ソフトウェア
 Computer >> コンピューター >  >> ソフトウェア >> ソフトウェア

TrueCaller(トゥルーカラー)徹底レビュー|迷惑電話ブロックの実力とプライバシーリスク

TrueCallerは、スマートフォン向けの発信者番号表示アプリです。相手がアドレス帳に登録されていない場合でも、かかってきた電話の相手が誰なのかを画面に表示してくれます。営業電話や迷惑電話など、アドレス帳外の発信者に関する情報を提供するだけでなく、不要な着信を自動的にブロックすることも可能です。

現在、数千万人規模のユーザーを抱える人気アプリであり、迷惑電話の特定・ブロックや、名前と電話番号の照合において非常に高い効率を誇ります。ただし、インストールを急ぐ前に、この記事を最後まで読んでみてください。判断が少し変わるかもしれません。

対応プラットフォームと初期設定

TrueCallerはAndroid、iOS、Windows Phone、BlackBerry 10に対応しています。動作にはWi-Fiまたはモバイルデータ通信によるインターネット接続が必要です。

インターフェースはシンプルで直感的に設計されています。多機能ではありませんが、それは弱点ではなく、アプリが謳う少数の機能を確実にこなすための設計思想と言えるでしょう。

インストール後は簡単な登録手続きがあり、Googleアカウント、Facebookアカウント、Microsoftアカウントのいずれかでサインインします。

主な機能

強力な発信者ID表示

TrueCallerの最大の強みは、超強力な発信者番号表示機能です。相手が誰で、どこからかけてきたのかを教えてくれるため、着信画面で「非通知」や「Private Number」と表示されることはもうありません。しつこい営業電話や迷惑な勧誘のストレスからも解放されるでしょう。

迷惑電話の自動ブロック

スパム発信者やテレマーケティング業者を識別するだけでなく、自動的にブロックすることもできます。地域ごとの迷惑発信者の巨大なデータベースを保有しているため、ほとんどの場合、ユーザーが何も操作しなくても自動でブロックしてくれます。既存のスパムリストに加えて、独自のブロックリストを作成することも可能です。

ブロックされた相手側には話中音が流れ、こちら側には何も届きません。着信の通知を受けるか、完全に通知なしにするかも選択できます。

番号・名前の検索

任意の名前や電話番号を検索できるのも大きな魅力です。番号を入力すれば、その番号に紐づく名前のほか、キャリア情報やプロフィール画像などが表示されます。精度は100%ではありませんが、大多数のケースでは正確です。ある地域のユーザー数が多いほど、照合精度は向上します。

名前からの逆引き検索

特に注目したいのが、比較的新しい「名前から番号を探す」逆引き検索機能です。名前を入力すると複数の候補が返され、個人や組織の連絡先情報にたどり着けます。どこかからコピーした名前や番号を貼り付けても、一致する情報を見つけ出してくれます。

さらに、友だちが今すぐ通話可能かどうかを確認できるプレゼンス検知機能まで備えており、まさに電話帳のような働きをしながら、通常の電話帳では決して得られない情報を提供します。ただし、これこそがプライバシー上の懸念を生む要因にもなっています(後述)。

TrueCallerのデメリット

一部のケースでは不正確な情報が表示されることがありますが、全体的な精度は圧倒的に高いと言えます。また、アプリは広告モデルで運営されていますが、広告は控えめで目障りになるほどではありません。

最大の欠点は、プライバシー・セキュリティ・侵入性の問題です。仕組みを知り、インストール手順を進めていくうちに、何か不気味さを感じる人も少なくないでしょう。プライバシーがそれほど気にならず、自分の繋がりが公開されることを気にしないなら、強力な着信ブロックと正確な名前・番号照合を存分に楽しめます。しかし、プライバシーを大切にする人や他人の情報にも配慮したい人は、次のセクションを必ず読んでください。

プライバシーに関する懸念点

実際にアプリを使っている多くの人が、自分自身の名前と番号を検索してみて驚愕しています。自分の番号に見覚えのない奇妙なニックネームが付けられていたり、存在すら知らなかった自分の写真が掲載されていたりするのです。

これは、他のユーザーの連絡先リストから情報が取得されているためです。あなたの番号を保存した誰かが勝手に付けた変な名前や、無断で撮影した写真がそのまま反映されてしまうのです。悪意のある人物がこの情報をどう悪用するかを想像してみてください。

TrueCallerの仕組み

ここで重要なのは、TrueCallerがどのように動作しているのかという点です。インストール時に、アプリは電話帳へのアクセス許可を求めます(これは利用規約の一部です)。許可すると、あなたの電話帳の内容がサーバー上の巨大なデータベースに追加されます。

こうして、あなたがある人物について持っている情報は、他のユーザーの電話帳にある同じ人物の情報と統合されます。開発元はこれを「クラウドソーシング」と呼んでいます。すべてのTrueCallerユーザーの端末から情報を収集し、クローラーと予測技術を用いた人工知能的な手法でパターンやデータ要素を抽出し、名前と番号の照合に活用しているのです。クローラーはWhatsAppやViberなどのVoIP・インスタントメッセージングシステムまで巡回しているといわれています。

TrueCallerは「取り込んだ連絡先はユーザーが検索できない」と主張しており、表面上はその通りです。しかし、他人があなたの端末内の連絡先を直接検索できなくても、同じデータが別の形でディレクトリ上から検索可能になっています。つまり、TrueCallerを使い利用規約に同意することは、電話帳に登録されたすべての連絡先のプライバシーを差し出すことと同じなのです。

さらに、情報源が他人のアドレス帳であるため、古いデータや不正確なデータが残りやすいという問題もあります。しかし、より深刻なのは、あなたの個人情報が誰でも検索できる状態で公開されているという事実です。

時代錯誤になりつつあるプライバシー観

WhatsAppのような大手アプリがエンドツーエンド暗号化によってユーザーのプライバシー保護に本腰を入れている今、私たちはスマートフォン上でこのようなプライバシー問題を放置し、さらには自ら加担してもよいのでしょうか。

多くの人にとっては、TrueCallerが持つ強力な機能を考えれば大した問題ではないかもしれません。Facebookで人々がいかに無邪気に私生活のあらゆる側面を世界に向けて公開しているかを思えば、というわけです。一方で、プライバシー重視派にとっては、このアプリは絶対に受け入れられないものでしょう。また別の人にとっては、「非常に効果的な検索ディレクトリと着信ブロック機能」と「多少のプライバシー」のトレードオフに過ぎません。

重要なのは、アプリを使う使わないに関わらず、あなたの名前と連絡先情報はおそらくすでに処理され、何十億もの他の情報とともにTrueCallerのディレクトリに登録されている可能性が高いという点です。しかも、あなたの許可なく。あなたの連絡先リストに登録された全員についても同様かもしれません。朗報は、ディレクトリから自分の名前を削除(アンリスト)できることです。

ディレクトリから自分の情報を削除する方法

アンリストを行うと、TrueCallerのディレクトリを検索した際に、あなたの名前・番号・プロフィール情報が表示されなくなります。手続きは「Unlist Phone Number」ページのフォームに記入するだけで完了します。

ただし注意が必要です。番号を削除するには、アプリの使用を中止し、アカウントを無効化する必要があります。つまり、システムから完全に離脱しなければならないのです。

アプリを使っていなくても、公式サイトのメインページからオンラインで検索機能を利用することは可能です。ただし、Web版では番号でのみ検索でき、名前での検索はできません。

アンリスト後、24時間以内に検索結果からあなたの番号は消えます。しかし、本当に完全に消去されたのか。どこかに共有されていないのか。それを確認する術はありません。

まとめ

最終的には、2つのスタンスのどちらかを選ぶことになります。あなたの連絡先情報は、あなたがその存在を知るずっと前から、許可なく公開されていたのです。それならば、その見返りとしてシステムを活用し、スマートフォンに便利な機能をもたらすのも一つの選択肢です。名前・番号検索、発信者識別、着信拒否といった恩恵を受けられるのですから。

あるいは、システム全体を避け、自分の番号をディレクトリから削除することもできます。どちらを選ぶかは、あなた自身の価値観次第です。

  1. CCleaner for Android 徹底レビュー:スマホの動作が重いと感じたら試したい無料最適化アプリ

    スマートフォンは、私たちが所有する最も重要で価値のある道具です。人とのつながりだけでなく、財布、ナビゲーション、エンターテインメント、さらには仕事のツールとしても欠かせない存在になっています。新しいスマホを手にしたときのワクワク感は格別ですが、数ヶ月使用するとその感覚は薄れていきます。かつてのキビキビした操作感、瞬時の反応、一瞬で起動するアプリの速さは消え去り、代わりに動作のもっさり感やアプリ起動までの待ち時間の増加などに悩まされるようになるのです。 しかし、それはスマホを買い替えるタイミングではなく、最適化すべきサインです。あらゆる機械にはメンテナンスが必要であり、スマートフォンも例外ではあ

  2. Capto徹底レビュー|Macユーザー必見の高機能スクリーンキャプチャ&録画アプリ

    画面上の出来事を記録することは、直面している問題を相手に伝えるための非常に効果的な手段です。スクリーンショットを活用すれば、プレゼンテーションの質も大きく向上します。もし「スクリーンショット機能に加えて、動画録画にも対応したアプリ」をお探しなら、この記事はまさにうってつけです。 今回は、Mac向けスクリーンレコーダー&動画キャプチャアプリとして高い評価を得ている「Capto」について詳しくご紹介します。シンプルでありながら多機能なこのツールは、既存の素材から新しいコンテンツを作り出す力強い味方となるでしょう。 Captoとは?Mac向け最高の動画・画面録画ツール Captoは単なる画面キャプチ