Python(NumPy)のarctan2()で象限を正しく判定してx1/x2の要素ごとのアークタンジェントを計算する方法
NumPyのarctan2()メソッドは、象限を正しく判定しながらx1/x2の要素ごとのアークタンジェント(逆正接)を計算できる便利な関数です。通常のarctan()では判別できない角度の向き(符号)も、arctan2()なら正確に求められます。
arctan2()とは?
象限は、arctan2(x1, x2)が「原点を始点として点(1, 0)を通る半直線」と「原点を始点として点(x2, x1)を通る半直線」の間の符号付き角度(ラジアン単位)になるように選択されます。
各引数の意味は以下の通りです。
- 第1引数(x1):y座標に相当する値
- 第2引数(x2):x座標に相当する値
x1.shape != x2.shape の場合でも、両者が共通の形状にブロードキャスト可能であれば計算できます。戻り値は [-π, π] の範囲に収まる角度(ラジアン)の配列です。x1とx2がどちらもスカラーの場合は、スカラー値が返されます。
実装手順
ステップ1:必要なライブラリをインポートする
import numpy as np
ステップ2:array()メソッドで配列を作成する
ここでは、異なる4つの象限に位置する点の座標を配列として定義します。
x = np.array([-1, +1, +1, -1]) y = np.array([-1, -1, +1, +1])
ステップ3:配列を表示する
print("Array1 (x coordinates)...\n", x)
print("\nArray2 (y coordinates)...\n", y)ステップ4:arctan2()でアークタンジェントを計算する
象限を正しく選択してx1/x2の要素ごとのアークタンジェントを計算するには、Pythonの np.arctan2() メソッドを使用します。ここでは結果を見やすくするため、ラジアンから度数法(°)に変換して表示しています。
print("\nResult...", np.arctan2(y, x) * 180 / np.pi)完全なサンプルコード
import numpy as np
# 象限は、arctan2(x1, x2)が「原点を始点として点(1,0)を通る半直線」と
# 「原点を始点として点(x2, x1)を通る半直線」の間の符号付き角度(ラジアン)
# になるように選択される
# array()メソッドで配列を作成
# これらは異なる象限に位置する4つの点
x = np.array([-1, +1, +1, -1])
y = np.array([-1, -1, +1, +1])
# 配列1を表示
print("Array1 (x coordinates)...\n", x)
# 配列2を表示
print("\nArray2 (y coordinates)...\n", y)
# 象限を正しく選択してx1/x2の要素ごとのアークタンジェントを計算
print("\nResult...", np.arctan2(y, x) * 180 / np.pi)実行結果
Array1 (x coordinates)... [-1 1 1 -1] Array2 (y coordinates)... [-1 -1 1 1] Result... [-135. -45. 45. 135.]
結果の解説
出力された4つの角度は、それぞれ次の象限・位置関係に対応しています。
- -135°:点(-1, -1) → 第三象限
- -45°:点(+1, -1) → 第四象限
- +45°:点(+1, +1) → 第一象限
- +135°:点(-1, +1) → 第二象限
このように、arctan2()はx座標とy座標の両方の符号を考慮して角度を返すため、単純なarctan(y/x)では区別できない対角方向の角度(例えば45°と-135°など)も正しく識別できます。ベクトルの方向計算や極座標変換など、角度の向きが重要になる場面でぜひ活用してください。
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