【解決】macOSで「アプリケーションが破損しているため開けません」と表示される場合の対処法
macOSを使用していると、デジタル署名が正しくされていないアプリや、公開から時間が経過した古いアプリを実行しようとした際に、「Application.appは破損しているため開けません(Application.app is damaged and can't be opened)」というエラーメッセージが表示されることがあります。Windowsユーザーであれば警告とともに「実行」を選択できるケースが多いのですが、Macの場合は挙動が異なり、多くの場合そのまま起動できません。
このエラーが発生する理由は明確です。macOSには「Gatekeeper(ゲートキーパー)」と呼ばれるセキュリティ機能が搭載されており、ユーザーが実行しようとするアプリのコード署名を検証し、安全性が確認できたものだけを実行許可します。しかし、古いバージョンの未署名アプリなどの場合、Gatekeeperが安全でないと判断し、このエラーメッセージを表示して削除を促してくるのです。
この仕組みは多くの場合において非常に有用ですが、実際には信頼できるアプリなのにGatekeeperが誤って「安全ではない」と判定してしまうケースもあります。そのような場合は、システム設定を変更する、xattrコマンドを使ってアプリを実行する、あるいは一時的にGatekeeperを無効化するといった方法で問題を回避できます。本記事では、このエラーを解決するための具体的な方法を4つご紹介します。
方法1:ターミナルからアプリを実行する
まず試したいのが、ターミナルからスーパーユーザー権限でアプリを実行する方法です。スーパーユーザー権限で実行するとGatekeeperのチェックを上書きできるため、アプリが正常に起動する可能性があります。ただし、この操作は実行したいアプリを完全に信頼できる場合のみ行ってください。ネット上で入手した出所不明のアプリに対して安易に行うのは危険です。
- 「Finder > 移動 > ユーティリティ」を開き、ターミナルを起動します。Spotlight検索から「ターミナル」と入力して起動しても構いません。
- ターミナルが起動したら、以下のコマンドを入力します。
sudo xattr -cr /path/to/application.app
- 便利な小技として、アプリが保存されているフォルダを開き、アプリ本体をターミナルウィンドウにドラッグ&ドロップすると、パスが自動的に入力されます。
- パスの前にsudo xattr -crと入力し、Enterキーを押します。
- 管理者パスワードの入力を求められるので、パスワードを入力して再度Enterキーを押します。
- これでアプリが正常に起動するはずです。
方法2:Gatekeeperのチェックを一時的に無効にする
次の方法は、Gatekeeperによる検証を一時的に無効化するというものです。前述のとおり、GatekeeperはmacOSのセキュリティ機能であり、マルウェアからシステムを保護する役割を担っています。しかし、ダウンロードした未署名アプリを誤って危険なアプリとして扱うことがあり、それがエラーの原因となります。そこで、この機能を一時的にオフにしてアプリを起動し、使用後は必ずオンに戻しましょう。
- Macでターミナルを起動します。「Finder > 移動 > ユーティリティ」またはSpotlight検索から開けます。
- ターミナルが起動したら、以下のコマンドを実行してチェックを無効にします。
sudo spctl --master-disable
- 管理者パスワードを入力して実行を完了させます。
- その後、目的のアプリを起動します。
- 重要: アプリの使用が終わったら、必ずチェックを再有効化してください。以下のコマンドを実行します。
sudo spctl --master-enable
方法3:「すべての場所」からのアプリを許可する
macOSのシステム設定から、すべての場所からダウンロードされたアプリの実行を許可することもできます。Gatekeeperの設定はここにあり、設定を編集することですべてのアプリの実行が可能になります。手順は以下のとおりです。
- Macでシステム環境設定(macOS Ventura以降は「システム設定」)を開きます。
- 「セキュリティとプライバシー」(新しいOSでは「プライバシーとセキュリティ」)に移動します。
- 「一般」タブにある鍵アイコンをクリックして、設定変更のロックを解除します。
- 管理者パスワードの入力を求められるので、パスワードを入力してEnterキーを押します。
- 「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」の項目で「すべての場所」を選択します。※この項目が表示されない場合は、後述の方法2のコマンドを実行すると選択肢が現れます。
- 最後に、もう一度鍵アイコンをクリックして変更を保存します。
- 設定完了後、アプリを起動します。
- アプリの起動が確認できたら、設定を必ず元に戻してください。同じアプリを今後起動する際にこの設定は不要です。
方法4:実行権限を付与する
場合によっては、ファイルの権限(アクセス権)が原因でこの問題が発生することがあります。実行権限を持たないファイルを起動しようとすると、同様のエラーメッセージが表示される可能性があります。その場合は、必要な権限を付与してから再度実行してみてください。
- まずMacでターミナルを起動し、sudo chmod +xと入力します。この時点ではまだEnterキーを押さないでください。
- 次に、対象のアプリを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択します。
- 「Contents > MacOS」フォルダへ移動します。
- 拡張子のない、アプリ名と同名のファイルを探します。ファイルが1つしかない場合は、それをそのままターミナルウィンドウにドラッグ&ドロップします。
- コマンドは以下のような形式になります。
sudo chmod +x /path/to/application
- Enterキーを押してコマンドを実行し、管理者パスワードを入力します。
- その後、アプリを起動して問題が解決したかどうかを確認してください。
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