Excelでブール値(論理値)を使う方法|TRUE/FALSEの基本と活用テクニック
押さえておきたいポイント
- ブール値(論理値)はTRUE(真)またはFALSE(偽)、1または0で表されます。
- ブール値を直接入力する場合は、すべて大文字で入力します。例:TRUE
- IF、AND、ORなどの論理関数は、ブール値と組み合わせて使用します。
この記事では、Microsoft Excelのスプレッドシートでブール値(論理値)を使用する方法を解説します。内容はExcel 2019、2016、2013、2010、およびMicrosoft 365版Excelに対応しています。
ブール値とは?
ブール値(Boolean value)は「論理値」とも呼ばれ、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算アプリケーションで扱われるデータ型のひとつです。19世紀の数学者ジョージ・ブール(George Boole)にちなんで名付けられたブール値は、「ブール代数(論理代数)」あるいは「ブール論理」と呼ばれる代数学の一分野に属します。
ブール論理は表計算ソフトにとどまらず、あらゆるコンピュータ技術の基盤となる重要な概念です。その基本は「すべての値はTRUEかFALSEのどちらかに還元できる」という考え方にあります。コンピュータ技術が2進数をベースにしているため、これは1か0かに置き換えることもできます。
ブール値と表計算の論理関数
表計算ソフトにおいて、ブール値はIF関数、AND関数、OR関数といった論理系の関数を使って生成されるのが最も一般的です。

これらの関数では、ブール値が引数のひとつとして入力されるか、あるいはワークシート上の他のデータを評価した結果(戻り値)として出力されます。
たとえば、下の画像の4行目にあるIF関数の第1引数「論理式」は、必ずブール値を答えとして返す必要があります。この引数は常に、TRUEまたはFALSEのどちらかしか返せない条件を評価しなければなりません。その結果、次のような動作になります。
- 論理式がTRUEを返した場合、関数はひとつの処理を実行します。この例ではA2セルのデータに25を掛けます。
- 論理式がFALSEを返した場合、関数は別の処理を実行します。この場合はA2セルのデータに10を掛けます。
ブール値と算術関数
論理関数とは異なり、SUM、COUNT、AVERAGEなど算術演算を行うほとんどの関数は、引数に含まれるセル内のブール値を無視します。

たとえば下の画像の例では、5行目のCOUNT関数(数値が含まれるセルのみをカウントする関数)は、A3、A4、A5セルにあるTRUEとFALSEのブール値を無視し、結果として0を返します。
TRUEとFALSEを1と0に変換する方法
ブール値を算術関数の計算に含めたい場合は、関数に渡す前に数値へ変換しておく必要があります。変換方法は主に次の2つです。
- ブール値に1を掛ける(例の7行目と8行目の数式では、A3セルとA4セルのTRUEとFALSEの値に1を掛けています)。
- 各ブール値に0を足す(例の9行目の数式では、A5セルのTRUEの値に0を足しています)。
これらの演算により、A3セルとA5セルのTRUEは1に、A4セルのFALSEは0に変換されます。その結果、10行目のCOUNT関数(A7〜A9セルの数値データを集計)は、0ではなく3という結果を返します。

ブール値とExcelの数式
算術関数とは異なり、ExcelやGoogleスプレッドシートで加算・減算などの算術演算を行う数式は、変換なしでもブール値を数値として読み取ることができます。こうした数式では、自動的にTRUEが1、FALSEが0として扱われます。
そのため、下の画像の6行目にある加算の数式:
= A3 + A4 + A5
は、3つのセルのデータを次のように読み取り、
= 1 + 0 + 1
結果として2を返します。
-
Excelで一致する値を見つける方法|EXACT・MATCH・VLOOKUP関数の使い方
何千もの数値や文字列が入ったExcelブックでは、同じ数字や単語が重複しているのは避けられません。それらの重複を見つけたい場面もあるでしょう。この記事では、Excel 365で一致する値を見つけるための複数の方法を紹介します。 異なる2つのワークシート間、または異なる2つの列にある同じ単語や数字を見つける方法を取り上げます。EXACT、MATCH、VLOOKUP関数の使い方を順番に見ていきましょう。一部の方法はMicrosoft ExcelのWeb版では動作しない場合がありますが、デスクトップ版ではすべて利用可能です。 Excel関数とは? 以前から関数を使っている方は、次のセクションまで読み
-
Excelで分散を計算する方法|VAR.SやVAR.Pなど関数の使い分けを初心者向けに解説
Excelを使って分散を計算するよう頼まれたけれど、そもそも分散とは何か、どうやって計算すればいいのか分からない——そんな経験はありませんか?ご安心ください。分散はシンプルな概念であり、Excelでの計算も非常に簡単です。この記事を読めば、すぐに分散計算をマスターできるでしょう。 分散とは何か? 「分散」とは、平均値からの距離の平均的な広がりを測る指標です。ここでいう「平均」とは、データセット内のすべての値を合計し、その個数で割ったものです。分散を見ることで、データセット内の値が平均に一様に近い状態なのか、それとも大きく散らばっているのかを把握できます。 数学的には、分散はそれほど複雑で