C++でn個の数のGCD(最大公約数)とLCM(最小公倍数)を求めるプログラム
本記事では、複数の整数からGCD(最大公約数)とLCM(最小公倍数)を求めるC++プログラムを解説します。
GCD(Greatest Common Divisor:最大公約数)とは、2つ以上の整数(すべてがゼロではないもの)に共通する約数の中で最大となる正の整数のことです。英語では Greatest Common Factor(最大公因子)とも呼ばれます。
一方、LCM(Least Common Multiple:最小公倍数)とは、2つの数のどちらの倍数にもなる数のうち、ゼロ以外で最小の数を指します。
アルゴリズム
まず、処理の流れを擬似コードで確認しましょう。GCDの計算には、剰余を繰り返し求める「ユークリッドの互除法」が使われています。
開始 2つの数を入力として受け取る 関数 gcd() を呼び出して GCD を求める 関数 lcm() を呼び出して LCM を求める gcd(number1, number2) r, a, b を宣言する r = 0 を代入 a = (number1 > number2) ? number1 : number2 b = (number1 < number2) ? number1 : number2 r = b (a % b != 0) の間繰り返す: r = a % b a = b b = r r を返す lcm(number1, number2) a を宣言する a = (number1 > number2) ? number1 : number2 無限ループ: もし (a % number1 == 0 かつ a % number2 == 0) ならば a を返す a をインクリメント 終了
GCDの仕組み(ユークリッドの互除法)
大きい方の数を小さい方の数で割った余りを求め、次に「割る数」と「余り」のペアで同じ操作を繰り返します。余りが0になったときの割る数が最大公約数となります。
LCMの仕組み
大きい方の数から順に1ずつ増やしながら、両方の数で割り切れるかどうかを判定します。最初に両方で割り切れた値が最小公倍数です。
サンプルコード
#include<iostream>
using namespace std;
int gcd(int m, int n) {
int r = 0, a, b;
a = (m > n) ? m : n;
b = (m < n) ? m : n;
r = b;
while (a % b != 0) {
r = a % b;
a = b;
b = r;
}
return r;
}
int lcm(int m, int n) {
int a;
a = (m > n) ? m : n;
while (true) {
if (a % m == 0 && a % n == 0)
return a;
++a;
}
}
int main(int argc, char **argv) {
cout << "Enter the two numbers: ";
int m, n;
cin >> m >> n;
cout << "The GCD of two numbers is: " << gcd(m, n) << endl;
cout << "The LCM of two numbers is: " << lcm(m, n) << endl;
return 0;
}実行結果
Enter the two numbers: 7 6 The GCD of two numbers is: 1 The LCM of two numbers is: 42
n個の数へ拡張するには
上記のコードは2つの数を扱いますが、次の性質を利用すれば3つ以上の数にも対応できます。
- GCDの場合:gcd(a, b, c) = gcd(gcd(a, b), c)
- LCMの場合:lcm(a, b, c) = lcm(lcm(a, b), c)
つまり、配列の先頭から順に2つずつgcd()やlcm()を適用していけば、任意の個数の整数についても最大公約数・最小公倍数を求められます。
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