Mockarooで現実的なExcelテストデータを素早く作成する方法【完全ガイド】

画像:Mockaroo
アプリケーションのテスト、シミュレーション、データ分析の学習において、モックデータ(ダミーデータ)は欠かせない存在です。Mockarooは、氏名、電話番号、住所といった現実的なデータを、Excel(XLSX)をはじめとするさまざまな形式で自動生成できる強力なオンラインツールです。
この記事では、Mockarooを使ってモックのExcelデータを生成する方法を、手順に沿ってわかりやすく解説します。
Mockarooとは?
Mockarooは、氏名、電話番号、住所などの情報を含むカスタムデータセットを無料で生成できるオンラインツールです。特に次のような用途で活躍します。
- アプリケーションのテスト
- デモ用データの作成
- 開発用データベースへの初期データ投入
- 実際のユーザーデータを使わずに行うデータ分析の練習
ステップ1:Mockarooにアクセスする
- Mockarooの公式サイトにアクセスします。
- 初期状態では、id、first_name、last_name、emailなどの列を持つデフォルトのデータセットが表示されます。
- デフォルトのフィールドをそのまま利用してもよいですし、必要に応じて自由にカスタマイズすることも可能です。
- 画面の各行が、データセット内の1つのフィールド(列)に対応します。
- 各フィールドでは以下を設定します。
- Field Name(フィールド名)欄に名前を入力する。
- ドロップダウンメニューからData Type(データ型)を選択する。
- そのデータ型固有のOptions(オプション)があれば併せて設定する。

ステップ2:フィールドタイプを選択する
Mockarooは数十種類ものデータ型を提供しており、データセットの内容に合わせて柔軟に選択できます。
- 新しい列を追加:「+ Add Another Field」ボタンをクリックすると、新しい列を作成できます。

- 列名の変更:フィールド名をクリックすれば、編集・リネートできます。
- データ型の選択:Mockarooが用意している豊富な定義済みデータ型から選べます。主なカテゴリは以下の通りです。
- 個人情報系:First Name(名)、Last Name(姓)、Email(メールアドレス)、Address(住所)、Phone Number(電話番号)など
- ビジネス情報系:Company Name(会社名)、Job Title(役職)、Industry(業種)など
- 数値系:ランダムな整数、小数、通貨値など
- 日付・時刻系:タイムスタンプ、誕生日、過去/未来の日付など
- カスタム数式:SQL風の式を使った高度なデータ生成

ステップ3:フィールドオプションを設定する
Mockarooでは、各フィールドに細かなオプションを設定できます。
- 書式オプション:Date(日付)型を選んだ場合、「YYYY-MM-DD」「MM/DD/YYYY」など、特定の日付形式を指定できます。

日付形式の設定例:

- 範囲の制約:数値の場合、最小値と最大値を設定できます。
- カスタムリスト:「Custom List」データ型を使えば、自分で定義した値のリストからデータを生成できます。
ステップ4:数式と依存関係を追加する
より高度なデータセットを作りたい場合は、次の機能が便利です。
- Formula(数式)データ型を使えば、計算結果を格納するフィールドを作成できます。

- フィールド間の関連性を設定できます(例:「city(市区町村)」を「state(州)」に依存させる)。
- 重み付け(weights)を活用すれば、独自の出現分布を持つデータも作成できます。
ステップ5:出力設定を行う
- 生成する行数を指定します(無料アカウントでは最大1,000行まで)。
- 出力形式としてExcelを選択します。
- その他のオプションも設定できます。
- ヘッダー行を含めるかどうか。
- ファイル名の設定。

ステップ6:生成してダウンロードする
- 「GENERATE DATA」を選択すれば、データを直接ダウンロードできます。
- または、先に「PREVIEW」でデータをプレビュー確認してからダウンロードすることも可能です。

- ダウンロードしたファイルを開き、モックデータが正しく生成されているか確認しましょう。
スキーマの保存と再利用
アカウントを作成すると、定義したスキーマ(フィールド構成)を保存して再利用できるようになります。
- 「Save Schema」ボタンをクリックします。
- スキーマに任意の名前を付けます。
- 保存したスキーマはダッシュボードからいつでも呼び出せます。
実践例:顧客データベースを作ってみよう
ここで、より実践的な顧客データベースを作成してみましょう。以下のようにフィールドを設定します。
- Field Name: id / Type: Row Number(行番号)
- Field Name: first_name / Type: First Name(名)
- Field Name: last_name / Type: Last Name(姓)
- Field Name: email / Type: Formula(数式)/ Value: lower(first_name) + "." + lower(last_name) + "@example.com"
- Field Name: phone / Type: Phone(電話番号)
- Field Name: address / Type: Street Address(番地)
- Field Name: city / Type: City(市区町村)
- Field Name: state / Type: State (US)(米国の州)
- Field Name: zip / Type: Postal Code(郵便番号)
- Field Name: signup_date / Type: Date(過去2年以内の日付)
- Field Name: last_purchase / Type: Date(過去6か月以内の日付)
- Field Name: lifetime_value / Type: Number(小数、0〜5000の範囲)

- 「PREVIEW」を選択して、データセットの内容を確認します。
- 「#Rows」で行数を指定し、「GENERATE DATA」をクリックします。

- 「Mock_Data.xlsx」として保存します。

- 保存したモックデータを開き、内容が正しいか確認します。

まとめ
Mockarooは、ニーズに合わせたモックのExcelデータを手軽に生成できる、シンプルながら非常に強力なツールです。Mockarooを活用すれば、数千行規模のリアルなデータを瞬時に生成でき、手作業による入力の手間を大幅に削減できるだけでなく、多様で代表的なデータを使ったシステムテストが可能になります。本ガイドの手順に従えば、ほんの数クリックで現実的なデータセットを作成でき、テストや開発のワークフローにかかる時間と労力を大きく節約できます。
-
画像付きExcelファイルのサイズを縮小する2つの簡単な方法
Excelで画像や写真を扱う場合、ファイルサイズの肥大化を防ぐために画像の圧縮が欠かせません。ただし、圧縮の際には画質をなるべく落とさないよう注意が必要です。本記事では、Excelの内蔵機能を使って画像を圧縮し、Excelファイルのサイズを効率的に縮小する方法を詳しく解説します。内容をより深く理解したい方は、以下のExcelワークブックをダウンロードして、実際に手を動かしながら練習してみてください。画像付きExcelファイルのサイズを縮小する2つの実用的な方法Excelブックは、データ・数式・図形などが追加されるにつれて動作が重くなり、ファイルサイズも大きくなりがちです。また、ExcelはWe
-
Microsoft Wordで文法・スペルチェックが機能しないときの対処法
Microsoft Wordは、装飾を施した長文を作成する際に非常に便利なソフトウェアです。ほとんどのライターがパソコンでWordを利用しており、メモ帳ではなくWordが選ばれる理由は、豊富な書式設定機能だけでなく、スペルミスや文法エラー、文章の構成を自動的に検出できる点にあります。しかし、Microsoft Wordで文法チェックやスペルチェックが機能しなくなった場合は、この記事で紹介する方法を試してみてください。 Wordでスペルチェックが機能しない原因 この問題の原因はさまざまです。例えば、システムに複数の言語を追加している場合に発生することがあります。Windows 11/10では、C