【解決】USBからWindows 7をインストール時「必要なCD/DVDドライブ デバイス ドライバーがありません」エラーの対処法15選
CDやDVDは急速に過去のメディアとなり、USBドライブに取って代わられつつあります。これはWindowsのインストールメディアにおいても同様です。Windows 7がリリースされた当時はCD/DVDでのインストールが主流でしたが、現在ではUSBドライブを使用するのが一般的です。しかし、最も一般的な方法であってもトラブルはつきものです。Windows 7のインストール用USBを使用してインストールを開始すると、冒頭で以下のエラーメッセージが表示され、先に進めないケースが多く報告されています。
「必要なCD/DVDドライブ デバイス ドライバーがありません。ドライバーを含んだフロッピーディスク、CD、DVD、またはUSBフラッシュドライブをお持ちの場合は、今すぐ挿入してください。」
このエラーが発生する原因
このエラーを見たユーザーが最初に疑問に思うのは、「なぜCD/DVDドライブのドライバーが必要なのか? USBでインストールしようとしているのに」という点でしょう。実はこれは用語の違いに過ぎず、本質は同じです。偶発的なエラーや極めて一般的な原因を除けば、このエラーの主犯はUSB 3.0ドライブ(またはUSB 3.0ポート)の使用です。
Windows 7のインストール環境にはUSB 3.0のネイティブサポートが含まれていません。USB 3.0規格が普及する前にWindows 7がリリースされたためです。したがって、USB 3.0のインストールメディアを使用したり、インストール用USBをUSB 3.0ポートに挿したりすると、インストーラーがメディアを認識できず、上記エラーが発生します。また、USB 3.0の速度が出ないことでインストール中に別のエラーを引き起こすケースもあります。
原因が分かれば対処法も明確です。以下に、この問題を解決し、Windows 7を正常にインストールするための最も効果的な15の解決策を、試しやすい順にまとめました。
方法 1:USBドライブを抜き差しする
まずは、一時的な接触不良や偶発的なエラーではないかを切り分けます。インストール用USBを抜き、数秒待ってから同じポートに挿し直してください。その後、再度ブートしてインストールを試み、エラーが解消するか確認します。
方法 2:別のUSBポートに挿し直す(USB 2.0ポート推奨)
使用中のポート自体に問題があるか、あるいはそのポートがUSB 3.0ポートである可能性があります。Windows 7のインストーラーはUSB 3.0をサポートしていないため、USB 3.0ポートではインストールファイルを読み取れません。マザーボード背面のUSB 2.0ポート(通常は黒色)や、確実にUSB 2.0だと分かるポートに挿し直して試してください。また、USBポートの電力サージ(過電流保護)が働いていないかも確認しましょう。
方法 3:BIOSで「USB 3.0 Configuration in Pre-OS」を無効化する
多くの近年のPC(特にUSB 3.0ポートしかない機種)のBIOSには、OS起動前のUSBポート動作モードを切り替える「USB 3.0 Configuration in Pre-OS」という設定があります。これを「Disabled」または「Auto」に変更することで、OS起動前の段階では全てのUSB 3.0ポートをUSB 2.0として動作させ、インストーラーがメディアを認識できるようにします。
- インストール用USBを抜き、PCを再起動します。
- 起動直後の画面で指示されているキー(F2, Del, F12, Escなど、メーカーにより異なる)を押してBIOS/Setupに入ります。

- System Configuration(システム構成)などのタブを開きます。
- USB 3.0 Configuration in Pre-OS を探します。

- 設定を Enabled → Disabled または Auto に変更します。

- 変更を保存してBIOSを終了します。
設定後、USBを挿し直してインストールを試してください。インストール完了後は、この設定を再び Enabled に戻すことを推奨します。
方法 4:マザーボードのUSBチップセットドライバーをインストールメディアに組み込む(Gigabyteユーティリティ活用)
マザーボード固有のUSB 3.0コントローラードライバーが不足している場合に有効です。Gigabyte提供のユーティリティを使うと、既存のブータブルUSBにドライバーを簡単に追加できます。
- Gigabyteのダウンロードページから「Windows USB Installation Tool」をダウンロードします。
- ZIPファイルを解凍する前に、ファイルを右クリック→「プロパティ」→「全般」タブの下部にある「ブロックの解除」をクリックし、適用してから解凍してください(これを怠ると正常に動作しません)。
- フォルダ内の WindowsImageTool.exe を実行します。

- ソースにWindows 7のISOまたはDVD、ターゲットにインストール用USBを指定し、「USB 3.0 Driver」にチェックを入れます(NVMe SSDにインストールする場合は「NVMe Driver」もチェック)。※「Packages」のチェックは外してください。
- 「Start」をクリックして処理完了を待ちます。
- 作成されたUSBでインストールを試します。
補足: お使いのマザーボードメーカーのサイトからUSB 3.0チップセットドライバー(.inf, .sys, .catファイル)を手動でダウンロードし、インストール時の「ドライバーの参照」で指定する方法でも対応可能です。
方法 5:BIOSでAHCIモードを無効化(IDE/互換モードに変更)する
SATAコントローラーがAHCIモードで動作していると、Windows 7標準のドライバー(msahci.sys)で認識できない場合があります。BIOSでSATAモードを IDE(またはCompatible/ATA) に変更すると解決することがあります。
- IDEモード: 互換性重視。古いOSやハードウェア向け。NCQやホットスワップは無効。
- AHCIモード: 高速アクセス(NCQ対応)、ホットスワップ対応。最新OS推奨。
- PCを再起動し、BIOSに入ります(通常F2またはF12キー連打)。
- Storage Configuration または SATA Mode 等の項目を探します。
- 設定を AHCI → IDE / Compatible / ATA に変更します。

- 保存して再起動し、インストールを試します。
警告: BIOS設定を誤るとPCが起動しなくなる恐れがあります。自信がない場合はメーカーサポートに問い合わせてください。インストール後、AHCIに戻す場合は別途レジストリ編集が必要です。
方法 6:Intel RST (Rapid Storage Technology) ドライバーを手動で読み込む(主にDell製PC向け)
Intelチップセット搭載機でRAIDやAHCI構成の場合、インストール時にRSTドライバー(F6ドライバー)が必要になることがあります。
- Dellサポートサイトから該当機種の「Intel Rapid Storage Technology F6 Driver(Windows 7 64-bit用)」をダウンロードします。
- 解凍し、ドライバーファイル一式を別のUSBメモリ(F6ドライバー用)にコピーします。
- インストール用USBでブートし、「ドライバーの読み込み」画面でF6ドライバー用USBを挿入、ドライバーを指定して読み込みます。
- インストールが継続されるはずです。
注意: Skylake(第6世代)以降のCPU搭載機では、USB 3.0/XHCIドライバー自体が不足しているため、方法 4 や 7 の方が確実です。
方法 7:Intel USB 3.0 Creator Utility でドライバーをインストールメディアに統合する
最も確実で汎用性の高い方法です。インテル公式のツールで、Windows 7のインストールイメージ(boot.wim)にUSB 3.0ドライバーを組み込みます。
- 別の正常なPCで「win7-USB3.0-creator-utility.zip」をダウンロード・解凍します。
- Installer_Creator.exe を管理者として実行し、UACで「はい」を選択。
- 「Browse(...)」で作成済みのWindows 7ブータブルUSBを指定。
- 「Create Image」 をクリックし、「Update Finished」と表示されるまで待機。

- 完了後、USBを取り出し、ターゲットPCの別のポート(できればUSB 2.0)に挿してインストールを実行します。
方法 8:コマンドプロンプト(diskpart)でクリーンにブータブルUSBを再作成する
市販USBのファイルシステムやパーティション構成が原因の場合、Windows標準機能で完全に初期化して作り直すのが有効です。
- USBを挿入し、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
- 以下のコマンドを順に実行します(
disk 1は環境に合わせて読み替え)。diskpart list disk sel disk 1 clean create partition primary list par sel par 1 active format fs=FAT32 label="WINDOWSUSB" quick override assign exit exit - エクスプローラーでWindows 7のISOファイルをマウント(または展開)し、全ファイルをUSBにコピーします(隠しファイルも含む)。
コマンドで行う場合:xcopy D:\*.* G:\*.* /S /E /F(D:がISO、G:がUSBの場合) - このUSBでブートしてインストールを試します。
方法 9:DISMコマンドでUSB 3.0ドライバーを boot.wim に直接注入する(上級者向け)
インストールメディア内のWinPE環境(boot.wim)に、USB 3.0ホストコントローラーおよびハブのドライバーを手動で追加します。
- インストールメディアの
sources\boot.wimをD:\Temp\boot.wimにコピー。 - PCメーカーサイトからUSB 3.0ドライバー(.inf, .sys, .cat)を入手し、
D:\Temp\drivers\USB3\に配置。 - マウント用フォルダ作成:
mkdir D:\Temp\Mount - WIMマウント (index:2 は通常Setup用):
dism /mount-wim /wimfile:D:\TEMP\boot.wim /index:2 /mountdir:D:\TEMP\mount - ハブドライバー追加:
dism /image:"D:\Temp\mount" /add-driver /driver:"D:\Temp\drivers\USB3\nusb3hub.inf" - ホストコントローラードライバー追加:
dism /image:"D:\Temp\mount" /add-driver /driver:"D:\Temp\drivers\USB3\nusb3xhc.inf" - 変更をコミットしてアンマウント:
dism /unmount-wim /mountdir:D:\Temp\mount /commit - 更新した
boot.wimをUSBのsourcesフォルダに上書きコピーし、インストール実行。
方法 10:GigabyteユーティリティでNVMeドライバーも同時に組み込む(Skylake以降必須)
第6世代(Skylake)以降のCPUでは、USBコントローラーだけでなくNVMe SSDコントローラーもUSB 3.0接続となっているため、両方のドライバーが必須です。方法 4 で紹介したGigabyteユーティリティは、USB 3.0とNVMeの両ドライバーを一括で組み込めるため、最も手っ取り早い解決策です。ZIPファイルの「ブロック解除」を忘れずに行ってください。
方法 11:ドライバー署名の強制を無効化する
未署名ドライバーの読み込みを許可することで、互換性のないドライバーでも強制的に読み込ませる応急処置です。
一時的な無効化(再起動まで有効)
- PCを再起動し、起動時に F8キーを連打 して「詳細ブート オプション」を表示。
- 「ドライバー署名の強制を無効にする」を選択してEnter。

- そのままインストールを継続。
恒久的な無効化(コマンドで設定)
- 管理者権限のコマンドプロンプトで以下を実行:
bcdedit /set testsigning on bcdedit.exe -set loadoptions DDISABLE_INTEGRITY_CHECKS bcdedit.exe -set TESTSIGNING ON - 「操作は正常に終了しました」と出れば成功。再起動後、未署名ドライバーが読み込めるようになります。
注意: セキュリティリスクを伴うため、信頼できるドライバーのみに使用し、作業後は元に戻す(bcdedit /set testsigning off)ことを強く推奨します。
方法 12:仮想マシン(VM)を再作成する(Parallels等の仮想環境向け)
Parallels Desktopなどで発生する場合、古いVM設定が原因のことがあります。Parallelsを最新版に更新し、既存のVMを削除して、新規にISOからVMを作り直すことで解決するケースがあります。
方法 13:HP製PCの場合、純正SATAドライバーを用意する
HP製PCは独自のSATAドライバーを必要とすることが多々あります。付属のリカバリーディスクがない場合は、HPサポートサイトから該当機種のSATAドライバー(AHCIまたはRAID用)をダウンロードし、USBメモリに入れてインストール時の「ドライバーの参照」で指定してください。
方法 14:インストールメディア(ISO/ディスク)の破損を疑う
エラーの原因が単純にISOイメージの破損やDVDの物理的損傷であるケースもあります。公式サイトからISOを再ダウンロードし、ハッシュ値(SHA-1等)で整合性を確認してから、再度ブータブルUSBを作成してください。リテール版DVDなら交換対応を依頼しましょう。
方法 15:ハードウェア的な接触不良・故障を確認する
- DVDメディアの場合: 傷・汚れ・ひび割れを確認し、柔らかい布で中心から外周に向けて拭き取る。修復不能なら交換。
- USBメモリの場合: アクセスランプの点滅パターンを観察。エラー時に規則正しく点滅しているなら接触不良の可能性大。USBをポートにゆっくり抜き差し(数回)して接点を擦るようにすると改善することがあります。無理な力は禁物です。
最終手段(ワークアラウンド): どうしてもUSBで進まない場合は、ISOをDVD-Rに焼いて光学ドライブからインストールするのが最も確実な回避策です。Windows 7はレガシーOSであるため、最新ハードウェアへの導入には上記のようなドライバー統合作業がほぼ必須となります。方法 4 または 7、10 のいずれかでドライバーを組み込んだメディアを作成するのが、現代的な環境での正攻法です。
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