Excelでデータモデルからデータを取得する2つの簡単な方法
Excelのデータモデルからデータを取り出す便利なテクニックをお探しの方は、ぜひこの記事をご覧ください。データモデルからデータを取得する方法は実にさまざまありますが、本記事では代表的な2つの方法を詳しく解説します。手順を一つずつ丁寧に追って説明しますので、最後まで読んでマスターしましょう。
データモデルとは?
データモデルはデータ分析において欠かせない機能です。データモデルを使うと、テーブルなどのデータをExcelのメモリ上に読み込むことができます。さらに、共通の列(キー列)を指定することで、複数のテーブル同士を関連付けることも可能です。データモデルにおける「モデル」という言葉は、各テーブル間のリレーションシップ(関係性)を表しています。
Excelでデータモデルを作成する方法は主に3つあります。「リレーションシップ」ツールを使う方法、「Power Query」を使う方法、そして「Power Pivot」を使う方法です。ここでは、もっとも基本的なリレーションシップツールを使った作成手順を紹介します。
Excelでデータモデルを作成する方法
まずは、リレーションシップツールを使ってデータモデルを作成する手順を見ていきましょう。
📌 手順:
- まず、データセット内の任意のセルを選択します。
- 次に、リボンの「挿入」タブを開きます。
- 「挿入」タブから「テーブル」コマンドを選択します。

- 「テーブル作成」ダイアログボックスが表示されたら、テーブルのデータ範囲としてデータセット全体が選択されていることを確認します。
- 「OK」をクリックします。

- 次に、「テーブルデザイン」タブに移動します。
- 新しく作成したテーブルにわかりやすい名前を付けます。
- 名前を付けておくと、後続の手順でテーブルを識別しやすくなります。
- 最後に、残りのデータセットについても同じ操作を繰り返し、すべてテーブル化しておきます。

- その後、リボンの「データ」タブを開きます。
- 「データツール」グループにある「リレーションシップ」ツールを選択します。
- すると、ウィンドウが表示されます。

- 「リレーションシップの管理」ウィンドウで「新規」を選択します。
- すると、「リレーションシップの作成」ダイアログが画面に表示されます。

- まず、分析したいテーブルを選択します。ここでは例としてTable_Sales(売上)テーブルを選びます。
- 次に、両方のテーブルに共通して存在する列を「列(外部)」として選択します。この列には重複した値が含まれていても構いません。ここではID列を指定します。
- 続いて、参照先となるテーブルを「関連テーブル」として選択します。このテーブルから、前述のテーブルに関連する値を探すことになります。ここではExecutive(役員)テーブルを指定します。
- そして、共通の列を「関連列(主)」として選択します。この列には重複のない一意な値が含まれている必要があります。ここではID列を選びます。
- 最後に「OK」をクリックします。

- すると、作成されたリレーションシップを示すウィンドウが表示されます。
- 「OK」をクリックしてリレーションシップを確定します。
- これでデータモデルの作成は完了です。

データモデルからデータを取得する2つの簡単な方法
ここからは、データモデルからデータを取得するための2つの効果的な方法を詳しく解説します。どちらも実務で役立つテクニックなので、しっかり理解して活用しましょう。ここではMicrosoft 365版を使用していますが、お好みに応じて他のバージョンでも同じ手順で実行できます。
方法1: 外部データソースを使用する
まずは「外部データソース」機能を使って、データモデルからデータを取得する方法を紹介します。以下の手順に従って操作してみましょう。
📌 手順:
- まず、「挿入」タブを開きます。
- 「ピボットテーブル」をクリックします。
- ドロップダウンリストから「外部データソース」を選択します。

- 「外部データソース」ウィンドウで「接続の選択」をクリックします。

- 「既存の接続」ウィンドウが開いたら、まず「テーブル」タブに移動します。
- そこには、先ほど「リレーションシップ」ツールで接続した2つのテーブルがExcelによって一覧表示されています。
- 「ワークブックのデータモデルのテーブル」を選択します。
- 最後に「開く」をクリックします。

- 「外部データソース」ウィンドウに戻ったら、「新しいワークシート」を選択します。
- 最後に「OK」をクリックします。

- すると、データモデルを基にピボットテーブルが作成されます。
- ここでは、2つのテーブルを関連付けて分析できます。
- たとえば、Executiveテーブルから役員の名前を選択し、Table_Salesテーブルからそれぞれの売上数値を確認するといったことが可能です。
- これは、2つのテーブルがデータモデル経由で接続されているからこそ実現できることです。
- 以上で、データモデルからデータを取得できました。

💡 注意点:
データモデルを使って作成したピボットテーブルには、単一のデータテーブルから作成したピボットテーブルと比べていくつか制限があります。もっとも顕著なのは、グループ化ができないという点です。また、集計フィールドや集計アイテムを作成することもできません。
あわせて読みたい: Excelでデータモデルを使う方法(3つの具体例)
方法2: データモデルコマンドを使用する
続いて、「データモデル」コマンドを使ってデータモデルからデータを取得する別の方法を紹介します。こちらのほうがより直接的なアプローチです。以下の手順に従ってください。
📌 手順:
- まず、「挿入」タブを開きます。
- 「ピボットテーブル」をクリックします。
- ドロップダウンリストから「データモデル」を選択します。

- 「データモデルからピボットテーブルを作成」ウィンドウで「新しいワークシート」を選択します。
- 最後に「OK」をクリックします。

- すると、データモデルを基にピボットテーブルが作成されます。
- ここでも、2つのテーブルを関連付けて分析できます。
- たとえば、Executiveテーブルから役員の名前を選択し、Table_Salesテーブルからそれぞれの売上数値を確認することができます。
- これは、2つのテーブルがデータモデル経由で接続されているため可能になる操作です。
- 以上で、データモデルからデータを取得できました。

💡 ワンポイント:
ピボットテーブルは数式に変換することもできます。変換するには、ピボットテーブル内の任意のセルを選択し、「ピボットテーブル分析」➪「OLAP」➪「数式に変換」の順にクリックします。すると、ピボットテーブルが数式ベースのセルに置き換えられます。これらの数式はCUBEMEMBER関数とCUBEVALUE関数を使って自動生成されます。変換後の範囲はピボットテーブルではなくなりますが、元のデータが変更されれば数式も自動的に更新されるので安心です。
あわせて読みたい: Excelでデータモデルを管理する方法(簡単な手順付き)
まとめ
今回は、Excelのデータモデルからデータを取得する2つの方法を解説しました。外部データソースを使う方法と、データモデルコマンドを直接使う方法のどちらも、複数のテーブルを関連付けて柔軟に分析できる強力なテクニックです。この記事を参考に、ぜひご自身のデータ分析に活かしてみてください。
ご不明な点やご意見・ご要望がありましたら、下のコメント欄でお気軽にお知らせください。Excelに関するさまざまな問題と解決策については、当サイトExceldemy.comもぜひチェックしてみてください。新しい学びを続けて、スキルアップを目指しましょう!
関連記事
- Excelでデータモデルからテーブルを削除する2つのクイックテクニック
- [解決済み!] Excelのデータモデルのリレーションシップが機能しないときの対処法(6つの解決策)
- ピボットテーブルのデータモデルで集計フィールドを作成する方法
- Excelのピボットテーブルからデータモデルを削除する方法(簡単な手順)
-
Excelで依存関係をトレースする2つの簡単な方法
Excelでデータを扱う際、依存関係のトレース(Trace Dependents)の使い方を知っておくことは非常に重要です。あるセルの値が他のどのセルに依存しているのかを把握できれば、ワークブック全体の構造理解やトラブルシューティングが格段にしやすくなります。この記事では、Excelで依存関係をトレースする2つの簡単で実用的な方法を解説します。 練習用ワークブックをダウンロードして、実際に手を動かしながら試してみてください。 Excelで依存関係をトレースする2つの方法 ここでは、「ABC商事の上半期売上」というサンプルデータセットを使用します。データは3列構成で、列B・C・Dにはそれぞれ月・
-
XMLファイルからExcelへデータを抽出する2つの簡単な方法
この記事では、XMLファイルからExcelへデータを抽出する方法をわかりやすく解説します。XML形式は主にWeb上でデータを保存・やり取りするために使われており、パソコン内にも保存できます。しかし、XMLファイルの中身をそのまま確認するのは容易ではありません。そこで本記事では、2つの異なる方法をご紹介します。どちらの方法でも、XMLファイルから簡単にデータを抽出し、Excelで見やすい形に整えられるようになります。 XMLファイルとは? XML(Extensible Markup Language:拡張マークアップ言語)は、さまざまなアプリケーションやシステム間で読み取り可能な形式でデータを