macOS High Sierraで起こりやすい4つの問題とその解決方法
Appleが最新OS「macOS High Sierra」を正式リリースしてから数か月が経過しましたが、依然としてさまざまな不具合やエラーに悩まされているユーザーが少なくありません。Appleは優れたソフトウェアとハードウェアの開発で知られていますが、パフォーマンスの問題を完全に避けることは難しいものです。幸い、macOS High Sierraで発生する問題にはそれぞれ対処法があります。ここでは、特によく報告される問題とその解決方法を詳しく解説します。
1. macOS High Sierraへのアップグレード後にMacが起動しない
OSアップグレード後にMacが起動しない場合でも、慌てる必要はありません。これはHigh Sierra固有の問題ではなく、以前のEl Capitanリリース時にも多数報告された既知のトラブルです。High Sierraのインストール後にMacが起動しなくなった場合は、NVRAMまたはPRAMのリセットを試してみてください。
NVRAM(不揮発性RAM)とPRAM(パラメータRAM)は、Macの特定の設定情報を保存しておく小さなメモリです。近年のモデルにはNVRAMが搭載され、旧モデルにはPRAMが搭載されています。これらのメモリはマザーボード上の独立したバッテリーやコンデンサから電力供給を受けているため、電源を切っても内容が保持されます。このデータが破損すると、Macが起動しなくなることがあります。これを防ぐ唯一の方法がリセットです。
Macを正常に起動させるために、NVRAM/PRAMをリセットする手順は以下の通りです。
- Option、Command、P、Rの各キーを押し下げながら、電源ボタンを押します。
- 2回目の起動音(チャイム)が聞こえたら、すべてのキーを離します。
NVRAM/PRAMのリセット後は、「ディスクユーティリティ」を起動して、起動を妨げている他の問題がないかスキャンしてみましょう。より手軽に確認したい場合は、Mac修理用アプリなどのサードパーティ製ツールを活用すれば、素早く問題を検出して解消できます。
プロのヒント: システムの不具合や動作低下の原因となる、ジャンクファイル・有害なアプリ・セキュリティ上の脅威などを、定期的にスキャンしておくことをおすすめします。
2. macOS High Sierraの動作が遅い・頻繁にフリーズする
High Sierraをインストールした直後は、Macがシステムを調整しているため、一時的に動作が重くなることがあります。しばらく待っても改善せず、フリーズが続くようなら、まず再起動を試してください。それでも解決しない場合は、原因となっているプロセスを特定しましょう。「アクティビティモニタ」(アプリケーションフォルダ内にあります)を起動し、CPUを大量に消費しているアプリを見つけて強制終了させます。
また、システムキャッシュの削除も効果的です。キャッシュとはアプリが残す一時ファイルのことで、蓄積するとソフトウェア同士の競合を引き起こすことがあります。キャッシュフォルダを手動でクリアする手順は以下の通りです。
- Finderを開き、メニューバーの「移動」から「フォルダへ移動」を選択します。
- 「~/Library/Caches」と入力して、Return/Enterキーを押します。
- 各フォルダの中身のファイルを削除します。注意: フォルダ自体は削除せず、中のファイルのみを削除してください。
- 古いキャッシュファイルの削除が完了したら、~/Library/Caches を /Library/Caches という名前に変更します。
ただし、一部のキャッシュファイルはアプリの正常な動作に必要な場合があります。どのファイルを削除すべきか判断が難しい場合は、誤って重要なファイルを消してしまうリスクを避けるためにも、ワンクリックで安全にクリーンアップできるサードパーティ製ツールの利用をおすすめします。
3. アップグレード後にアプリがフリーズ・クラッシュする
High Sierraのリリースに伴い、Appleは32ビットアプリから64ビットアーキテクチャへの完全移行を実施しました。ほとんどの開発者はこの変更に対応済みですが、まだ対応が追いついていないケースもあります。
macOS High Sierraのインストール後に特定のアプリが繰り返しフリーズ・クラッシュする場合は、まずアップデートが提供されていないか確認しましょう。アップデートがあれば適用し、それでも改善しない場合はアプリの再設定を試みます。それでも駄目なら、アンインストールを検討する必要があります。
ただし、Macでのアプリのアンインストールはやや複雑です。Windowsのようなワンクリックアンインストール機能はなく、複数のフォルダを巡回して関連ファイルを手動で削除しなければなりません。それでもゴミファイルが残ることもあるため、Outbyte macAriesのような専用ツールを使えば、問題のあるアプリとその関連ファイルを完全に取り除くことができます。
4. macOS High SierraでWi-Fiが遅い
現在では、インターネット接続に無線(Wi-Fi)を利用するのが一般的になっており、通信速度の遅さは大きなストレスにつながります。最高クラスの性能を目指して設計されたMacであれば、なおさら我慢できませんよね。こうした場合は、現在のWi-Fi設定をリセットすると改善することがあります。手順は以下の通りです。
- Finderを起動します。
- Command + Shift + Gを押します。
- 「/Library/Preferences/SystemConfiguration/」と入力します。
- フォルダ内の拡張子「.plist」のファイルをすべて選択し、ゴミ箱に移動します。
- Macとルーターを再起動して変更を適用します。Macが再起動すると、新しいWi-Fi接続と設定が自動的に作成されます。
これらの問題に遭遇し、ご自身で有効な解決策を見つけた方は、ぜひ下のコメント欄でお知らせください。その他お困りのエラーがあれば、そちらもお気軽にご相談ください。
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