Windows 10アップデート後にOutlookが起動しない・クラッシュする問題の解決策
メールは現代の生活やビジネスに欠かせないツールです。そのため、送信できない、アカウントが同期されないといったトラブルが発生すると、業務や日常に大きな支障をきたします。特に、Windows 10のアップデートを実行しただけでOutlookが使えなくなってしまったら、非常にストレスを感じるでしょう。
実際、Windows 10の大型アップデート後には、Outlookが起動直後にクラッシュする、まったく初期化しないといった不具合が多数報告されています。この記事では、その原因と具体的な対処法をわかりやすく解説します。
対処法1:セーフモードで起動し、アドインを無効化する
アップデート後にOutlookがクラッシュする原因の多くは、サードパーティ製アドインとの互換性問題です。まずはセーフモードでOutlookを起動し、アドインが原因かどうかを切り分けましょう。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開きます。
- 以下のコマンドを入力して「OK」をクリックします。
Outlook.exe /safe
- セーフモードでOutlookが正常に動作する場合は、アドインが原因である可能性が高いです。ファイル > オプション > アドインの順に開きます。
- 画面下部の「管理」で「COM アドイン」を選択し、「設定」ボタンをクリックします。
- アドインのチェックボックスをすべてオフにして無効化し、Outlookを再起動します。
これで問題が解決した場合は、チェックボックスを一つずつオンに戻しながら、どのアドインが原因かを特定するとよいでしょう。
対処法2:データファイル(.pst)のアクセス許可を確認する
アップデートの過程でユーザーアカウント情報が書き換えられ、Outlookのデータファイルへのアクセス権限が失われるケースもあります。この場合、「ファイルを開く権限がない」といったエラーメッセージが表示されることがあります。
- デスクトップからエクスプローラーを開き、ドキュメントフォルダーに移動します。
- 「Outlook ファイル」フォルダーを開き、メールアカウントごとの.pstファイルを探します。
- .pstファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、「セキュリティ」タブでアクセス許可を確認します。
- 自分のユーザーアカウントの権限が削除されている場合は、「編集」からフルコントロールなどの権限を付与します。
設定変更後はPCを再起動し、Outlookが正常に動作するか確認してください。
対処法3:システムファイルチェッカーとクリーンインストール
上記の方法で改善しない場合は、システムファイル自体の破損が考えられます。まずは管理者としてコマンドプロンプトを開き、sfc /scannowを実行してシステムファイルの整合性をチェックしましょう。
それでもエラーファイルが検出・修復されない場合は、Windowsのクリーンインストールを検討します。クリーンインストールを行う前に、必ず大切なデータやファイルのバックアップを作成してください。また、Outlook自体の再インストールも有効な選択肢です。Officeの「修復」機能(コントロールパネル > プログラムと機能 > Office > 変更)を先に試すと、手間を省ける場合があります。
対処法4:以前のビルドバージョンに戻す(2020年7月16日時点の最新の修正方法)
クラッシュ・初期化不可のどちらの症状にも効果があったのが、この方法です。現在のバージョンに不具合がある場合、安定している以前のバージョンへロールバックすることで問題を回避できます。
まず、戻し先となる最新の安定版のバージョン番号を調べます。Slipstickの「Outlook version history」やMicrosoft公式の「Microsoft 365 アプリの更新履歴」などのページで確認できます。
- Windowsアイコンを右クリックし、コマンドプロンプト(管理者)を開きます。
- 以下のコマンドを実行して、必要なディレクトリへ移動します。
cd "c:\Program Files\Common Files\microsoft shared\ClickToRun"
- 次のコマンドで安定版へ戻します。「updatetoversion=」の後ろのバージョン番号を、確認した正しい番号に置き換えてください。2020年7月16日にアップデート後のクラッシュが発生した際は、以下のバージョンが最も安定していました。
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12827.2047

コマンド実行後は、Outlookを再度開く前にPCを完全に再起動してください。再起動後、資格情報(サインイン情報)の再入力を求められる場合がありますが、それ以外はそのまま通常どおり使用できます。
なお、ロールバック後に自動更新が再度走ると同じ不具合が再発することがあるため、様子を見るまで更新を一時停止しておくのもおすすめです。
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