Windows 10更新プログラムKB4592438がインストールできないときの対処法
Windows 10の2020年12月累積更新プログラム(KB4592438)は、更新処理に必要なサービスがエラー状態になっていると、インストールに失敗することがあります。また、一時ファイルが破損していたり、更新プログラム用のストレージ容量が不足している場合にも、同様のエラーが発生する可能性があります。
この問題は、システムをKB4592438へ更新しようとした際に発生します。一部のユーザーからは、インストール進捗が100%に達した時点で失敗したという報告もあります。

解決策を試す前に、保留中の更新プログラム(オプションの更新を含む)がすべてインストール済みであることを確認し、そのうえで再度更新を実行してみてください。
解決策1:WMIおよびIP Helperサービスを開始・再起動する
WMI(Windows Management Instrumentation)とIP Helperの各サービスは、更新プロセスの完了に不可欠です。これらのサービスが無効化されていたり、エラー状態になっていると、本エラーが発生することがあります。この場合は、サービスを有効化または再起動することで問題が解決する可能性があります。
- Windowsの検索バーをクリックして「Services」と入力します。検索結果の「サービス」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

- 「IP Helper」サービスを右クリックし、「開始」を選択します(すでに開始している場合は「再起動」を選択します)。

- 続けて「Windows Management Instrumentation」も開始(または再起動)し、更新プログラムがインストールできるかどうかを確認します。

解決策2:KB4592438のオフラインインストーラーを使用する
システムと更新サーバー間の通信不具合が原因の場合は、KB4592438のオフラインインストーラーを使用することで、更新の問題が解決することがあります。
- Webブラウザーを起動し、Microsoft UpdateカタログのKB4592438ページにアクセスします。
- お使いのOSとアーキテクチャ(32ビット/64ビット)に合った更新プログラムのEXEファイルをダウンロードします。

- ダウンロードしたKB4592438のファイルを管理者権限で起動し、画面の指示に従って、更新プログラムが正常にインストールできるかどうかを確認します。
解決策3:コマンドプロンプトを使用する
Windows Updateは複雑なプロセスであり、システムのさまざまな要素に依存しています。依存関係のいずれかに破損やエラーがあると、更新プロセスが失敗することがあります。このような場合は、複数のコマンドを実行してこれらの依存関係を整理することで、問題を解決できます。
- Windowsキーを押し、検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力します。検索結果のコマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

- 以下のコマンドを順番に実行します(各コマンドの入力後、必ずEnterキーを押してください):
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
Ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
Ren C:\Windows\System32\catroot2 Catroot2.old
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver
- 一部のコマンドが正常に完了しなかった場合は、そのコマンドをスキップしてコマンドプロンプトを終了します。
- その後、更新プログラムが正常にインストールできるかどうかを確認します。
解決策4:一時ファイルを削除し、ディスク容量を確保する
更新プログラムのインストールに必要なディスク容量が不足していると、インストールが失敗することがあります。この場合は、一時ファイルを削除してディスク容量を空けることで、問題が解決する可能性があります。環境変数を使ってTempフォルダーをシステムドライブ以外のドライブに移動している場合は、そのドライブに更新を完了させるだけの十分な空き容量があることを確認してください。空き容量が不足している場合は、Tempフォルダーを十分な空き容量のあるシステムドライブに戻してください。
- 一時ファイルを削除し、システムドライブのディスククリーンアップを実行します。
- システムドライブとTempフォルダーのあるドライブ(Tempフォルダーが別ドライブにある場合)に、更新プログラム用の十分な空き容量があることを確認します。
- 更新操作が実行できるかどうかを確認します。
- それでも解決しない場合は、SFCおよびDISMコマンドの実行で問題が解決するかどうかを試してみてください。
解決策5:インプレースアップグレード(上書きインストール)を実行する
上記のいずれの方法でも問題が解決しない場合は、システムのインプレースアップグレードを試してみてください。ただし、アップグレード中に選択を求められた場合は、必ず「ファイルとアプリを引き継ぐ」オプションを選択してください。なお、一部の環境では20H2有効化パッケージによってこのオプションが表示されなくなることがあるため、先に20H2有効化パッケージをアンインストールしてからインプレースアップグレードを行うと、問題が解決する場合があります。
- 念のため、システムの復元ポイントを作成しておきます。
- Windowsキーを押して「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を開き、ウィンドウ右側で「更新履歴の表示」を選択します。

- 「更新プログラムのアンインストール」を開き、「20H2有効化パッケージ」の更新プログラムを選択します。

- 「アンインストール」ボタンをクリックし、画面の指示に従って更新プログラムを削除します。

- 次にWebブラウザーを起動し、MicrosoftのWindows 10ダウンロードページにアクセスします。
- 「今すぐツールをダウンロード」ボタン(「Windows 10のインストール メディアを作成する」の下)をクリックし、ダウンロードが完了するまで待ちます。

- ダウンロードしたファイルを管理者権限で起動し、ライセンス契約に同意します。

- 「今すぐこのPCをアップグレードする」を選択し、画面の指示に従って問題が解決したかどうかを確認します。

- 解決しない場合は、手順1~4を繰り返します。ただし手順4では、「別のPC用のインストールメディアを作成する」を選択してください。

- ISOファイルを選択し、ダウンロードが完了するまで待ちます。

- ISOファイルを展開し、Setup.exeを管理者権限で起動します。

- 画面の指示に従って、更新の問題が解決したかどうかを確認します。
それでも問題が解決しない場合は、ダウンロードしたISOファイルから起動可能なUSBメモリを作成し、そのUSBからシステムのアップグレードを試みてください。
インプレースアップグレードが失敗する場合は、Windowsのクリーンインストールを実行するか、システム設定で更新を無効にしてください(非推奨)。クリーンインストールでも問題が解決しない場合は、ハードウェア互換性の問題が考えられるため、別のハードドライブにWindowsをインストールしてみてください。
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