NetworkXとMatplotlibを使って多部グラフ(マルチパーティートグラフ)を作成する方法
多部グラフ(マルチパーティートグラフ)とは、ノードが複数の集合(パーティション)に分割され、同一集合内のノード同士は結ばれず、異なる集合間でのみエッジが張られるグラフ構造です。PythonのNetworkXライブラリには、このようなグラフをきれいに可視化するためのmultipartite_layout関数が用意されています。
ここでは、NetworkXとMatplotlibを組み合わせて、複数レイヤーからなる多部グラフを作成し、描画する手順を紹介します。
作成手順
- 図のサイズを設定し、サブプロット間および周囲の余白(パディング)を調整します。
- 各レイヤー(サブセット)のサイズと、それに対応する色のリストを作成します。
- 多層グラフオブジェクトを返すメソッドを定義します。各レイヤーのノードには「layer」属性を付与し、隣接するレイヤー間に完全なエッジを張ります。
- ノードの「layer」属性に基づいて、ノードごとの色を決定します。
nx.multipartite_layout()を使い、ノードを直線状のレイヤーとして配置します。- Matplotlibの
nx.draw()でグラフGを描画します。 plt.axis("equal")で軸のスケールを揃え、図形が歪まないようにします。plt.show()メソッドで図を表示します。
コード例
import itertools
import matplotlib.pyplot as plt
import networkx as nx
# 図のサイズと自動レイアウト調整を設定
plt.rcParams["figure.figsize"] = [7.50, 3.50]
plt.rcParams["figure.autolayout"] = True
# 各レイヤーのサイズと色を定義
subset_sizes = [5, 5, 4, 3, 2, 4, 4, 3]
subset_color = [
"gold",
"violet",
"violet",
"violet",
"violet",
"limegreen",
"limegreen",
"darkorange",
]
def multilayered_graph(*subset_sizes):
# レイヤーごとのノード範囲を計算
extents = nx.utils.pairwise(itertools.accumulate((0,) + subset_sizes))
layers = [range(start, end) for start, end in extents]
G = nx.Graph()
# 各レイヤーに「layer」属性を持つノードを追加
for (i, layer) in enumerate(layers):
G.add_nodes_from(layer, layer=i)
# 隣接するレイヤー間にエッジを追加
for layer1, layer2 in nx.utils.pairwise(layers):
G.add_edges_from(itertools.product(layer1, layer2))
return G
G = multilayered_graph(*subset_sizes)
# 「layer」属性に応じてノードの色を設定
color = [subset_color[data["layer"]] for v, data in G.nodes(data=True)]
# 多部グラフ用のレイアウトでノードを配置
pos = nx.multipartite_layout(G, subset_key="layer")
# グラフを描画
nx.draw(G, pos, node_color=color, with_labels=False)
plt.axis("equal")
plt.show()実行結果
上記のコードを実行すると、8つのレイヤーからなる多部グラフが表示されます。各レイヤーは指定した色(gold、violet、limegreen、darkorange)で色分けされ、隣接するレイヤー間のみにエッジが引かれた、整然とした多層構造のグラフが確認できます。

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