加」を選択します。

次に、別の図形を追加し、線(コネクタ)で2つの図形をつなげてみましょう。
先ほどと同じ手順で、長方形を挿入します。

続けて、図形ライブラリを開き、今度は「フローチャート」カテゴリではなく「線」カテゴリから矢印付きの線を選択します。

最初の図形を選択すると、図形の各辺にコントロールポイントが表示されます。矢印を選択し、下部のハンドルをクリックして、2つ目の図形の中心ハンドルまでドラッグします。

あとは、好きな図形と線を組み合わせて同じ手順を繰り返せば、フローチャートの完成です。
WordでSmartArtを使ってフローチャートを作成する方法
SmartArtは、フローチャートや組織図、ベン図などに対応したレイアウトがあらかじめ用意された比較的新しい機能です。図形ツールだけでもアイデアを表現できますが、SmartArtを使えばよりプロフェッショナルな見た目になり、時間の節約にもなります。
WordでSmartArtグラフィックを作成する
新しい空白ドキュメントを作成し、先ほどと同じ手順でグリッド線を表示しておきます。
「挿入」タブを開くと、「図形」ボタンの近くに「SmartArt」があります。

SmartArtをクリックするとテンプレートウィンドウが開きます。Wordには多彩なSmartArtグラフィックが用意されていますが、ここでは「プロセス」セクションを使用します。

「プロセス」カテゴリから「写真アクセント プロセス」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。このテンプレートは、ワークフローやステップバイステップのプロセスを視覚的に表現するのに適しています。

このオプションでは、画像やテキストを含む図形が生成され、論理的な順序で矢印によって結ばれます。

フローチャートの横には編集オプションのウィンドウも表示されます。テキストペインをクリックして文字を入力したり、対応する画像部分をクリックして新しいグラフィックを挿入したりできます。

SmartArtは生成後にもデザインを変更できます。左上の「図形の追加」ボタンで新しい図形を挿入したり、上の画像のようにレイアウトを変更したり、配色を変えたりすることも可能です。
SmartArtテンプレートを使ったフローチャート作成は、図形を手動で挿入するよりもはるかに速く、仕上がりもプロフェッショナルになります。ただし、デザインやカスタマイズを完全にコントロールしたい場合は、ゼロから図形を使う方が適していることもあります。
Excelで図形ツールを使ってフローチャートを作成する方法
Microsoft Excelは、表計算や数値処理だけのためのツールではありません。グラフ、ヒストグラム、チャートなど、さまざまな図表を作成する機能を備えています。
WordよりもExcelをよく使うという方は、Excelでフローチャートを作るのもよいでしょう。手順は基本的にWordと同じです。ここでは、図形ツールを使ってゼロからフローチャートを作成する方法をご紹介します。
グリッドを設定する
ExcelでもWordでも、フローチャートを作るときは必ずグリッドを整えましょう。図形を正しく配置するのに役立ちます。
Excelでグリッドを設定するには、まず列の幅を変更します。Excelのワークシート自体がすでにグリッド状になっているので、微調整をするだけです。列幅を行の高さと同じにします。
まず、ワークシート左上隅のボタンをクリックして、すべてのセルを選択します。

次に、「ホーム」タブの「セル」グループにある「書式」ボタンを選択し、メニューから「列の幅」を選びます。

既定では行の高さは15ポイント(20ピクセル)に設定されています。幅を20ピクセルにそろえるには、列の幅を「2.14」に設定して「OK」を選択します。

これでグリッドができましたが、Wordのものとは動作が異なります。図形を最も近いグリッド線に自動的に揃えるために、「グリッドに合わせる」機能を有効にしましょう。
「ページレイアウト」タブを開き、「配置」を選択します。表示されたメニューから「グリッドに合わせる」を選択します。

図形を挿入する
Excelでの図形の追加方法は、Wordとまったく同じです。
「挿入」タブを開き、「図形」ボタンをクリックして、最初のフローチャート図形を選択します。

マウスをドラッグして図形を描きます。

上部に「図形の書式」タブが表示されます。上の画像のとおり、これはMicrosoft Wordのものと同一で、すべてのコントロール、オプション、ボタンがまったく同じように機能します。
左上の「図形の挿入」セクションから別の図形を選択して、最初の図形の下に追加できます。その後、矢印でつなぎ、色を変更しながら、さらに図形を追加してフローチャートを完成させましょう。

ExcelでSmartArtを使ってフローチャートを作成する方法
Excelでフローチャートを作成する最速の方法は、SmartArtグラフィックを使うことです。この機能はWordと同様に動作し、SmartArtフローチャートを作成する手順も基本的に同じです。
ExcelでSmartArtグラフィックを作成する
ExcelのSmartArtはWordと同じものです。「挿入」タブを開き、「SmartArt」ボタンをクリックします。

SmartArtフローチャートテンプレートのウィンドウが開きます。見た目はWordのものとまったく同じで、両者に違いはありません。操作方法がわからない場合は、WordでSmartArtを使ってフローチャートを作成する方法のセクションを参照してください。フローチャートの書式設定や編集オプションもすべて同一です。
あなたのお気に入りのフローチャート作成ツールは?
Microsoft WordとExcelはどちらもフローチャートの作成に優れており、どちらでもSmartArtグラフィックを利用できます。あなたはどちらでフローチャートを作成していますか?お気に入りのソフトウェアとその理由を、ぜひコメント欄でお聞かせください。
-
ExcelでWordを使わずにラベルを作成する方法【VBA活用・ステップバイステップガイド】
ラベルは、宛名や商品管理など、さまざまな場面で役立つ便利なツールです。通常、Excelのデータからラベルを作成するにはMicrosoft Wordの差し込み印刷機能を利用しますが、手順が煩雑で時間がかかることも少なくありません。そこで本記事では、Wordを使わずにExcelだけでラベルを作成する方法を、VBAマクロを活用したステップバイステップガイドとして詳しく解説します。 練習用ワークブックは、以下のリンクからダウンロードできます。 ラベルとは? 一般にラベルとは、貼り付けた対象物や製品の内容を示すためのシールや紙片のことです。ラベルの用途は非常に幅広く、例えば宛名ラベルを作成して封筒に貼り
-
Excelで売上台帳と仕入台帳を作成する方法|3ステップで簡単にできる
Excelで売上台帳や仕入台帳を作成する方法をお探しの方は、ぜひこの記事をご覧ください。今回は、Excelを使って売上台帳と仕入台帳を作成する具体的な手順を、初心者にもわかりやすく解説します。 3つのステップでExcelに売上台帳・仕入台帳を作成する それでは、たった3つの簡単なステップで売上台帳と仕入台帳を作成する方法を順番に見ていきましょう。 ステップ1:必要な項目を揃えたデータセットを作成する まず、ワークブックを開き、「会社名」と「住所」を入力します。 次に、会社情報の下に、「月名」「開始日」「終了日」「期首残高」「期末残高」といった小さな見出しボックスを作成し、台帳の土台を整え