Windows 10 Fall Creators Update(1709)適用後、シャットダウン・再起動時にアプリが自動的に復元される問題の対処法
Microsoftの他のアップデートと同様に、Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)にもさまざまな新機能が搭載されましたが、同時に新たな不具合もいくつか発生しています。その一つが「シャットダウンや再起動後にPCを起動すると、前回開いていたアプリケーションが自動的に立ち上がる」という動作です。この仕様はMicrosoftの公式担当者によって次のように説明されています。
従来の動作
- PCをシャットダウンすると、すべてのアプリケーションが終了する。
- 再起動後は、使用したいアプリケーションを自分で改めて開く必要がある。
新しい動作
- PCをシャットダウンする際、開いていたアプリが「ブックマーク」のように記録される。
- 再起動後、これらのアプリが自動的に再度開かれる。
この機能は多くのユーザーには歓迎されておらず、「以前の挙動に戻したい」という声が多数寄せられています。現時点では完全な修正方法は提供されていませんが、回避策はいくつか存在します。以下に順番に紹介していきます。
解決策1:シャットダウン・再起動前にすべてのアプリを手動で閉じる
最もシンプルな方法は、シャットダウンや再起動の前に、開いているアプリケーションをすべて手動で閉じておくことです。Microsoftによると、すべてのアプリを閉じていれば、Windowsが「記録」すべきものがなくなるため、次回起動時にアプリが自動的に立ち上がることはありません。
また、この機能を「スタートアップ項目」と混同しないよう注意してください。スタートアップに登録されたアプリは、今回の仕様とは別に自動起動します。以下の手順でスタートアップ設定を確認できます。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、「taskmgr」と入力してEnterキーを押します。
- タスクマネージャーが開いたら「スタートアップ」タブを選択します。ここにはPC起動時に自動的に立ち上がるアプリが一覧表示されます。対象のアプリを右クリックし、「無効化」を選択すれば自動起動をオフにできます。

解決策2:エクスプローラーのフォルダーウィンドウ自動復元機能を無効化する
Windowsには以前から、PC起動時にファイルエクスプローラーが自動的に立ち上がり、前回開いていたフォルダーを復元する機能があります。この機能はエクスプローラーの設定から簡単に無効化できます。ただし、この設定はエクスプローラーのみに有効で、一般のアプリケーションには適用されない点に注意してください。
- Windows + Eキーを押してファイルエクスプローラーを起動します。画面上部の「表示」タブをクリックし、「オプション > フォルダーおよび検索のオプションの変更」を選択します。

- 「表示」タブを開き、「詳細設定」の一覧を下へスクロールして「サインオン時に以前のフォルダー ウィンドウを表示する」という項目を探します。このチェックボックスがオフになっていることを確認してください。「適用」をクリックして変更を保存し、ダイアログを閉じます。

- PCを再起動し、問題が解消されたかどうかを確認します。
解決策3:クラシックなシャットダウンダイアログを使ってシャットダウン・再起動する
Fall Creators Update(1709)で導入されたこの新機能は、従来型のシャットダウンメニューを使ってPCを終了または再起動した場合には作動しません。操作が一手間増えますが、起動時にアプリが自動的に実行されるのを確実に防げます。
- デスクトップ画面に移動します(Windows + Mキーですべてのウィンドウを最小化できます)。壁紙などの背景部分をクリックして、デスクトップにフォーカスを合わせます。
- Alt + F4キーを押すと、従来型の「Windows のシャットダウン」ダイアログが表示されます。ここから再起動を選択することも可能です。「OK」を押せばPCがシャットダウンされます。次回PCを起動した際に、アプリが勝手に立ち上がっていなければ成功です。

解決策4:コマンドプロンプトのコマンドでショートカットを作成する
もう一つの有効な回避策として、シャットダウンや再起動を実行するコマンドのショートカットをデスクトップに作成しておく方法があります。この方法なら、ショートカットをワンクリックするだけで、正しくシャットダウン/再起動が行われます。
- デスクトップの何もない場所を右クリックし、「新規作成 > ショートカット」を選択します。

- 表示された入力欄に、次のコマンドを入力します。
shutdown.exe /s /t 0

このコマンドは、0秒の待機時間の後に即座にPCをシャットダウンします。末尾の数値を変更すれば、待機時間を自由に調整できます。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
- ショートカットに任意の名前を付けて完了します。デスクトップにショートカットが作成されているので、クリックするとコマンドプロンプトの画面が一瞬表示され、そのままPCがシャットダウンされます。

PCを再起動したい場合は、代わりに次のコマンドのショートカットを作成してください。
shutdown.exe /r /t 0
なお、上記2つのコマンドでは「高速スタートアップ」機能が働きません。高速スタートアップを維持したい場合は、次のコマンドのショートカットを作成しましょう。
shutdown.exe /s /hybrid /t 0
解決策5:バッチファイルを作成してグループポリシーに登録する
一部のユーザー環境で効果があったのが、ログオフ時に実行されるバッチファイルを作成し、グループポリシーに登録する方法です。このバッチファイルにより、Windowsが起動時にアプリを自動復元するのを防ぎます。ただし、すべての環境で動作するとは限らない点にご注意ください。
- デスクトップ上で右クリックし、「新規作成 > テキストドキュメント」を選択します。

- 新しいテキストドキュメントに、次のコマンドラインをコピーして貼り付けます。
for /f "tokens=1-3," %%a in ('reg query HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce /v "Application Restart" ^| findstr "Application Restart"') do reg delete HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce /v "%%a %%b %%c" /f
- コマンドを入力したら、「ファイル > 名前を付けて保存」から「policy.bat」という名前で保存します。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押します。
- 次のパスへ移動します。
ユーザーの構成 > Windows の設定 > スクリプト (ログオン/ログオフ)

- 「ログオフ」をダブルクリックします。

- 「追加...」ボタンをクリックして、先ほど作成したスクリプトを追加します。

- 「参照」ボタンをクリックし、作成したスクリプトの場所まで移動して選択します。

- スクリプトを追加したら、PCをシャットダウンしてから再度起動し、問題が解決しているか確認します。なお、スクリプトは配置した場所から移動しないでください。自分がアクセスでき、かつ読み取り権限のある場所にあらかじめ配置しておくことをおすすめします。一度所定の場所に置けば、上記の手順で簡単にログオフポリシーへ登録できます。
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