Excelのデータの入力規則でカスタムVLOOKUP数式を活用する2つの実践テクニック
Excelの「データの入力規則」機能を使うと、入力できるデータの範囲を制限したり、ドロップダウンリストを作成して作業時間を大幅に短縮したりできます。VLOOKUP関数では検索値を指定する必要がありますが、データの入力規則と組み合わせることで、より直感的かつ効率的にデータを検索できるようになります。
この記事では、Excelのデータの入力規則でカスタムVLOOKUP数式を活用する2つの便利な方法を、具体的な手順とともに詳しく解説します。
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Excelのデータの入力規則でカスタムVLOOKUP数式を使う2つの方法
まず、今回使用するデータセットをご紹介します。このデータは、営業担当者ごとの地域別売上を表しています。

方法1:データの入力規則のドロップダウンリストとVLOOKUP関数を組み合わせる
この方法では、データの入力規則の「ドロップダウンリスト」機能をVLOOKUP関数と組み合わせて、検索値に対応するデータを簡単に取得します。まずセルD11にドロップダウンリストを作成し、その後VLOOKUP関数で活用する流れを見ていきましょう。
手順:
- セルD11を選択します。
- 「データ」タブ >「データツール」>「データの入力規則」>「データの入力規則」の順にクリックします。
すると、ダイアログボックスが開きます。

- 「設定」タブの「入力値の種類」ドロップダウンボックスから「リスト」を選択します。
- 次に、「元の値」ボックスの右側にあるアイコンをクリックします。
データ範囲を設定する画面に切り替わります。

- マウスをドラッグして、営業担当者の名前が入力された範囲を選択します。
- Enterキーを押すと、元のダイアログボックスに戻ります。

- 範囲が正しく選択されていることを確認したら、「OK」をクリックします。

これで、選択したセルの横にドロップダウンアイコンが表示されます。アイコンをクリックするとリストが展開されます。ここでは例として「Sam」を選択し、VLOOKUP関数を使ってみましょう。このリストを利用することで、地域と売上をそれぞれ一度の操作で取得できます。

- 地域名を取得するには、セルD12に次の数式を入力します。
=VLOOKUP(D11,B5:D9,2,0)- Enterキーを押すと、結果が表示されます。

続いて、セルD13で売上を取得します。
- 以下の数式を入力します。
=VLOOKUP(D11,B5:D9,3,0)- Enterキーを押すと、結果が表示されます。

他の営業担当者の地域と売上を確認したい場合も、ドロップダウンリストから名前を選び替えるだけで、対応する結果が自動的に更新されて表示されます。

あわせて読みたい: Excel VBAで名前付き範囲を使ったデータの入力規則リストを作成する方法
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方法2:複数のVLOOKUP数式による動的なデータの入力規則の適用
ここでは、データの入力規則ツールと2つのVLOOKUP関数(ダブルVLOOKUP)を組み合わせて、指定された条件に対するデータの妥当性をチェックします。条件を満たしていればExcelは「TRUE」を、満たしていなければ「FALSE」を返します。
今回は、ガジェットの価格を表す新しいデータセットを使用します。各商品について価格の下限と上限を設定しており、2つのVLOOKUP関数を使って、入力された価格が基準を満たしているかどうかを確認します。
手順:
- セルD11に次の数式を入力します。
=AND(C11>=VLOOKUP(B11,B5:D8,2,0),C11<=VLOOKUP(B11,B5:D8,3,0))- Enterキーを押すと結果が表示され、この場合は「TRUE」となります。

- 最後に、フィルハンドルを下方向へドラッグすると、残りの行の結果も一括で取得できます。

すべての出力結果は以下の通りです。

💭 数式の解説:
➥ C11<=VLOOKUP(B11,B5:D8,3,0)
このVLOOKUP関数は、セルB11の値に対応する上限値を検索します。その後、ExcelはセルC11の値がVLOOKUP関数の結果以下であるかどうかを判定します。結果はTRUEです。
➥ C11>=VLOOKUP(B11,B5:D8,2,0)
このVLOOKUP関数は、セルB11の値に対応する下限値を検索します。その後、ExcelはセルC11の値がVLOOKUP関数の結果以上であるかどうかを判定します。結果はTRUEです。
➥ AND(C11>=VLOOKUP(B11,B5:D8,2,0),C11<=VLOOKUP(B11,B5:D8,3,0))
最後に、AND関数が両方の判定結果を統合します。両方がTRUEであればTRUEを返し、どちらか一方でもFALSEであればFALSEを返します。最終的な出力結果はTRUEとなります。
あわせて読みたい: Excelで1つのセルに複数のデータの入力規則を適用する方法(3つの例)
まとめ
本記事では、Excelのデータの入力規則とカスタムVLOOKUP数式を組み合わせる2つの方法を解説しました。ドロップダウンリストとの連携により検索作業が格段に効率化されるほか、ダブルVLOOKUPによる動的な妥当性チェックも業務の品質向上に役立ちます。ご質問があればコメント欄でお気軽にお尋ねください。フィードバックもお待ちしております。
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