Samsung HUTIL v2.10 徹底レビュー|起動可能なHDD診断ツールの特徴と使い方
Samsung HUTILは、Samsung製ハードディスクドライブ(HDD)向けにサーフェススキャンテストを実行できる、ブータブル(起動可能)タイプのハードディスク診断プログラムです。
通常のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を備えていないため、他の診断ツールに比べるとやや扱いづらい面があります。しかし、起動可能なプログラムであるため、インストールされているOSの種類に関係なく動作するという大きな強みを持っています。
関連記事: Samsung HUTILをダウンロード
Samsung HUTILの良い点
- すべてのオペレーティングシステムで動作する
- 操作が極端に難しいわけではない
- データ消去ツールとしても機能する
Samsung HUTILの気になる点
- Samsung製ハードディスクにしか対応していない
- 使用にはCD/DVDなどからの起動が必要
- ユーザーインターフェースがテキスト表示のみ
注意: 本記事はSamsung HUTIL バージョン2.10のレビューです。より新しいバージョンが存在する場合は、ぜひお知らせください。
重要: 診断テストで異常が検出された場合は、ハードディスクの交換を検討する必要があるかもしれません。
Samsung HUTILについて詳しく
Samsung HUTILはSamsung製ドライブのみをスキャン対象としますが、実際にはSamsung以外のドライブも認識・表示されます。ただし、それらに対して診断テストを実行することはできません。
ヒント: 自分が使用しているのがSamsung製ドライブかどうか、また対応モデルかどうかわからない場合は、システム情報ツール「SIW」をダウンロードし、「Hardware」>「Storage Devices」セクションでドライブのメーカー名と型番を確認しましょう。その情報を、HUTILセクションに記載された対応ハードディスク一覧と照らし合わせてください。
ダウンロードページからHutil210_ISO.rar(CD用)またはHutil210.rar(フロッピーディスク用)を取得することで、それぞれのメディアからSamsung HUTILを起動できます。
サーフェススキャンテストに加えて、Write Zero方式のデータサニタイズ(データ消去)により、ディスク上のすべてのファイルを完全に消去する機能も備えています。
Samsung HUTILの使い方
Samsung HUTILのプログラムファイルはRAR形式で圧縮されているため、展開には7-Zipなどのアーカイブ解凍ソフトが必要です。7-Zipを使用すれば、RARファイルを右クリックして「7-Zip」>「ファイルの抽出」を選択し、保存先フォルダを指定するだけで簡単に展開できます。
ISOファイルをディスクに書き込む作業は、通常のファイル焼き込みとは手順が大きく異なります。詳しくは「ISOイメージファイルの書き込み方法」のチュートリアルを参考にしてください。
CD用・フロッピーディスク用のどちらのダウンロード版を選んだ場合でも、プログラムを実行するにはBIOSで起動順序を変更し、光学ドライブやフロッピードライブから優先的に起動する設定が必要です。詳細は「CDからの起動方法」をご参照ください。
Samsung HUTILの総評
Samsung HUTILは最も使いやすい診断ツールというわけではありませんが、決して操作が難しいわけでもありません。何よりも、インストール済みのOSを問わず動作する点は大きな魅力です。
一方で、明らかな弱点はSamsung製ハードディスク専用であることです。他メーカーのHDDをお使いでテストツールが必要な場合は、Seagate SeaTools、HDDScan、Windows Drive Fitness Testなど、複数の代替ツールが存在します。
また、ドライブ内のデータを消去できる点も高く評価できます。Write Zero方式はデータ消去手法の中で最も高度なものではありませんが、この機能が標準搭載されているのは嬉しいポイントです。これにより、Samsung HDDの診断ツールとしてだけでなく、データ消去プログラムとしても1つのツールを兼用できるのです。
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