OpenOffice Impress 徹底レビュー|無料プレゼンソフトの機能と使い心地を解説
OpenOffice Impress(オープンオフィス インプレス)は、オフィススイート「OpenOffice」に含まれる無料のプレゼンテーションソフトです。OpenOfficeには、ワープロソフト「Writer」、表計算ソフト「Calc」、データベースソフト「Base」なども同梱されており、Impressはその中でスライド作成を担当するアプリケーションにあたります。
Impressにはプレゼン資料作成に役立つ豊富な機能が搭載されており、PowerPointをはじめとする一般的なプレゼンテーションソフトのファイル形式にも幅広く対応しています。
良い点
- 入力中に自動でスペルチェックが行われる。
- 直感的に操作できるインターフェース。
- 基本機能から高度な機能まで非常に充実している。
- インストール不要のポータブル版が用意されている。
気になる点
- Impressだけを使いたい場合でも、オフィススイート全体をダウンロードする必要がある。
- インターフェースのデザインがやや無機質で、初心者にはやや分かりづらい。
- セットアップファイルが大きく、ダウンロードに時間がかかることがある。
- インストール時に他のオフィスツールも一緒に導入されようとする。
OpenOffice Impressが対応するファイル形式
以下は、OpenOfficeがサポートするファイル形式のうち、特にImpressで利用できるものです。PowerPointの代替としてImpressを使いたい方にとって嬉しいことに、PPTXファイルを開くことも可能です。
開ける形式(読み込み対応)
PPTM、PPTX、POTM、POTX、PPT、PPS、POT、ODP、OTP、SXI、STI、SXD、CGM、UOP、UOF、ODG
保存できる形式(書き出し対応)
PPT、POT、ODP、OTP、SXI、STI、SXD、UOP、ODG のほか、HTML、PDF、SWF、そして JPG、GIF、SVG、TIF、PNG、RAS、BMP などの画像形式にも対応しています。
OpenOffice Impressの主な機能
- Windows、Mac、Linuxにインストール可能。
- インストール時にデフォルト設定のまま進めると、Writer、Calc、Base、Draw、Mathといった他の無料オフィスツールも一緒に導入される。
- 機能を拡張できるプログラム拡張機能(エクステンション)や、無料のスライドショーテンプレートが用意されている。
- ウィザード機能を使えば、ゼロからプレゼンテーションを作成する手順をガイドしてもらえる。
- スライドを非表示にできるため、発表時には表示せず資料として保持しておくことが可能。
- 複数のコマンドに対してキーボードショートカットをカスタマイズできる。
- 画面下部のメニューから図形やその他の挿入オプションに素早くアクセスできる。
- 単語の大文字・小文字を一括変換可能。各単語の先頭だけ大文字にしたり、すべて小文字・大文字に統一したりできる。
- 元に戻す(アンドゥ)回数を最大100ステップまで変更可能。
- 「スライド一覧(Slide Sorter)」表示を使えば、複数のスライドを簡単に並べ替えられる。
- 「Shape Plus」「Uncover Left」「Wipe Down」など多数のスライド切り替え効果を搭載。クリック時または一定秒数後に自動で適用するよう設定できる。
- 数多くのツールバーを表示・非表示の切り替えができ、メイン画面から切り離して使うことも可能。
- フォントの種類・サイズ・色・配置など、一般的な書式設定に対応。
- 表やグラフを挿入できる。
- 「リハーサルタイマー(Rehearse Timings)」機能で、全スライドの通し時間を計測可能。記録したタイミングは自動スライド切り替えの際にそのまま活用できる。
- スライドへの動画や音声ファイルの挿入に対応。
- スライドにノート(発表者用メモ)を追加でき、発表時の原稿読み上げに便利。
- 出現(Entrance)、強調(Emphasis)、退出(Exit)、モーションパスなど、多彩なアニメーション効果を選択可能。
- 最大4色のソースカラーを一度に置き換えられ、許容範囲(トレランス)も調整できる「カラーリプレイサー」や「XMLフィルタ設定」などの上級者向けツールを搭載。
- スライド・ノート・配布資料にヘッダーとフッターを設定でき、日付・時刻、任意のテキスト、ページ番号などを表示できる。
- マクロの利用に対応。
- 10種類以上のレイアウトから選んで、スライド上のコンテンツを整理できる。
- 背景オブジェクト、タイトル、サブタイトルなどに対する高度なスタイル書式設定が可能。透明度、グラフィック、フォント、箇条書き、タブ、フォント効果、番号付けの種類など、細かな調整が行える。
- 矢印、箇条書きマーク、コンピューター関連画像、金融関連画像、定規など、さまざまな挿入用グラフィックを収めた大規模なギャラリーを内蔵。
- サイドメニューからテキスト属性、アニメーション、スタイル、ギャラリーへすばやくアクセス可能。
- グラフィックス用のメモリ割り当て量、ハードウェアアクセラレーションの使用可否、マクロセキュリティ設定、自動復旧情報の保存頻度、Web検索用サイトのカスタマイズなど、詳細なオプションを変更できる。
OpenOffice Impressの総評
Impressは、その豊富な機能のおかげで、プレゼンテーション作成に最適なソフトウェアと言えます。新しいスライドショーの作成はもちろん、既存ファイルの編集にも優れており、実際に発表する際に必要となる機能も一通り揃っています。
特筆すべきは、フラッシュドライブなどの外部ストレージから直接起動できるポータブル版が存在する点です。一方で残念なのは、この1つのアプリを使うためだけにスイート全体をダウンロードしなければならないことです。プレゼンソフトしか使わないつもりでも、数百メガバイト規模のファイルをダウンロード・保存することになります。
同様に、インストーラー版をダウンロードする場合もスイート全体を一括で取得する必要があるため、回線速度が遅い環境では時間がかかるかもしれません。ただし、インストールを開始すれば、他のオフィスツールが不要であればImpressのみをPCに追加するという選択も可能です。
Impressが多数の人気ファイル形式を開ける点も高く評価できます。中でもよく使われるのは、PowerPoint関連のPOTM、POTX、PPTMといった形式です。
インターフェース自体はそれほど操作が難しいわけではありませんが、同じようなツールや機能を備えながらより扱いやすいと感じるのは、WPS Officeのプレゼンテーションソフトです。
ポータブル版について
OpenOfficeのポータブル版は、PortableApps.comから入手できます。
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