Macの「サービスバッテリー」警告を解消する3つの方法
MacBookには多くのパーツが搭載されていますが、その中でも特に消耗が激しいのがバッテリーです。バッテリーの状態は使用環境や充電の習慣などさまざまな要因に左右され、日々大きな負担を受けています。そのため、MacBookに「サービスバッテリー(Service Battery)」という警告が表示されたら、早めの対処が重要です。
この記事では、Macの「サービスバッテリー」警告を解消する方法を詳しく解説します。まずは、macOSが表示するバッテリー状態の種類から見ていきましょう。
Macのバッテリー状態の種類
具体的な対処法に入る前に、修正が必要となる可能性のある3つのバッテリー状態を確認しておきます。バッテリーの状態を最も手軽にチェックする方法は、メニューバーのバッテリーアイコンをクリックすることです。
以下のような警告が表示される場合があります。
- 正常(Normal):バッテリーに問題はなく、通常どおり機能しています。
- まもなく交換 / 修理推奨(Replace Soon / Service Recommended):バッテリーは動作していますが、経年劣化の兆候が見られ始めています。
- 今すぐ交換 / サービスバッテリー(Replace Now / Service Battery):バッテリーの寿命が近づいており、修理または交換が必要な状態です。
Macの「サービスバッテリー」警告を解消する方法はいくつかありますが、作業を始める前に、もうひとつ重要なチェックポイントがあります。
MacBookのバッテリーサイクルカウントを確認する方法
ほぼすべてのノートPCのバッテリーには「サイクルカウント」という概念があります。これは、バッテリーが100%から0%までの放電を繰り返せる有限の回数のことです。Macに充電器を接続して充電するたびに、このサイクルカウントは増えていきます。
確認の前に、お使いのMacのサイクル上限値を把握しておきましょう。
- 2009〜2010年以降に製造されたほとんどのMacBook、MacBook Air、MacBook Proの最大サイクル数は1000回です。それ以前の古いMacは300〜500回程度に設定されています。
当然ながら、最大サイクル数に近づくほど「サービスバッテリー」警告が表示される可能性は高まります。幸い、サイクルカウントはmacOS上で簡単に確認できます。確認方法は次の2通りです。
- メニューバーのAppleロゴをクリックし、Option(オプション)キーを押しながら「システム情報」を選択する。
- Spotlightを開いて「システム情報」と検索する。
システム情報が開いたら、左側のメニューから「ハードウェア」セクションへスクロールし、「電源」画面を開きます。
ここにはバッテリーに関する詳細情報が表示されます。「バッテリーの状態情報(Health Information)」セクションを見ると、現在のサイクルカウントを確認できます。
このサイクル数がAppleサポートページに記載されている上限値を超えていれば、「サービスバッテリー」警告の原因だと考えられます。逆に状態が「正常」と表示されていれば心配はいりません。「まもなく交換」というメッセージも、単なる交換時期の目安なので即座に対応する必要はありません。ただし、サイクルカウントが少ないのに「今すぐ交換 / サービスバッテリー」警告が表示されるケースもあります。続いて、この警告を解消するための具体的な方法を紹介します。
Macの「サービスバッテリー」警告を解消する3つの方法
バッテリーの不調にはさまざまな原因がありますが、実際に試せる対策は限られています。ここでは代表的な3つの方法を見ていきましょう。
1. SMC(システム管理コントローラ)をリセットする
バッテリーが取り外し不可のタイプのMacBookをお使いなら、SMCのリセットを試してみてください。2009年前後以降のMacがこれに該当します。ただし、この年代のマシンでバッテリーが故障している場合は、そもそも新しいMacBookへの買い替えを検討したほうがよいかもしれません。
SMCをリセットする手順は以下のとおりです。
- MacBookの電源を切ります。
- 電源アダプタをMacとコンセントに接続します。
- Shift+Control+Option+電源ボタンを同時に押し、そのまま離します。
- MacBookの電源を入れ、バッテリー状態メニューを開いて「サービスバッテリー」警告が消えたかどうかを確認します。
SMCのリセットだけで問題が解決することも少なくありません。それでも改善しない場合は、次の方法を試してみてください。
補足:SMCのリセットは、MacのWi-Fi接続不良や頻繁な通信切断の解消にも役立つことがあります。
2. バッテリーを再調整(キャリブレーション)する
この方法にはある程度時間がかかりますが、Macの「サービスバッテリー」警告を解消するために試す価値は十分にあります。
実はApple自身もバッテリーのケアとしてこの手順を推奨しています。実施頻度はMacの使用状況によって異なります。
手順は以下のとおりです。
- バッテリーを100%まで充電します。
- 満充電になったら、充電器を接続したまま約2時間ほどMacBook/MacBook Pro/MacBook Airを使用します。
- その後、充電器を外して、バッテリーが尽きるまでMacを使い続けます。「バッテリー状態」メニューに低残量警告が表示されます。Macが警告なしにスリープ状態に入ったら、電源をオフにします。
- 少なくとも5時間待ってから、Macをフル充電します。
これでバッテリーの再調整は完了です。それでも改善しない場合は、最後の手段に頼ることになります。望んでいた解決策ではないかもしれませんが、確実な方法です。
3. Apple正規サービスプロバイダに相談する
これまで紹介した方法でもMacの「サービスバッテリー」警告が解消できない場合は、修理に出すことを検討しましょう。
警告が表示される原因は多岐にわたります。バッテリー自体の故障のほか、Mac経由で充電しているデバイスとの相性問題など、さまざまな可能性が考えられます。
簡単な対処法で改善しない場合、Apple StoreのGenius Bar(ジーニアスバー)のスタッフなら原因を診断してくれることが多いです。ただし、警告が表示されているのには理由があるという点は忘れないでください。本当に新しいバッテリーが必要なケースもあります。交換費用は数万円規模になることもあるため、修理に出す際は将来の予算計画に組み込んでおきましょう。
よくある質問
1. MacBookのバッテリーは毎回100%まで充電すべき?
いいえ、その必要はありません。むしろ、常に100%のままにしないほうがバッテリー全体の寿命を延ばせます。定期的にAC電源を外して50%以下まで放電させる使い方を織り交ぜると、バッテリーへの負担を軽減できます。部分放電はフルサイクルよりもバッテリーに優しく、長期的な健康維持につながります。
2. MacBookのバッテリーは自分で交換できる?
新しいMacBook用バッテリーの価格は100ドル前後であることが多く、「自分で取り付ければ工賃を節約できる」と考える人は少なくありません。Appleに依頼すると、バッテリー本体の価格に加えて技術料が上乗せされるため、総額が跳ね上がるのはこのためです。iFixitでは自分でバッテリーを交換する手順が公開されていますが、初めて挑戦する前に、こうした作業にある程度慣れておくことが大切です。
3. 「サービスバッテリー」警告を無視するとどうなる?
結論から言えば、無視すべきではありません。バッテリーの修理警告を放置すると、Mac本体のハードウェア損傷につながる恐れがあります。特に危険なのはバッテリーの膨張(膨らみ)で、アルミ製の筐体を変形させてしまうこともあります。発火のリスクは小さいとはいえゼロではなく、交換が必要なバッテリーだと分かっているのに放置するのは避けましょう。
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