iTunesのよくあるトラブルと解決策まとめ【アップデート・同期・再生・認証】
iTunesは2001年1月、iPodの登場に先立って誕生しました。かつてはiPodとの音楽同期、そして後にはiPhoneの同期やアップデートに欠かせないソフトウェアでした。しかし現在では、多くのiPhone・iPadユーザーがクラウド経由で音楽を同期するようになり、iTunesの役割は縮小傾向にあります。とはいえ、iPhoneのソフトウェア更新や音楽の同期にiTunesを使うなら、この記事で紹介するようなトラブルに一度は遭遇したことがあるかもしれません。
なお、macOS Catalina以降ではiTunesが廃止され、機能は「ミュージック」「Podcast」「TV」アプリとFinderに分割されています。本ガイドは主に旧macOSやWindows版iTunesのユーザー向けの内容ですが、トラブルシューティングの考え方は共通しています。
また、MacでジュークボックスとしてiTunesを使っている方(Apple MusicやiTunes Matchなどのサービスと併用している方)も、何らかの問題に直面したことがあるはずです。iTunesには音楽だけでなく、映画やTV番組、アプリのバックアップなども保存できます。
iTunesの複雑さに混乱している方、特定の問題で行き詰まっている方、ライブラリが正常に動作しない方は、ぜひ以下の解決策をチェックしてください。ここで答えが見つからない場合は、コメントでお知らせいただければ、今後の改訂で回答を試みます。
MacでiTunesをアップデートする
Mac(またはPC)のiTunesを常に最新の状態に保つことで、以下で扱う多くのトラブルを未然に防げます。ただし、アップデート自体がうまくいかないこともあります。まずは「iTunesがアップデートできない場合の対処法」から見ていきましょう。
iTunesをインストール・アップデートできない
Appleは定期的にiTunesをアップデートしていますが、そのたびに一部のユーザーは更新作業でつまずきます。
アップデートできない原因の一つは、Mac(PC)側の設定に問題があり、Appleのソフトウェアアップデートサーバーにアクセスできなくなっているケースです。この場合、「このデバイスでは要求されたビルドを使用できません(This device isn't eligible for the requested build)」というメッセージが表示されることがあります。これはiTunesがAppleのアップデートサーバーと通信できないときに出るエラーで、Appleのサポートページに正式な対処法が掲載されています。
iTunes Storeがダウンしている・動作しない?
Appleのサーバー側の問題により、iTunes Storeが一時的にオフラインになることがあります。その場合はAppleの「システム状況」ページで各サービスの稼働状態を確認しましょう。
iPhoneとiTunesを同期する
これは非常によくある相談です。「iPhoneに問題があるため、iTunesと同期してください」と案内されるケースも少なくありません。代表的なシーンをいくつか見ていきます。
iTunesがiPhoneを認識しない
iPhoneをMac(PC)に接続しても何も反応がない場合、Appleの推奨する対処手順は以下のとおりです。
- まずMac側のiTunesを最新版にアップデートします(他のソフトウェアの更新も併せて確認すると安心です)。
- iPhoneを強制再起動してから、USBケーブルでパソコンに接続します。
- 接続中に「このコンピュータを信頼しますか?」というアラートが表示されたら、「信頼」をタップし、パスコードを入力してロックを解除します。
それでも改善しない場合は、別のUSBポート、別のUSBケーブル、最終的には別のパソコンを順に試してみましょう。
さらに解決しない場合は、Option(Alt)キーを押しながらAppleメニューをクリックし、「システム情報」または「システムレポート」を開きます。左側のリストから「USB」を選び、「USBデバイスツリー」の中にiPhone・iPad・iPodが表示されるか確認してください。
- 表示される場合:サードパーティ製セキュリティソフトのアンインストールが必要な可能性があります。
- 表示されない場合:Appleサポートへの問い合わせをおすすめします。
なお、iPhoneに「iTunesに接続」というエラーが表示されていた場合は、「iPhoneは使用できません。iTunesに接続」エラーの解決方法を参照してください。
iPhoneがiTunesと同期しない
Mac上に大量の音楽コレクションがあり、それをiPhoneで聴きたい場合(iTunes Match未契約の場合)、iTunesとiPhoneを同期して音楽をコピーする必要があります。
しかし残念ながら、ここでもトラブルが発生することがあります。iTunesがiPhoneやiPadに曲を同期してくれない場合は、以下を試してみてください。
まず基本として、クラウド同期を使っていない場合は、iPhone/iPadをUSBでMacに接続し、iTunesを開きます。接続が成功すると、iTunesウィンドウの上部にデバイスのアイコンが表示されます。アイコンが見えない場合は、前述の「iTunesがiPhoneを認識しない」の項目を参照してください。
同期できない理由の一つは、iCloudやApple Musicなどのサービスで全デバイス間のコンテンツを同期しているケースです。この設定では、iTunes経由の同期が無効になっていることがあります。
注意: Macのミュージックライブラリに存在しない曲がiPhoneに入っている場合、iTunes Matchのようなサービスを使わずに同期すると、その曲は消えてしまいます。
また、パソコンやiOSデバイス上のファイルがロックされていると同期に失敗することがあります。この場合は、少量ずつコンテンツを同期していき、エラーが出るまで追加していく方法が有効です。こうすることで問題の原因となるファイルを特定でき、必要なら削除して再ダウンロードしましょう。
iTunesで音楽が再生できない
iTunesで曲が再生できない理由はいくつかあります。著作権の関係で楽曲の所有を証明する必要がある場合もあれば、曲がライブラリと正しく紐付いていない場合もあります。主なケースを見ていきましょう。
Macを認証する方法
曲を再生しようとしたら「このコンピュータは再生を許可されていません」というメッセージが表示されることがあります。
他人からコピーした曲が相手のAppleアカウントに紐付いているケースもあります(その場合は自分で入手し直すべきですが)。自分が所有している曲なのに再生できない場合は、コンピュータの認証が解除されている可能性があります。認証できるのは最大5台までなので、新しいデバイスを認証したことで上限に達したのかもしれません。
iTunes Storeで購入したコンテンツ(映画やオーディオブックを含む)を再生するためにコンピュータを認証する手順は以下のとおりです。
- iTunesを開き、「アカウント」をクリックします。
- 「認証」から「このコンピュータを認証」を選択します。
- Apple IDとパスワードを入力します。
5台の上限に達している場合は、同じ手順で認証を解除できます。
- 「アカウント」をクリックします。
- 「認証」から「このコンピュータの認証を解除」を選択します。
もう使っていない古いMacがまだ認証されたままになり、台数を圧迫している場合はどうすればよいのでしょうか。
- 「アカウント」>「アカウント情報を見る」に進みます。
- 下にスクロールすると「コンピュータの認証」欄に認証済みの台数と「すべての認証を解除」ボタンが表示されます。
- すべての認証を解除した後、改めて使い続けたいコンピュータを認証し直してください。
iTunesで一部の曲がグレー表示になる
曲がグレー表示になって再生できない理由はいくつか考えられます。
一つは、iPhoneとパソコンの同期中にファイルが破損したケースです。この場合は、該当する曲を削除して再ダウンロードするのが最善です。
もう一つは、Apple Music利用時にライブラリの同期が崩れたケースです。その場合は以下を試してください。
- iTunesからサインアウト:「アカウント」>「サインアウト」をクリックします。
- iTunesを終了します。
- iTunesを再度起動し、サインインし直します。
関連するトラブルとして、曲名の横にビックリマーク(!)が表示されるケースがあります。これは基本的に「iTunesがその曲の保存場所を見つけられない」ことを意味します。
Apple Musicの曲がiTunesで再生できない
Apple Musicに加入していれば、ライブラリ内のどの曲でも再生できます。
気に入った曲をダウンロードして、いつでもMacで聴けるようにしている人も多いでしょう。しかし後になってその曲が再生できなくなることがあります。
考えられる原因の一つは、Appleがその楽曲の配信権を失ったケースです。この場合、別の方法で楽曲を入手するしかありません。iTunes Storeでは引き続き購入できる可能性があります。Apple Musicはあくまで「レンタル」に近い仕組みのため、曲はいつ突然消えてもおかしくないのです。
iTunesへの音楽の追加で起こる問題
iTunesに音楽を追加する方法は複数あります。iTunes Storeからのダウンロードはもちろん、古いiTunesライブラリの読み込みや、USBバックアップからの曲のコピーなども可能です。
光学ドライブなしでCDから取り込む方法
物置に眠るCDコレクションをiTunesライブラリに取り込みたいと思っても、Macに光学ドライブがなかったらどうすればよいのでしょうか。
Appleが数年前に光学ドライブ搭載Macの販売を終了したため、これは今やごく普通の状況です。とはいえ、CDから音楽を取り込む方法はいくつかあります。
一つは、Apple SuperDriveなどの外付け光学ドライブを使う方法です(Mac対応のDVDドライブのおすすめ製品については、関連記事を参照してください)。
もう一つは、光学ドライブを備えた別のMacやPCでCDをリッピングし、ドライブのないMacのiTunesライブラリへ転送する方法です。
複数のiTunesライブラリを統合する方法
長年の使用で、複数のハードディスクやMacにiTunesライブラリが散らばってしまったことはありませんか。容量不足で古いライブラリをバックアップした、うっかり新しいライブラリを作ってしまった、Mac買い替え時に新規ライブラリを作成した、自宅と職場で別々のライブラリを使っている――そんな経験は決して珍しくありません。昔の曲を聴きたくなったら、どうすればよいのでしょうか。
一つの方法は、古い音楽フォルダを新しいiTunesウィンドウにドラッグ&ドロップすることです。ただし、現在のライブラリにも古い曲が残っている場合、かなりの重複が発生する可能性があります。
iTunes標準の重複検出機能を使うこともできますが、サードパーティ製ソフトを使えばより簡単に処理できます。重複曲の削除方法については、別記事で詳しく解説しています。
また、複数のライブラリを統合する際のデメリットとして、再生回数、最終再生日、評価、プレイリストの情報が失われる点にも注意が必要です。
Apple Music加入者が音楽を購入する方法
iTunes Storeで音楽を購入するのは簡単ですが、Apple Musicに加入していると購入方法がわかりにくいものです。
もちろん、Apple Musicの曲はそのままダウンロードして聴けるため、必ずしも購入する必要はありません。しかし、将来Apple Musicを解約したり、配信から曲が消えたりしても確実に持ち続けたいなら、買い切って所有しておく価値があります。
- 購入したい曲を右クリックすると、コンテキストメニューが表示されます。
- 「iTunes Storeで表示」>「曲」を選択します。
(この操作はiOSでは行えず、iTunesでのみ可能です。)
消えてしまった音楽を復元する方法
幸い、iTunes Storeで購入した曲をうっかり削除してしまっても、簡単に復元できます。
通常、「ライブラリから削除」を選んだ場合、ファイルはゴミ箱に残っているので、そこからiTunesライブラリに戻せます。
それでもだめなら、購入履歴から無料で再ダウンロードすることも可能です。
削除時の警告文「選択した曲をiTunesライブラリから削除してもよろしいですか?」が表示されなかったのは、過去に「今後は確認しない」にチェックを入れたためかもしれません。
その場合は、「iTunes」>「環境設定」>「詳細」>「すべてのダイアログ警告をリセット」>「警告をリセット」を実行しましょう。
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