SlackからMicrosoft Teamsへ移行!データを持ち越すための完全ガイド
Microsoft Teamsへの移行を決めたなら、Slackのデータも簡単に持ち込むことができます。この作業はIT管理者や専門家に適しており、データ移行の際には管理者が押さえておくべきいくつかの手順があります。本記事では、SlackからTeamsへ移行する具体的な方法をステップごとにご紹介します。
ステップ1:移行計画を立てる
SlackからTeamsへの移行の第一歩は、綿密な移行計画を立てることです。使用しているSlackのプランによって、Teamsへエクスポート・移行できるデータとできないデータが決まる点に注意が必要です。Slackにはこのための専用ページが用意されているので、次のステップに進む前に必ず目を通しておきましょう。
また、構造上の違いも理解しておくことが重要です。Slackでは、ユーザーはワークスペースの一部である「チャンネル」に参加します。一方、Teamsでは、ユーザーは複数のチャンネルをまとめた「チーム」に参加します。ユーザーをTeamsへ移行する際には、この違いを踏まえた設計が求められます。
ステップ2:Slackからデータをエクスポートする

続いて、Slackのデータを確認しながら移行の準備を進めます。対象となるのは、ワークスペース、チャンネル、ダイレクトメッセージ(DM)、アプリの4つです。
まずはワークスペースから始めましょう。ワークスペースのSlack統計情報を確認し、どれをTeamsに移行すべきかを見極めます。Microsoftは、利用パターンに注目して分析することを推奨しています。
次に、SlackのチャンネルもTeamsへエクスポートします。Slackのアナリティクス機能を活用して、アクティビティが多いチャンネルや移行すべきチャンネルを特定するのがおすすめです。SlackからTeamsへのデータエクスポートの詳細については、MicrosoftがSlackの公式のステップバイステップドキュメントを参照することを推奨しています。手順が長くなるため、ここでは技術的な詳細には踏み込みません。
チャンネルのエクスポート後は、ダイレクトメッセージのエクスポートも検討しましょう。DMはTeamsにおけるチャットに相当しますが、エクスポートの可否は契約プランによって異なります。Slack Appストアからエクスポートツールをダウンロードすると、作業を効率的に進められます。
最後にアプリのエクスポートです。こちらは少し手順が異なります。まず、ワークスペース内で利用中のアプリとその設定の一覧を作成します。そのうえで、Teamsアプリストアを検索し、同じアプリがTeamsでも利用可能かどうかを確認します。アプリを移行するかどうかを判断する際には、Microsoftが提案する「そのアプリはこのチャンネルにどんな機能をもたらしているのか?」という問いが役立ちます。答えられれば、アプリが提供している成果が明確になります。仮に答えられない場合でも、多くのケースではMicrosoft 365のコネクタを使えばアプリを引き続き利用できます。
ステップ3:ユーザーデータをSlackから移行する

主要なデータの移行が完了したら、次はユーザーをTeamsへ切り替えます。この段階では作業がやや複雑になります。Microsoftによると、Slackで使われているID体系はMicrosoft 365のものと一致せず、主な原因はSlackアカウントで使用されているメールアドレスにあるとのことです。そこでMicrosoftは、Teamsを展開する前にユーザーIDのマッピング表を作成しておくことで作業を容易にできると、IT管理者に対して推奨しています。
Slackの管理サイトにアクセスすれば、メンバーのメールアドレスやアカウント種別などの詳細情報を確認でき、ユーザー移行の作業をスピードアップできます。その後、Azure PowerShellスクリプトを実行して、Slackのエクスポートデータ内のメールアドレスとAzure Active Directoryを照合し、欠落部分を補完することができます。該当するコードは、Microsoftのサイトの「Users」セクションで公開されています。
ステップ4:展開を計画し、Teamsへデータを移行する

ステップ4では、いよいよTeamsの展開を開始します。この段階では、これまでにエクスポートしたSlackのデータをどのようにTeamsへ取り込むかを検討します。ここでも対象となるのは、ユーザー、チャンネル、カスタムアプリです。
まず、Teamsにおけるチームとチャンネルの構成を設計しましょう。Slackでは、1つのワークスペースが単一のチームを指す場合もあれば、複数のチーム、さらには会社全体に相当する場合もあります。Microsoftが指摘するように、このスコープを正しく理解することが非常に重要です。Microsoftは「SlackにおいてTeamsのチームに最も近い存在は、チャンネルのコレクションを含むワークスペースである」と説明しています。

上記のようなマッピングに従って設計することが推奨されます。これにより、どのチャンネルを独立したチームにし、どのチャンネルを既存チーム内のチャンネルにするかを判断できます。ただし、現在のTeamsには1チームあたり最大200チャンネルという制限がある点には留意してください。
チームとチャンネルの設定が完了したら、GitHubで無料・有料のソリューションを探し、データの一括移行を行いましょう。エクスポートされたSlackファイルは、PowerShellを使ってTeamsの適切なライブラリへコピーできます。データ展開の際に検討したいソリューションとしては、ChannelSurfやSlack Export Viewerなどが挙げられます。
さらに、ファイルの移行についても触れておきます。SlackからTeamsへファイルを転送する際には、Azure PowerShellコマンドを利用できます。コマンドの詳細は、Microsoftのサイトの「Channel Files」セクションを参照してください。
ユーザーの準備と仕上げ
以上の4つのステップを完了すれば、Teamsへの移行はほぼ完了です。とはいえ、まだやるべきことは残っています。Teams導入ハブ(Teams Adoption Hub)を活用したり、新しいTeamsユーザーに動画トレーニングガイドを配信したりすると、組織全体の定着がスムーズになります。また、MicrosoftではTeamsを段階的に展開する方法に関する追加リソースも公開しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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