Microsoft Excelで静的テーブルのピボットを解除(アンピボット)する方法
Microsoft Excelを日常的に使っているものの、Power Queryアドインにはあまり馴染みがないという方に向けて、本記事ではその基本的な使い方をご紹介します。多くの上級Excelユーザーは、ピボットテーブルやピボットグラフを使ったデータ分析やレポート作成において専門的な知識が不足しがちで、結果として静的な表形式のデータや単純な集計を表示するだけで終わってしまうことが少なくありません。こうした表は素早いデータ入力には便利ですが、そこから本格的なデータ分析を始めたり、ピボットテーブルに変換して分析ニーズに合わせて整形したりするのは容易ではありません。
ご安心ください。Excelに搭載されたPower Queryテクノロジーを活用すれば、この課題を解決できます。Excelに追加された新機能により、静的テーブルのピボットを解除(アンピボット)し、テーブルにアクセスして変換処理を行い、変換後のデータからピボットテーブルを作成することが可能になりました。
Excelで静的テーブルのピボットを解除する手順
例えば、特定のプロジェクトに費やした時間数を記録するための手動データ入力専用のExcelブックがあるとしましょう。

このようなデータを分析するのは、なかなか骨の折れる作業です。「このデータから直接グラフを作成できればいいのに」と思った経験はありませんか。幸いなことに、Excel 2016の「データ」タブにある新しい「取得と変換」セクションを使えば、この作業を簡単に完了できます。手順は以下の通りです。
まず、既存のテーブルまたは範囲内の任意のセルを選択し、「取得と変換」セクションにある「テーブルから」をクリックします。

すると、クエリエディタウィンドウ内にデータのプレビューが表示されます。このウィンドウ上でデータの変換作業を開始できます。行った変更はすべて変換ステップとして記録され、ブックと共に保存されます。すべてのステップは一連のシーケンスとして保持されるため、データを更新するたびに自動的に再実行されます。
クエリエディタでは通常、テーブルをピボットテーブルで扱いやすい形式に変換するために、「列のピボット解除」変換を使用します。
以下の例のように、プロジェクト名を含む最初の列を選択して「他の列のピボット解除」をクリックすると、「Project Name / 2010 / 2011 / 2012…」という横持ちの列構造から、「Project / Year / Duration」という縦持ちの理想的な列構造へとデータを変換できます。

クエリエディタでの変換結果は、以下のようになります。

あとは、クエリエディタ内で列名を「Project」「Year」「Duration」に変更し、そのデータをピボットテーブルやピボットグラフとして読み込むだけで完成です。
本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
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