ExcelでXMLを使ってカスタムリボンを追加する方法【手順を徹底解説】
ExcelでXMLを活用してカスタムリボンを追加したいとお考えですか?この記事では、XMLを使用してExcelに独自のカスタムリボンを追加する具体的な手順を、画像付きでステップバイステップにわかりやすく解説します。
練習用にワークブックをダウンロードすることもできますので、ぜひ実際に操作しながら学んでみてください。
XMLを使ってカスタムリボンを追加する手順
ここでは、学生の学籍番号(ID)・氏名・点数を含むデータセットを例に、カスタムリボンのボタンをクリックするとMsgBox(メッセージボックス)が表示される仕組みを作成します。
以下の手順に沿って進めることで、誰でも同じようにカスタムリボンを実装できます。

ステップ1:マクロ有効ブック(xlsm)を作成する
まずは、既存のExcelファイルをもとに.xlsm形式(マクロ有効ブック)のファイルを作成します。通常の.xlsxファイルではマクロやカスタムリボンの設定を保存できないため、この工程が重要です。
- まず、対象のExcelファイルを開き、「ファイル」タブをクリックします。

- 次に「コピーの保存(Save a Copy)」を選択します。

- 任意のファイル名を入力します。
- ファイルの種類のドロップダウンから「Excel マクロ有効ブック(*.xlsm)」を選択します。
- 最後に「保存」ボタンをクリックして、.xlsm形式で保存します。

ステップ2:VBAコードを挿入する
続いて、メッセージボックスを表示させるためのVBAコードを記述します。以下の手順で進めてください。
- 最初に「開発」タブを開き、「Visual Basic」をクリックします。
(※開発タブが表示されていない場合は、「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」で開発タブにチェックを入れてください)

- 「Microsoft Visual Basic for Applications」ウィンドウが開きます。
- メニューの「挿入」→「標準モジュール」を選択します。

- 開いたモジュールに、以下のコードを入力します。
Sub MacroZ(control As IRibbonControl)
MsgBox "Here, You will see the Marksheet of the Students."
End Sub

コードの解説
- まず、MacroZという名前のSubプロシージャを作成し、引数のcontrolをIRibbonControl型として定義しています。これはリボンからの呼び出しに必要な宣言です。
- 次に、指定したテキストを表示するMsgBoxを組み込んでいます。
- その後、「保存」ボタンをクリックしてコードを保存します。
- 最後に、Excelファイルを閉じます。リボンの編集を行う前に必ずファイルを閉じておくことがポイントです。

ステップ3:Office RibbonX Editorをダウンロードする
次に、XMLでカスタムリボンを追加するためにOffice RibbonX Editorをダウンロードします。このツールはGitHubなどで公開されているフリーソフトウェアで、Excelファイル内部のリボン定義(XML)を直接編集できます。以下の手順でインストールしましょう。
- まず、配布ページへのリンク上で右クリックします。
- 続いて「github.com をGoogleで検索」などをクリックして公式ページにアクセスします。

- ページ内に、下図のようなインストーラーファイルが見つかります。
- そのファイルをダウンロードして開きます。

- 「Office RibbonX Editor Setup」ウィザードが表示されます。
- 「I accept the agreement(使用許諾契約書に同意します)」を選択します。
- その後「Next」をクリックします。

- インストール先フォルダ(Destination Location)を確認して「Next」をクリックします。

- 以降も画面の指示に従って「Next」をクリックしていきます。

- 再度「Next」をクリックします。

- 「Install」をクリックしてインストールを開始します。

- 最後に「Finish」をクリックすれば完了です。
- これでOffice RibbonX Editorの導入が完了しました。

ステップ4:Office RibbonX EditorでExcelファイルを開く
第4段階では、カスタムリボンを追加するために、先ほど作成した.xlsmファイルをOffice RibbonX Editorで開きます。
- まず、Office RibbonX Editorを起動します。

- 次に「Open」をクリックします。

- 「Open OOXML Document」ダイアログが表示されます。
- 対象の.xlsmファイルを選択し、「Open」をクリックします。

ステップ5:XMLコードを挿入して検証する
ここが本題の核心部分です。Office RibbonX EditorにXMLコードを挿入し、リボンの構成を定義します。以下の手順で自分のデータセットでも同じ作業を行えます。
- まず、読み込んだExcelファイルを選択します。
- 次に「Insert」をクリックします。

- 「Office 2007 Custom UI Part」を選択します。

- その後、以下のXMLコードをエディターに入力します。
<customUI xmlns="https://schemas.microsoft.com/office/2006/01/customui">
<ribbon>
<tabs>
<tab idMso="TabHome" >
<group id="customGroup1" label="My Group" insertAfterMso="GroupEditingExcel">
<button id="customButton1" label="Click Me" size="large"
onAction="Macro1" imageMso="HappyFace" />
</group>
</tab>
</tabs>
</ribbon>
</customUI>

コードの解説
- まず、customUI要素でカスタムUI定義を開始しています。
- 次に、idMsoとして既存の「ホームタブ(TabHome)」を指定しています。
- その後、「My Group」というラベルのカスタムグループと、「Click Me」というラベルのカスタムボタン(customButton1)を追加しています。
- さらに、onActionに実行したいマクロ(MacroZ)を指定し、imageMsoに組み込みアイコンの「HappyFace」を設定しています。
- コードを入力したら「Validation(検証)」ボタンをクリックして、コードに問題がないかチェックします。

- エラーが見つからなければ、下図のような確認用のMsgBoxが表示されます。
- 「OK」をクリックして閉じます。

- 次に、コードを保存するため「File」→「Save As」の順にクリックします。

- 「Save OOXML」ダイアログが表示されるので、任意のファイル名を付けて「Save」をクリックします。
ステップ6:Excelブックを開いてカスタムリボンを確認する
最後に、.xlsmファイルを改めて開き、カスタムリボンが正しく追加されているかを確認します。
- まず、作成した.xlsmファイルを開きます。
- すると、新しいグループの中に「Click Here」というボタンが追加されているのが確認できます。
- その「Click Here」ボタンをクリックしてみましょう。

- すると、VBAコードで作成したMsgBoxが表示されます。
- これで完了です。以上が、ExcelでXMLを使用してカスタムリボンを追加する方法となります。

注意点
- Office RibbonX Editorでファイルを編集する前に、必ず対象のExcelファイルを閉じてください。開いたまま編集すると変更が反映されない場合があります。
- モジュール内に記述した任意のコードをこのエディター経由で実行できますが、その際はXMLコード内のonActionに指定するマクロ名を忘れずに変更してください。
- XMLコードは必ず「Validation」機能で検証してから保存するようにしましょう。記述ミスによるエラーを未然に防げます。
まとめ
今回は、ExcelでXMLを使用してカスタムリボンを追加する方法を、6つのステップに分けて詳しく解説しました。マクロ有効ブック(.xlsm)の作成からVBAコードの挿入、Office RibbonX EditorによるXML編集まで、一連の流れを掴めば応用範囲は非常に広いです。独自のボタンやグループを追加して、日々の業務をより効率化してみてください。わかりにくい点があればコメント欄でお気軽にお尋ねください。他のおすすめの方法をご存じの方も、ぜひ情報をお寄せください。ありがとうございました!
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