WordPressで.htaccessファイルを編集する方法【初心者向け3つの手順を徹底解説】
WordPressは、世界で最も人気のあるウェブサイト構築プラットフォームです。もともとは使いやすいブログ公開ツールとして誕生し、瞬く間に業界を席巻するまでに成長しました。WordPressのインストールからサイト運営までは、内部のファイルやフォルダに関する知識がなくても行えます。しかし、ある日突然、WordPressのファイルについての知識が必要になる場面に遭遇することもあるでしょう。
その中でも覚えておきたい重要なファイルの一つが「.htaccess」です。この記事では、WordPressの.htaccessファイルの編集方法について詳しく解説します。
WordPressサイトを長く運営している方なら、一度は.htaccessファイルにアクセスして編集する必要に迫られた経験があるかもしれません。Webサーバー上に配置されている.htaccessファイルを使えば、特定のIPアドレスのブロック、WordPressファイルへのアクセス制限、カスタムエラーページの表示など、さまざまなことが実現できます。
ただし、.htaccessファイルの編集は決して簡単な作業ではありません。ほんの小さなミスでもサイトが壊れてしまう可能性があります。そこで本記事では、サイトを壊すことなく.htaccessファイルを見つけて編集するための手順を、わかりやすくご紹介します。
.htaccessファイルとは?
.htaccessファイルは、WordPressを初めてインストールした際に自動的に作成されるファイルです。ホスティングサーバーに対して具体的な指示を出すことができる、非常に重要なファイルであり、リダイレクトの設定、サイト設定の変更、さらにはWordPressサイトのセキュリティ強化など、さまざまな機能に活用されます。
例えば、サイトのリニューアル中に特定のページへのアクセスを制限したい場合、.htaccessを使ってパスワード保護をかけることができます。パスワード保護の詳細については、「.htaccessでサイトをパスワード保護する方法」のガイドもぜひ参考にしてください。
.htaccessファイルはどこにある?
WordPressの.htaccessファイルは、WordPressインストールディレクトリのルート(最上位階層)にあります。ここで少し立ち止まって、その意味を確認しておきましょう。
WordPressサイトは、多数のファイルとフォルダが構造化されて保存されることで成り立っています。
WordPressのファイル構造を理解するには、マトリョーシカ(ロシアの入れ子人形)をイメージすると分かりやすいでしょう。マトリョーシカは大小さまざまなサイズの人形で構成され、小さな人形がより大きな人形の中に入れ子になっています。
同じように、小さなファイルは大きなフォルダの中に格納されています。WordPressで最大のフォルダが「public_html」フォルダで、これは「ルートフォルダ」と呼ばれることもあります。.htaccessファイルは、このルートフォルダ内に存在します。
WordPressで.htaccessファイルを見つける方法
.htaccessファイルは通常、隠しファイルとして設定されています。これは非常に重要なファイルであるため、誤って削除されるなどのトラブルから保護するためです。
.htaccessファイルを見つけるには、まずWordPressのホスティングアカウントにログインし、cPanelに移動します。そこからファイルマネージャーを起動し、public_htmlフォルダを選択しましょう。
.htaccessファイルは隠されているため、表示設定を変更する必要があります。cPanelのファイルマネージャー画面右上にある「設定(Settings)」を選択してください。設定ウィンドウが開いたら、「隠しファイルを表示する(Show Hidden Files)」というオプションにチェックを入れます。

その後、public_htmlフォルダに戻ると、.htaccessファイルが表示されているはずです。

ファイルの見つけ方が分かったところで、次は編集方法をご紹介します。
WordPressの.htaccessファイルを編集する3つの方法
.htaccessファイルの編集方法は一つではありません。ここからは、代表的な3つの方法を順番に解説していきます。
- cPanelから.htaccessファイルを編集する
- FTPクライアントを使って.htaccessファイルを編集する
- プラグインを使って.htaccessファイルを編集する
ちょっと待って!まずはバックアップを取りましょう
WordPressの.htaccessファイルを編集する前に、必ずサイト全体の完全なバックアップを取得してください。このファイルの重要性と、誤って削除してしまうリスクについては、どれだけ強調しても足りません。さらに、.htaccessを編集して意図した通りの変更が反映されるとは限りません。最悪の場合、サイトが壊れてしまうこともあります。何が起きても、バックアップがあればすぐにサイトを元の状態へ復元できます。安心して作業を進めるためにも、バックアップは欠かせません。
それでは、実際の編集方法を見ていきましょう。
1. cPanelから.htaccessファイルを編集する
ステップ1:
ホスティングアカウントにログインし、cPanelに移動してファイルマネージャー(File Manager)を選択します。
ステップ2:
ファイルマネージャーからpublic_htmlフォルダへ移動します。.htaccessファイルはこのフォルダ内にあります。ファイルを見つけたら、右クリックして「編集(Edit)」を選択しましょう。

これで完了です。あとはコードスニペットを挿入して、サイトに変更を加えることができます。
2. FTPクライアントを使って.htaccessファイルを編集する
.htaccessファイルを編集するもう一つの方法が、FTPクライアントの利用です。FTPクライアントとは、簡単に言えば自分のコンピュータとウェブサイトをつなぐツールのこと。FilezillaのようなFTPクライアントを使えば、ホスティングアカウントにログインしなくても、ローカル環境から直接サイトのファイルにアクセスできます。以下、FTPクライアントで.htaccessファイルを編集する手順です。
ステップ1:Filezillaをインストールする
最も人気のあるFTPクライアントであるFilezillaをダウンロードしてインストールします。インストールが完了したら、ソフトを起動しましょう。
ステップ2:FTP接続情報を確認する
次に、Filezillaを自分のサイトに接続するために、FTP接続情報(認証情報)が必要になります。ホスティングプロバイダに問い合わせるのが確実ですが、自分で調べたい場合は、「FTP認証情報を手動で探す方法」などの解説記事や動画が役立ちます。
FTP接続情報は、ホスト名、ユーザー名、パスワード、ポート番号の4つで構成されています。
Filezillaのウィンドウ上部には、これらのFTP接続情報を入力する欄があります。すべて入力したら「クイック接続(Quickconnect)」をクリックし、サイトへの接続を待ちましょう。

ステップ3:.htaccessファイルを見つけて編集する
Filezillaの画面は左右に分割されています。左側はローカルサイトで、自分のコンピュータ内のファイルが表示されます。右側はリモートサイトで、ウェブサイト上のファイルが表示されます。
リモートサイト側でpublic_htmlフォルダを選択すると、フォルダの内容が下のファイル名(File name)欄に表示されます。
.htaccessファイルを見つけたら、右クリックして「編集(Edit)」を選択してください。

以上でFTPクライアントを使った編集は完了です。続いて、プラグインを使った編集方法をご紹介します。
3. プラグインを使って.htaccessファイルを編集する
cPanelやFTPクライアント経由での.htaccess編集は、慣れていない方には少しハードルが高く感じられるかもしれません。サイトのバックアップを取った上でサーバーのファイルを直接操作する必要があり、普段WordPressのファイルに触れないサイトオーナーにとっては、最初は戸惑うこともあるでしょう。そんなときにミスをしてしまうのも無理はありません。そうした場合におすすめなのが、プラグインを使った安全な編集方法です。
.htaccess編集用のプラグインは公式ディレクトリに複数ありますが、慎重に検討した結果、今回は「Htaccess Editor」を選びました。このプラグインは5万件以上の有効インストール数を誇り、20件以上の5つ星評価を受けています。また、頻繁にアップデートされている点も安心材料です。良いプラグインを選ぶための条件をすべて満たしています。
ただし、プラグインをインストールする前に、可能であればステージング環境でテストを行い、互換性の問題がないか確認することをおすすめします。互換性の問題は、サイトの不具合や他のプラグインの動作停止などを引き起こす可能性があります。「WordPressステージングサイトの作り方」の記事も参考にしてみてください。
テストが完了したら、いよいよプラグインで.htaccessファイルを編集しましょう。
ステップ1:
WordPressサイトにHtaccess Editorをインストールして有効化します。
ステップ2:
WordPressの管理画面から「設定(Settings)」→「WP Htaccess Editor」を選択します。WordPressのダッシュボードから離れることなく、.htaccessファイルにアクセスできます。任意のコードスニペットを挿入し、忘れずに変更を保存しましょう。

以上で完了です!
まとめ
おめでとうございます!あなたはWordPressエキスパートへの道のりの第一歩を踏み出しました。冗談はさておき、.htaccessファイルの扱い方を身につけておくと、リダイレクト設定からセキュリティ対策まで、できることの幅が大きく広がります。
また、編集方法を複数知っていることも大きなメリットです。一つの方法が難しいと感じたら、別の方法を試せばよいのです。慣れてしまえば、public_htmlフォルダに移動して.htaccessファイルを開き、自由に編集できるようになるでしょう。ファイルを編集することで、サイトに必要なあらゆる機能を追加できるようになります。ただし、編集作業の前には必ずバックアップを取ることを忘れないでください。
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