Office
 Computer >> コンピューター >  >> ソフトウェア >> Office

Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方

Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法

この記事では、Microsoft 365版Excel、Excel 2019、2016、2013、2010を対象に、セル範囲に名前を定義し、編集する方法を詳しく解説します。

ポイント

  • 対象のセル範囲を選択し、ワークシートのA列上部にある「名前ボックス」に名前を入力します。
  • または、セル範囲を選択した状態でリボンの「数式」タブを開き、「名前の定義」を選択します。
  • 名前の管理は、「数式」タブの「名前マネージャー」から行えます。名前を選択して「削除」または「編集」をクリックしてください。

名前ボックスを使って名前を定義・管理する

名前を定義する最も手軽な方法が、ワークシートのA列の上にある「名前ボックス」を使う方法です。この方法で作成した名前は、ブック内のすべてのシートで認識されます。

Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方

上の画像のように名前ボックスを使って名前を作成するには、以下の手順に従います。

  1. ワークシート上で、名前を付けたいセル範囲を選択します。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  2. 名前ボックスにその範囲の名前を入力します(例:Jan_Sales)。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  3. キーボードのEnterキーを押します。名前が名前ボックスに表示されます。

以降、同じセル範囲をワークシート上で選択すると、そのたびに名前ボックスに名前が表示されるようになります。また、名前マネージャーにも登録した名前が表示されます。

名前の付け方のルールと制限

名前を作成・編集する際には、次の構文ルールを守る必要があります。

  • 名前にスペースは使用できません。
  • 名前の先頭の文字は、英字、アンダースコア(_)、またはバックスラッシュ(\)のいずれかである必要があります。
  • 2文字目以降は、英字、数字、ピリオド(.)、アンダースコア(_)のみ使用できます。
  • 名前の最大長は255文字です。
  • 大文字と小文字はExcelでは区別されません。たとえばJan_Salesjan_salesは同じ名前として扱われます。
  • セル参照(A25R1C4など)は名前として使用できません。

名前付き範囲とは?

名前付き範囲(範囲名・定義名とも呼ばれます)は、いずれもExcelでは同じものを指します。これは、ワークシートやブック内の特定のセル、あるいはセル範囲に付けられる説明的な名前のことです(Jan_SalesJune_Precipなど)。名前付き範囲を使うと、グラフ作成時や次のような数式の中でデータを識別しやすくなります。

さらに、数式を他のセルへコピーしても名前付き範囲は変化しないため、数式における絶対参照の代わりとして活用することもできます。Excelで名前を定義する方法は、「名前ボックス」「新しい名前ダイアログボックス」「名前マネージャー」の3つがあります。

「新しい名前」ダイアログボックスで名前を定義する

2つ目の方法は、「新しい名前」ダイアログボックスを使う方法です。このダイアログボックスは、リボンの「数式」タブ中央にある「名前の定義」オプションから開けます。「新しい名前」ダイアログボックスを使うと、シートレベルのスコープを持つ名前も簡単に定義できます。

Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方

「新しい名前」ダイアログボックスで名前を作成する手順は以下の通りです。

  1. ワークシート上で、名前を付けたいセル範囲を選択します。

  2. リボンの「数式」タブを選択します。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  3. 「名前の定義」を選択して、「新しい名前」ダイアログボックスを開きます。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  4. ダイアログボックス内で名前スコープ範囲を入力します。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  5. 入力が完了したらOKをクリックしてワークシートに戻ります。定義した範囲を選択するたびに、名前ボックスに名前が表示されます。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方

名前マネージャーで名前を定義・管理する

名前マネージャーは、既存の名前の定義と管理の両方に使えるツールで、リボンの「数式」タブにある「名前の定義」オプションの隣に配置されています。

名前マネージャーで名前を定義すると、前述の「新しい名前」ダイアログボックスが開きます。手順全体は以下の通りです。

  1. リボンの「数式」タブを選択します。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  2. リボン中央の「名前マネージャー」アイコンをクリックして、名前マネージャーを開きます。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  3. 名前マネージャー内で「新規」ボタンをクリックし、「新しい名前」ダイアログボックスを開きます。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  4. 名前スコープ範囲を入力し、OKをクリックしてワークシートに戻ります。定義した範囲を選択するたびに、名前ボックスに名前が表示されます。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方

名前の削除・編集方法

名前マネージャーを開いた状態で、以下の手順を実行します。

  1. 名前一覧のウィンドウから、削除または編集したい名前を選択します。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  2. 名前を削除する場合は、一覧ウィンドウの上にある「削除」ボタンをクリックします。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方
  3. 名前を編集する場合は、「編集」ボタンをクリックして「名前の編集」ダイアログボックスを開きます。

    「名前の編集」ダイアログボックスでは、選択した名前の変更、名前に関するコメントの追加、既存の範囲参照の変更が行えます。

    Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方

なお、既存の名前のスコープ(適用範囲)は、編集オプションからは変更できません。スコープを変更したい場合は、一度名前を削除してから、正しいスコープで再定義する必要があります。

フィルター機能で名前を絞り込む

名前マネージャー「フィルター」ボタンを使うと、次のような操作が簡単に行えます。

  • 無効な範囲など、エラーを含む名前を検索する
  • 名前のスコープを確認する(シートレベルかブックレベルか)
  • 一覧に表示された名前を並べ替え・絞り込みする(定義された範囲名かテーブル名か)

フィルター処理された結果は、名前マネージャーの一覧ウィンドウに表示されます。

定義済みの名前とスコープについて

すべての名前にはスコープがあり、これはその名前がExcelによって認識される場所を示します。スコープには、個別のワークシート単位(ローカルスコープ)と、ブック全体(グローバルスコープ)の2種類があります。名前はそのスコープ内で一意である必要がありますが、異なるスコープであれば同じ名前を使用できます。

新しく作成する名前のデフォルトのスコープは、ブックレベル(グローバル)です。一度定義した名前のスコープは簡単には変更できないため、変更したい場合は名前マネージャーで名前を削除し、正しいスコープで再定義しましょう。

ワークシートレベルのスコープ(ローカル)

シートレベルのスコープを持つ名前は、それが定義されたワークシートでのみ有効です。たとえば、名前Total_SalesのスコープがブックのSheet1に設定されている場合、ExcelはSheet2Sheet3、その他のシートではこの名前を認識しません。この仕組みにより、各名前のスコープをそれぞれのシートに限定すれば、複数のワークシートで同じ名前を定義することが可能になります。

異なるシートで同じ名前を使うのは、シート間の一貫性を保つためです。こうすることで、名前Total_Salesを使う数式が、同一ブック内の複数のワークシートで常に同じ位置関係のセル範囲を参照できるようになります。

数式内で、スコープの異なる同名の名前を区別するには、名前の前にシート名を付けて記述します。

なお、名前ボックスで作成した名前は常にブックレベル(グローバル)のスコープになります。ただし例外として、名前を定義する際に名前ボックスへシート名と範囲名の両方を入力した場合は、シートレベルのスコープになります。

Excelで名前付き範囲を定義・編集する方法|名前ボックスと名前マネージャーの使い方

例:

  • 名前: Jan_Sales → スコープ:ブックレベル(グローバル)
  • 名前: Sheet1!Jan_Sales → スコープ:シートレベル(ローカル)

ブックレベルのスコープ(グローバル)

ブックレベルのスコープで定義された名前は、そのブック内のすべてのワークシートで認識されます。そのため、ブックレベルの名前は1つのブック内で1回しか使用できません。これは、前述のシートレベルの名前とは対照的です。

一方、ブックレベルの名前は他のブックでは認識されないため、別々のExcelファイルであれば同じ名前を繰り返し使えます。たとえば、Jan_Salesという名前がグローバルスコープを持っている場合、2012_Revenue2013_Revenue2014_Revenueといった異なるブックで同じ名前を使用できます。

スコープの競合と優先順位

シートレベルとブックレベルの両方で同じ名前を使用することは可能です。両者のスコープが異なるためです。しかし、このような状況では、その名前を使用するたびに競合が発生します。

この競合を解決するために、Excelではローカル(シートレベル)で定義された名前が、グローバル(ブックレベル)の名前より優先されます。つまり、シートレベルの2014_Revenueとブックレベルの2014_Revenueが存在する場合、シートレベルの名前が優先的に使用されます。

この優先ルールを上書きしたい場合は、ブックレベルの名前を特定のシートレベルの名前と組み合わせて指定します。

優先順位の上書きに対する唯一の例外は、ブックのSheet1をスコープとするローカル(シートレベル)の名前です。どのブックでもSheet1に紐づくスコープは、グローバルレベルの名前によって上書きされることはありません。

  1. Excel VBAでデータの入力規則リストに名前付き範囲を活用する4つの方法

    Excel VBAでデータの入力規則リストに名前付き範囲を簡単に使う方法をお探しの方に、この記事はきっと役立ちます。名前付き範囲を入力規則の数式に使えば、ドロップダウンリストを手軽に作成できます。さらに、VBAコードを活用すれば、この作業は格段に効率化できます。それでは、データの入力規則リストで名前付き範囲を活用するさまざまな方法を見ていきましょう。 ワークブックのダウンロード Excel VBAでデータの入力規則リストに名前付き範囲を使う4つの方法 ここでは、いくつかの商品とそれぞれの担当販売者のリストを含む次のようなデータセットを用意しました。このデータセットを使って、異なるVBAコードに

  2. Excelで参照ダイアログボックスを表示する方法【VBA参照設定の手順を解説】

    本記事では、Excelで参照ダイアログボックスを表示する方法を詳しく解説します。1つのブック内の複数のワークシートで大量のVBAコードを扱う場合、参照設定を適切に管理することが非常に重要です。管理が不十分だと、あるVBAコードから別のコードへ移動する際に手間取ってしまいます。そこで役立つのが「参照ダイアログボックス」です。Excelでの参照ダイアログボックスの表示方法をしっかりとマスターしておきましょう。 練習用ワークブックはこちらからダウンロードできます。 ダイアログボックスとは? VBAにおけるダイアログボックスは、特定のプログラムモジュールにわかりやすい名前を付けて管理するために