【Excel】条件付き書式で行全体を強調表示する7つの方法を徹底解説
この記事では、Excel の条件付き書式を使って行全体を強調表示する方法を解説します。Excel の条件付き書式は、さまざまな条件に基づいて列・行・セルを目立たせたいときに非常に便利な機能です。今回は、7つの実践例を通じて、誰でも簡単に行全体の強調表示ができる手順を紹介します。
練習用ファイルは記事内からダウンロードできますので、ぜひ実際に操作しながら読み進めてください。
条件付き書式で行全体を強調表示する7つの活用例
ここでは、販売者(Sellers)の売上金額(Sales Amount)と業績(Performance)に関するデータセットを使用して説明します。テキスト、数値、複数条件、セル値など、さまざまな基準で条件付き書式を設定し、データセット内の該当する行全体を強調表示していきます。各例では具体的な操作手順と、正しく設定するために必要な数式を詳しく説明します。

1. テキスト条件に基づいて行全体を強調表示する
最初の例では、特定のテキストが含まれる行全体を強調表示する方法を紹介します。ここでは、D列に「Average」という文字が入力されている行全体に着色します。以下の手順に従って操作してみましょう。
手順:
- まず、ヘッダー行を除くデータ範囲全体を選択します。ここでは B5:D11 を選択します。

- 次に、ホームタブから条件付き書式を選択し、ドロップダウンメニューを開きます。
- 新しいルールを選択すると、「新しい書式ルール」ウィンドウが表示されます。

- 「ルールの種類を選択してください」セクションで「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます。
- 「次の数式を満たす値を書式設定」ボックスに、以下の数式を入力します。
=$D5="Average"- 続けて書式ボタンをクリックすると、「セルの書式設定」ウィンドウが開きます。

この数式は、B5:D11 の各セルに対して「Average」というテキストが含まれているかどうかを判定します。$(ドル記号)で D列のみを固定し、行番号は固定しないことで、D列のセルに「Average」があれば、その行全体が強調表示される仕組みです。
- 「セルの書式設定」ウィンドウの塗りつぶしタブを開き、背景色から任意の色を選択します。
- OK をクリックして確定します。

- これで、D列に「Average」という単語が含まれる行だけが自動的に強調表示されます。

2. 数値条件で行全体を強調表示する
2つ目の例では、数値条件を使って行全体を強調表示する方法を解説します。売上金額が $3000 以上のセルが含まれる行全体に着色します。前の例と同じデータセットと手順を使用します。
手順:
- まず、B5:D11 の範囲を選択します。

- 次に、ホーム >> 条件付き書式 >> 新しいルールを選択します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下の数式を入力します。
=$C5>=3000- 数式を入力したら、書式をクリックします。

- 「セルの書式設定」ウィンドウで任意の色を選択し、OK をクリックします。

- 結果として、売上金額が $3000 以上の行だけが強調表示されます。

3. AND / OR 関数で複数条件を組み合わせる
これまでの例では1つの条件のみ使用しましたが、AND 関数や OR 関数を使えば、複数の条件を組み合わせることも可能です。ここでは、「売上金額が $1200 より大きいかつ業績が「Poor」である」という両方の条件を満たす行を強調表示します。
手順:
- まず、B5:D11 の範囲を選択します。

- ホームタブから条件付き書式 >> 新しいルールを選択します。
- 「新しい書式ルール」ウィンドウが表示されます。
- 「数式を使用」オプションを選択し、以下の数式を入力します。
=AND($C5>1200,$D5="Poor")- 数式入力後、書式を選択します。

- 「セルの書式設定」の塗りつぶしタブで強調表示したい色を選びます。
- OK をクリックして確定します。

- 最終的に、下の画像のような結果になります。

4. 条件ごとに異なる色で複数行を強調表示する
条件付き書式には多くの機能があり、柔軟な運用が可能です。前の例では同じ色で行を強調しましたが、この例では条件ごとに異なる色を使い分けます。業績が「Good」なら緑色、「Average」なら黄色、それ以外(Poor)なら赤色で行全体を着色します。
手順:
- まず、B5:D11 の範囲を選択します。
- 次に、ホーム >> 条件付き書式 >> 新しいルールを選択します。
- 「数式を使用」を選び、以下の数式を入力します。
=$D5="Good"- 書式をクリックします。

- 「セルの書式設定」の塗りつぶしタブで緑色を選択します。
- OK をクリックして次へ進みます。

- 同様の手順を繰り返し、今度は以下の数式を入力します。
=$D5="Average"- 書式をクリックします。

- 「セルの書式設定」の塗りつぶしタブで、今度は黄色を選択します。
- OK をクリックして確定します。

- さらに同じ手順を繰り返し、以下の数式を入力します。
=$D5="Poor"- 書式を選択します。

- 「セルの書式設定」の塗りつぶしタブで赤色を選びます。
- OK をクリックして完了です。

- すべての手順が完了すると、下の画像のように条件ごとに異なる色で行が強調表示されます。

5. 空白セルを含む行を強調表示する
条件付き書式を使えば、空白セルが含まれる行全体を強調表示することもできます。その場合は、COUNTIF 関数を「新しい書式ルール」ボックスで使用します。
手順:
- まず、B5:D11 の範囲を選択します。

- 次に、ホーム >> 条件付き書式 >> 新しいルールを選択します。
- 「数式を使用」オプションを選択し、以下の数式を入力します。
=COUNTIF($B2:$D2)>0- 数式入力後、書式をクリックします。

- 「セルの書式設定」ウィンドウの塗りつぶしタブで色を選択し、OK をクリックします。

- 結果として、空白セルを含む行が自動的に強調表示されます。

6. ドロップダウンリストの選択値に連動して行を強調表示する
この例では、ドロップダウンリストの値に応じて行全体を動的に強調表示する方法を紹介します。データセットの セル F5 にドロップダウンリストが設定されています。F5 の値を変更すると、それに対応する行が自動的に強調表示されます。

手順:
- まず、B5:D11 の範囲を選択します。

- 次に、ホームタブをクリックします。
- 条件付き書式を選択し、ドロップダウンメニューを開きます。
- 新しいルールを選択すると、「新しい書式ルール」ウィンドウが開きます。
- 「数式を使用」オプションを選び、以下の数式を入力します。
=$B5=$F$5- 数式入力後、書式をクリックします。

- 「セルの書式設定」の塗りつぶしタブで任意の色を選択します。
- OK をクリックして確定します。

- これで、F5 の値に対応する行が強調表示されました。

- ドロップダウンリストで F5 の値を変更すると、対応する行全体が自動的に切り替わって強調表示されます。

7. 特定のセルに入力した値に基づいて行を強調表示する
この例は前の例とよく似ていますが、ドロップダウンリストではなく、セルに直接入力した値を基準にします。下の画像のようなデータセットでは、セル C13 に任意のテキストや値を入力すると、その値に一致する行が強調表示されます。

手順:
- まず、B5:D11 の範囲を選択します。

- 次に、ホーム >> 条件付き書式 >> 新しいルールを選択します。
- 「数式を使用」オプションを選択し、以下の数式を入力します。
=$D5=$C$13- 数式入力後、書式を選択します。

- 「セルの書式設定」の塗りつぶしタブで背景色を選択します。
- OK をクリックして確定します。

- 次に、セル C13 に「Good」と入力して Enter キーを押します。
- 即座に「Good」と一致する行が強調表示されます。

- 別の値を入力すれば、その値に対応する行全体が自動的に強調表示されます。

まとめ
この記事では、Excel の条件付き書式で行全体を強調表示する7つの実践例を紹介しました。テキスト・数値・複数条件・空白セル・ドロップダウンリストなど、用途に応じた設定方法をマスターすれば、日々のデータ管理業務が格段に効率化されます。冒頭で紹介した練習用ファイルをダウンロードして、ぜひ自分でも試してみてください。
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