Excelで分析用データを入力する2つの簡単な方法|ピボットテーブルと分析ツールの使い方
ビジネスにおいて、経営状況を正しく評価するためのデータ分析は欠かせません。データ分析を行うことで、潜在的なリスクを把握し、損失を最小限に抑えるための適切な対策を講じることができます。Excelには、こうした分析を効率的に行うためのさまざまな機能が備わっています。
この記事では、データ分析のためにExcelへデータを入力・整理する2つの簡単な方法を、わかりやすい手順と図解付きでご紹介します。
無料のExcelワークブックはこちらからダウンロードできるので、ぜひ実際に操作しながら練習してみてください。
Excelで分析用データを入力する2つの方法
まず、今回使用するデータセットをご紹介します。このデータには、各地域における年間の売上と利益が記録されています。

方法1:ピボットテーブルを使ってデータを分析する
表形式に整理されたデータは管理しやすく、正確な分析にも役立ちます。Excelのピボットテーブル機能を使えば、データを柔軟に集計・分析できます。ここでは、地域ごとの利益を分析してみましょう。
手順:
- まず、データセット内の任意のセルをクリックします。
- 次に、「挿入」>「ピボットテーブル」の順にクリックします。

- ダイアログボックスが表示されたら、配置先を選択します。データ範囲は自動的に認識されるので、ここでは「新しいワークシート」を選択します。
- 続けて「OK」をクリックします。

ワークシートの右側に「ピボットテーブルのフィールド」領域が表示されます。
- 地域別に利益を分析するには、「地域」ヘッダーを「行」フィールドへ、「利益」ヘッダーを「値」フィールドへそれぞれドラッグします。

すると、ピボットテーブルに各地域の利益合計が表示されます。これにより、どの地域が最も高い利益を生み出しているのか、逆に利益が伸び悩んでいる地域はどこかを一目で把握できるようになります。

関連記事:Excelで大量データを分析する方法(6つの効果的な手法)
方法2:分析ツール(Analysis ToolPak)アドインを使ってデータを分析する
Excelの標準機能だけでなく、公式アドインやサードパーティ製アドインを活用することも可能です。分析ツール(Analysis ToolPak)は、Microsoftが公式に提供しているアドインの一つです。まずは、このアドインを有効化する方法をご説明します。すでに有効化済みの方は、このステップをスキップしてください。
手順:
- リボンの左端にある「ファイル」タブをクリックします。

- 表示されたメニューから「オプション」を選択します。

- 続けて、「アドイン」>「Excel アドイン」>「設定」の順にクリックします。

- アドインのダイアログボックスが表示されたら、「分析ツール」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

関連記事:Excelで「データ分析」が表示されないときの対処法(2つの解決策)
基本統計量(記述統計)の出力
まず、分析ツールの「基本統計量」機能を使って、統計サマリーを作成する方法を見ていきましょう。
手順:
- 「データ」リボンをクリックし、「分析」グループから「データ分析」コマンドを選択します。

すぐに「データ分析」ダイアログボックスが表示されます。
- ツール一覧から「基本統計量」を選択し、「OK」をクリックします。

- ここでは「利益」列から統計サマリーを作成するため、その範囲を「入力範囲」として指定します。
- 出力先のオプションが複数用意されていますが、今回は「新規ワークシート」を選択しました。
- 最後に、下部の統計オプションから必要な項目にチェックを入れます(ここでは「統計情報」を選択)。その後「OK」をクリックします。

しばらくすると、下の画像のように新しいシートにレポートが出力されます。平均、中央値、合計、標本数など、分析に役立つ統計量が一括で確認できます。

関連記事:Excelで定性データを定量データに変換する方法
ヒストグラムの作成
ヒストグラムを使うと、特定の範囲における値の分布を視覚的に確認できます。ここでは、分析ツールを使ってヒストグラムを作成する方法をご紹介します。
手順:
- 前のセクションの手順1と同じ操作で、「データ分析」ダイアログボックスを開きます。

- 再び「利益」列から入力範囲を選択し、出力オプションを指定します。
- 最後にグラフのオプションにチェックを入れます(ここでは「グラフ作成」を選択)。その後「OK」をクリックします。

新しいシートにグラフ付きのヒストグラムが出力され、各値の度数分布がひと目でわかるようになります。

回帰分析の実行
分析ツールを使えば、Excel上で回帰分析を行うことも可能です。
手順:
- 同様に「データ分析」ダイアログボックスを開きます。
- 一覧から「回帰分析」を選択して「OK」をクリックします。

- ここでは、利益に基づいて売上を予測したいため、「利益」列を「Y 範囲の入力」に、「売上」列を「X 範囲の入力」に指定します。
- 最後に出力先を選択して「OK」を押します。こちらも「新規ワークシート」を設定しました。

少し待つと、下の画像のような回帰分析のサマリー結果が出力されます。

関連記事:Excelで売上データを分析する方法(10の簡単なやり方)
感度分析用のデータ入力方法
感度分析とは、既存のデータをもとに、条件を変えた場合の予測値を算出する手法です。ここでは、ある製品の販売数量、単価、単位あたりコストを示すデータセットを使用し、データテーブルを使った感度分析で、さまざまな条件下での利益を求める方法をご紹介します。
手順:
- まず、セルC7に以下の数式を入力して利益を計算します。
=(C5-C6)*C4

- 次に、利益を試算したい他の条件のデータを、下の画像のように新しいテーブルとして入力します。
- そして、計算済みの利益の値を、新しいデータの行列が交差するセルにコピーします。

- 新しいデータ範囲全体を選択し、「データ」>「予測」>「What-If 分析」>「データテーブル」の順にクリックします。

- 「行の代入セル」ボックスにはセルC4を、「列の代入セル」ボックスにはセルC5を指定します。
- その後「OK」をクリックします。

これで、テーブル内の新しい条件に応じた利益が自動的に計算され、表示されます。

関連記事:Excelでテキストデータを分析する方法(5つの適したやり方)
まとめ
いかがでしたか?今回は、Excelで分析用データを入力・整理するための方法を詳しくご紹介しました。ピボットテーブルと分析ツールを活用すれば、日々の業務データをより深く理解し、意思決定に役立てることができます。ご不明な点があれば、コメント欄でお気軽にお尋ねください。貴重なフィードバックもお待ちしております。
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