PDFファイルを編集する4つの方法【Acrobat・Word・Googleドキュメント対応】
PDF(Portable Document Format)は、Adobeの共同創業者であるジョン・ワーノック(John Warnock)によって、「紙に印刷しなくても文書を簡単に配布できるようにしたい」という目的で開発されました。ところが意外にも、初期のPDFはあまり使い勝手の良いものではありませんでした。
ファイルサイズが大きいうえ、外部ハイパーリンクに対応しておらず、閲覧には専用のPDFビューアが必要だったのです。その後、バージョンアップを重ねるごとに機能改善が加えられ、現在では格段に扱いやすいフォーマットへと進化しました。
それでもなお、PDFは他のテキスト文書のように自由に編集できる形式ではありません。そもそもPDFは、編集を前提として設計されていないからです。
多くのPDFは、Wordなどのネイティブ形式のソースファイルから変換されて作られます。元の作成者でない場合、ソースファイルが手元になかったり、編集に必要なアプリケーションを持っていなかったりして、ファイルの編集が難しくなることがあります。
幸い、PDFを編集する方法はいくつもあります。この記事では、PDF編集を可能にする4つの便利なツールをご紹介します。
1. Adobe Acrobatを使って編集する
PDF編集といえば、まず真っ先に思い浮かぶのがAdobe Acrobatでしょう。Adobeの他の製品と同様、Standard版またはPro版をオンラインで購入して利用できます。
購入をためらっている場合は、7日間の無料トライアルに登録すれば、Acrobat DCの強力な機能をお試しいただけます。
編集を始めるには、まずPDFファイルをAdobe Acrobatで開きましょう。
ファイル>開くを選択します。
右側のペインにある「PDFを編集」ツールを選びます。
編集したいテキストや画像をクリックすると、文字の書式設定に必要な編集ツールが表示されます。
注意: 特定のフォントを使いたい場合、そのフォントがシステムにインストールされておらず、かつPDFにも埋め込まれていないと、PDF内のテキストを編集できません。埋め込みフォントの場合、変更できるのはフォントサイズと色だけです。
編集が完了したら、忘れずにファイルを保存してください。
Adobe Acrobatなら、WindowsとMacの両方でPDFを編集できます。さらにAcrobat Pro DCのサブスクリプション契約があれば、AndroidやiOS端末でもAcrobat Readerモバイルアプリを使って、いつでもどこでもPDFの編集が可能です。
2. Microsoft Wordを使って編集する
Microsoft Word(2013以降)をすでにお持ちなら、既存のPDFをもとに文書を編集する最も手軽な方法になります。
ただし、PDFとWordは形式がまったく異なるため、セル間隔のある表、フォント効果、フォーム入力機能などの情報は、変換の過程で失われることがあります。あらかじめ留意しておきましょう。
まずMicrosoft Wordを起動し、ファイルをクリックします。
開くをクリックし、ドキュメントウィンドウから編集したいPDFファイルを選択します。
「WordがPDFを編集可能な文書に変換します」というメッセージが表示され、内容がWordで表示できる形式に変換されます。なお、この操作で元のPDFファイル自体が変更されることはありません。
OKをクリックして必要な編集を行い、ファイル>保存でPDF形式として保存し直せば完成です。
3. Googleドキュメントを使って編集する
Googleドキュメントは、手軽に使えるPDF編集の代替手段です。以下の手順でPDFを編集できます。
GoogleアカウントでGoogleドライブにログインし、左上の新規をクリックします。
ファイルをアップロードを選択します。
ドキュメントウィンドウで編集したいPDFファイルを見つけて開くをクリックします。アップロードが完了したら、左側のペインで最近使用したアイテムをクリックし、アップロードしたばかりのPDFを探しましょう。
PDFファイル名を右クリックし、アプリで開く>Googleドキュメントを選択します。
すると、新しく編集可能なドキュメントファイルが作成されます。
ファイルをダブルクリックして必要な編集を加え、PDFとしてダウンロードしましょう。共有リンクを使って他の人と共有したり、メールで送ったりすることもできます。
4. オンラインPDFエディタを使って編集する
テキストや画像の編集・追加・修正、電子署名、フォーム入力など、あらゆる編集に対応したPDFエディタを見つけるのは決して簡単ではありません。しかし、ブラウザ上で動作するオンラインPDFエディタを使えば、PDFファイルを編集した後、そのままパソコンやクラウドストレージに保存したり、他の人と共有したりできます。
すべてのオンラインエディタが同じ機能を備えているわけではなく、できる操作に制限があるものもあります。ただし、複数のツールを組み合わせて同じPDFを処理することは可能です。また、Acrobatのようなデスクトップ向けPDFエディタほど多機能ではないため、変換が完璧に行われず、崩れた書式や不正確な変換結果になってしまうこともあります。
数あるオンラインPDFエディタのひとつが「Sejda PDFエディタ」です。ブラウザ上だけで完結して動作するほか、デスクトップ版を入手することもできます。
Sejda PDFの公式サイトにアクセスし、Edit & Sign列のPDF Editorをクリックします。
そこで編集したいPDFファイルをアップロードします。緑色のUpload PDF fileボタンをクリックすれば、パソコンから直接ファイルをアップロードできます。
プルダウンメニューから場所を選択すれば、Googleドライブ、Dropbox、OneDrive、またはWebアドレス(URL)からアップロードすることも可能です。
注意: デスクトップ版では、URLやオンラインストレージサービス経由でのPDF追加には対応していません。
これで文書が編集可能な状態になりました。Acrobatと同様、Sejda PDFエディタにも編集ツールのメニューが用意されており、さまざまなフォント、色、サイズでテキストの書式を設定できます。
必要な編集を終えたら、画面下部中央にある緑色のApply Changes(変更を適用)ボタンをクリックします。
「ファイルがインターネット上に残るのでは?」と心配する必要はありません。Sejdaはアップロードされたファイルを2時間後に自動的に削除します。Delete Filesアイコンをクリックして、自分で即座に削除することもできます。
以上の方法は、PDF編集を始めるうえで最適な第一歩となるものばかりです。用途に合ったツールを選べば、ほとんどのユーザーのニーズを十分に満たせるはずです。
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