「オーディオストリームは現在使用中です」と表示されてスリープできない原因と解決策を徹底解説
一定時間操作がない場合にパソコンを自動的にスリープ状態にする機能は、省エネの観点からも非常に便利です。スリープ中は低消費電力モードに切り替わり、復帰時には作業途中の状態から再開できるため、多くのユーザーにとって欠かせない機能となっています。
しかし、ときどき何らかの理由でパソコンがスリープできなくなることがあります。その際に表示されるのが「An audio stream is currently in use(オーディオストリームは現在使用中です)」というメッセージです。実はこれは厳密にはエラーではなく、システム上のアプリケーションがサウンドを再生(または録音待機)しているためスリープできないことを知らせる情報メッセージなのです。

Windowsでは、サウンドの再生や録音待機の状態は「ストリーミング」と呼ばれます。つまり、システム上のアプリが音声を出力・入力している間、そのデバイスはアクティブな状態とみなされ、電源管理設定によってスリープへの移行がブロックされます。なお、同様の現象は休止状態(ハイバネーション)でも発生することがあります。スリープと休止状態は仕組みが異なりますが、どちらも省電力モードである点は共通しています。
この問題を解決するには、音声ストリーミングを行っているデバイスを特定し、必要に応じてそのデバイスを無効化するか、電源管理設定を上書きして強制的にスリープできるようにする必要があります。以下では、具体的な対処法を順番にご紹介します。
対処法1:Cortanaを無効化する
まず最初に確認したいのが、Cortana(コルタナ)の設定です。「Hey Cortana」機能が有効になっている場合、Cortanaは常に音声入力を待ち受けているため、これがオーディオストリームの使用状態を作り出し、スリープを妨げているケースが少なくありません。以下の手順でCortanaを無効化してみましょう。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- ダイアログにgpedit.mscと入力し、Enterキーを押します。

- ローカルグループポリシーエディターが起動します。
- 左側のツリーから「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「Windowsコンポーネント」>「検索」へ移動します。

- 右側の一覧から「Allow Cortana(Cortanaを許可する)」ポリシーを探し、ダブルクリックして開きます。
- 表示されたウィンドウで「無効」を選択し、「適用」をクリックしてから「OK」で閉じます。

- 設定後、Cortanaが無効化され、問題が解決するはずです。改善しない場合は次の対処法に進んでください。
対処法2:サウンド設定でライン入力(Line In)を無効化する
原因となっている可能性があるのが、サウンドカードのライン入力端子です。この端子は外部オーディオ機器を接続して録音や信号処理を行うために使われますが、接続された機器やドライバーの状態によっては、常にオーディオストリームを使用中の状態になってしまうことがあります。以下の手順で無効化してみましょう。
- タスクバーのサウンドアイコンを右クリックします。

- 表示されたメニューから「サウンド」を選択します。

- サウンド設定ウィンドウが開いたら、「録音」タブに切り替えます。

- 一覧にある「ライン入力(Line In)」デバイスを右クリックし、「無効」を選択します。

- 「適用」をクリックし、「OK」で閉じます。
- その後、問題が解消されたかどうかを確認してください。
対処法3:powercfgコマンドで電源管理設定を上書きする
この問題の根本的な原因は、Windowsの電源管理設定にあります。システム上のデバイスがオーディオを再生または録音待機している間、パソコンはアクティブ状態とみなされ、スリープに移行できません。そこで、該当デバイスによるストリーミングを例外として許可するよう、電源管理設定を上書きします。以下の手順に従ってください。
- スタートメニューでcmdと検索し、表示された結果を右クリックして「管理者として実行」を選択し、管理者権限のコマンドプロンプトを開きます。

- コマンドプロンプトにpowercfg /requestと入力してEnterキーを押します。
- このコマンドを実行すると、現在オーディオストリーミング中のデバイス一覧が表示され、「An audio stream is currently in use」というメッセージも確認できます。

- 該当デバイスを特定したら、上書き設定を行います。コマンドはpowercfg /requestsoverride DRIVER "DEVICE NAME" SYSTEMです。DEVICE NAMEの部分を実際のデバイス名に置き換え、引用符を削除してからEnterキーを押してください。下の画像を参考にしてください。

- 場合によっては完全なデバイス識別子の指定が必要になることもあります。その場合は、DEVICE NAMEの部分を一覧に表示されているデバイス識別子に置き換えてください。下の画像も参考にしてください。

- 設定完了後、指定したデバイスがオーディオをストリーミング中でも、パソコンは正常にスリープできるようになります。
対処法4:オーディオドライバーを再インストールする
上記のすべての方法を試しても問題が解決しない場合は、オーディオドライバー自体に不具合が生じている可能性があります。その場合は、ドライバーを一度アンインストールして再インストールしましょう。ドライバーの入手方法は2通りあります。Windowsに自動的にインストールさせる方法と、サウンドカードの製造元ウェブサイトから最新ドライバーを手動でダウンロードしてインストールする方法です。まずは以下の手順でドライバーをアンインストールします。
- スタートメニューで「デバイスマネージャー」を検索して開きます。

- デバイスマネージャーが開いたら、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開します。
- オーディオドライバーを見つけて右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。

- アンインストール後、パソコンを再起動します。起動時にWindowsが必要なオーディオドライバーを自動的にインストールしてくれます。
また、製造元の公式サイトから最新のオーディオドライバーを手動でダウンロードし、ダウンロードしたファイルを実行してインストールすることも可能です。最新ドライバーをインストールした後、問題が解消されたかどうかを確認してください。
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