Windowsで「Publisherが問題を検出しました」エラーを解決する6つの対処法
Windowsユーザーの一部から、Publisher(パブリッシャー)でファイルを開こうとした際に「Publisher has detected a problem(Publisherが開こうとしているファイルに問題を検出しました)」というエラーが表示されるという報告が寄せられています。この問題は、Publisher自体で作成したファイルでも、外部から入手したファイルでも発生する可能性があります。確認されている限り、Windows 7、Windows 8.1、Windows 10の各環境で発生する事例が報告されています。
「Publisherが問題を検出しました」エラーの主な原因
この問題について、多数のユーザー報告や実際に効果のあった修復手順をもとに調査を行ったところ、いくつかの異なるシナリオがこのエラーを引き起こすことが判明しました。考えられる主な原因は以下の通りです。
- サードパーティ製ウイルス対策ソフトとの競合 – このエラーの最も一般的な原因の一つは、サードパーティ製セキュリティソフトとPublisherアプリとの競合です。特にNorton製品が原因として報告されるケースが多く見られます。該当する場合は、リアルタイム保護を一時的に無効化するか、セキュリティスイートをアンインストールすることで解決できる可能性があります。
- ファイルプロパティの破損 – 公式には確認されていませんが、破損したプロパティが原因で問題が発生するという指摘が多くのユーザーから寄せられています。これはWindows 10環境で発生しやすい傾向があります。この場合、ファイルを複製してアクセス許可を更新することで解決できます。
- .pubファイル内の画像の破損 – ファイル内の画像に問題があり、Publisherが正常に.pubファイルを開けないケースもあります。この場合は、Graphics Manager(グラフィック マネージャー)ユーティリティを使って画像の表示を非表示にしてからファイルを開くことで解決できます。
- サポート対象外の.pubファイル – Publisherクライアントのバージョンが古い場合、アプリがその形式を処理できずにエラーが表示されることがあります。この場合は、新しいドキュメントを作成し、「テキストの挿入」機能を使ってファイルを読み込むことで、一部のコンテンツを救済できる可能性があります。
- PromptForBadFilesサブキーの欠落 – レジストリ内のPublisher用キーにPromptForBadFilesキーが存在しない場合、部分的に破損したファイルを開く際にこのエラーが表示されます。この場合は、キーを手動で追加することで解決できます。
- Officeインストールの破損 – 稀なケースですが、Officeインストール自体の破損が原因となることもあります。この場合は、「プログラムと機能」画面からOffice全体を修復することで解決できます。
本記事では、「Publisherが問題を検出しました」エラーを解決するために、実際に効果が確認された複数の修復方法を順番にご紹介します。効率よくトラブルシューティングを行うため、以下の方法は記載した順番に試すことをおすすめします。いずれかの手順で、原因にかかわらず問題を解決できるはずです。
方法1:サードパーティ製ウイルス対策ソフトを無効化する(該当する場合)
これまでの経緯から、Publisherは特定のサードパーティ製セキュリティソフト、特にNorton製品との互換性の問題があることが知られています。Nortonまたはその他のサードパーティ製ウイルス対策ソフトを使用している場合は、まずそれらがPublisherに干渉していないかを確認しましょう。
まずはウイルス対策ソフトのリアルタイム保護を無効化してみてください。それでも改善しない場合は、セキュリティスイートを完全にアンインストールし、Windows標準のWindows Defender(Microsoft Defender ウイルス対策)に切り替えて、エラーが発生しなくなるかを確認します。
サードパーティ製ウイルス対策ソフトを無効化する手順は、使用している製品によって異なりますが、多くの場合、タスクバーの通知領域にあるアイコンから直接設定できます。
リアルタイム保護を無効化した後、以前エラーが出ていたPublisherファイルを再度開き、問題が解決したかどうかを確認してください。
同じ問題が引き続き発生する場合は、セキュリティ設定がまだ残っている可能性があります。この場合は、サードパーティ製セキュリティスイートを完全にアンインストールして、残存ファイルが問題を引き起こさないようにしてください。アンインストール後はPCを再起動し、再度エラーが発生していた操作を繰り返してみてください。
この方法で解決しない場合は、次の方法に進んでください。
方法2:.pubファイルを複製して開く
最小限の手間で問題を解決したい場合は、ファイルをコピーし、そのコピーをPublisherで開いてみてください。実際にこの方法を試した多くのユーザーから、新しいコピーではエラーが表示されなくなったという報告があります。
なぜこの方法が有効なのか公式な説明はありませんが、コピーの過程で一部のプロパティ情報が失われ、それが結果的に問題の解決につながるのではないかと推測されています。
手順は非常に簡単です。問題のあるPublisherファイルを右クリックし、コンテキストメニューから「コピー」を選択します。次に、デスクトップやフォルダーの空いている場所を右クリックし、「貼り付け」を選択してファイルのコピーを作成します。
新しいファイルが作成できたら、それを開いてエラーが表示されなくなるかを確認してください。
ただし、この方法は根本的な原因を解決するものではない点に注意が必要です。複数のPublisherファイルで同様の問題が発生している場合は、別の原因が潜んでいる可能性が高いため、エラーが再発することがあります。
方法3:グラフィック マネージャーで画像を非表示にする
この問題は、開こうとしているPublisherファイル内部のデータ破損によっても発生します。同じ問題に直面していた一部のユーザーによると、Publisherの「グラフィック マネージャー」を開いて画像の表示を非表示にすることで、ようやくファイルを開けるようになったとのことです。
変更を保存した後、以前エラーが出ていたファイルを開いたところ、ほとんどの場合でエラーが発生しなくなったと報告されています。
ただし、前述の方法と同様、これも根本的な解決策というよりは回避策です。ファイルの破損が原因である場合、別のファイルで再びエラーが発生する可能性があります。
この方法を試すには、以下の手順に従ってください(Officeのバージョンを問わず実行可能です)。
- Publisherを開き、上部のリボンから「表示」タブを選択し、「グラフィック マネージャー」にチェックを入れます。
- グラフィック マネージャーが右側のウィンドウに表示されたら、「図の表示の変更」をクリックします。
- 「図の表示」メニュー内で「図を表示しない」(Hide pictures)を選択し、「OK」をクリックして変更を保存します。
- 現在のPublisherウィンドウを閉じ、以前エラーが表示されていたファイルを再度開き、正常に開けるかどうかを確認します。
それでも同じエラーが発生する場合は、次の方法に進んでください。
方法4:「テキストの挿入」機能でデータを復旧する
上記の手順を試しても問題が解決しない場合、ファイル自体が破損しているか、お使いのPublisherバージョンでは対応していない形式である可能性があります。Publisherのバージョンが非常に古いか、開こうとしているファイルがPublisherファイルではない可能性も考えられます。
このような状況では、「テキストの挿入(Insert Text File)」機能を使って、コンテンツの一部を救出できます。実際にこの方法でデータの大部分を復旧できたという報告が多数あります。
以下は、「テキストの挿入」機能を使ってPublisherデータを復旧する手順です。
- Publisherを開き、「新規 > 空白」から新しい空白のワークスペースを作成します。
- 新しいファイルが作成されたら、上部リボンの「挿入」タブをクリックし、「ファイルの挿入」または「テキスト ファイルの挿入」(Publisherのバージョンにより名称が異なります)を選択します。
- ダイアログが表示されたら、問題が発生している.pubファイルを選択し、「OK」をクリックします。
- コンテンツが新しいファイルに読み込まれたら、レイアウトを整えて「名前を付けて保存」でファイルを保存します。
- 新しく作成したファイルを再度開き、エラーが解消されているかを確認します。
方法5:PromptForBadFilesレジストリサブキーを作成する
上記のどの方法でも解決できない場合は、Publisherのインストールに必要なPromptForBadFilesというレジストリキーが欠落している可能性があります。複数のPublisherファイルを開けずに困っていた多くのユーザーが、この手順を実行することで恒久的に問題を解決できたと報告しています。
この手順はレジストリ編集を伴うためやや難易度が高めですが、正しく実行すれば問題を恒久的に解決できます(今後同じエラーに遭遇することはなくなります)。
注意:この方法は特に古いバージョンのPublisherで効果が報告されていますが、バージョンを問わず適用できるよう手順をご紹介します。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「regedit」と入力してEnterキーを押すと、レジストリ エディターが起動します。UAC(ユーザー アカウント制御)の画面が表示されたら「はい」をクリックして管理者権限を許可します。
- レジストリ エディター内で、お使いのPublisherバージョンに応じて以下のいずれかの場所へ移動します:
Publisher 2016:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Publisher
Publisher 2007:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Publisher
Publisher 2003:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Publisher
Publisher 2002:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\10.0\Publisher
Publisher 2000:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\9.0\Publisher - Publisherキーを選択した状態で、上部メニューから「編集 > 新規 > DWORD(32ビット)値」を選択します。新しく作成された値に「PromptForBadFiles」という名前を付けます。
- PromptForBadFilesキーを作成したら、それをダブルクリックします。「DWORD(32ビット)値の編集」ウィンドウが開いたら、基数を「16進」とし、「値のデータ」を「1」に設定して「OK」をクリックします。
- 新しい値の作成と設定が完了したら、レジストリ エディターを閉じ、以前エラーが出ていたファイルをもう一度開いてみてください。
それでもエラーが表示される場合は、最後の方法に進んでください。
方法6:Officeインストールを修復する
上記のどの方法でも問題を解決できない場合は、Officeインストール自体に何らかの破損が生じている可能性があります。同じ問題に直面していた他のユーザーは、「プログラムと機能」メニューからOfficeの修復を実行することで問題を解決しています。
この手順では、ファイルやユーザー設定に影響を与えることなく、Officeインストールの全コンポーネントを更新できます。以下にOfficeの修復手順をご紹介します。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押します。「プログラムと機能」画面が開きます。
- インストール済みアプリケーションのリストを下にスクロールし、「Office」を見つけます。見つかったら右クリックし、コンテキストメニューから「変更」を選択します。
- 最初の修復画面で、利用可能なオプションから「クイック修復」を選択し、「修復」をクリックして処理を開始します。
- 処理が完了するまで待ち、その後PCを再起動して、次回システム起動時に問題が解決しているかを確認してください。
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