M1 MacにmacOS Big Surを再インストールする方法|手順とエラー対処法まとめ
お使いのAppleシリコン(M1)MacのmacOSの動作が重い・不安定だと感じたら、macOSを再インストールしてリフレッシュするのがおすすめです。また、MacBookが起動しない、頻繁にシステムがクラッシュするといったトラブルがどうしても解決できない場合も、macOS Big Surの再インストールやM1 Macの初期化を試してみましょう。
ただし、macOS Big Surの再インストールは、M1 Macを快適な状態に復活させられるか、それとも起動しない「文鎮」状態にしてしまうかを左右する重要な作業です。慎重に進める必要があります。
ご安心ください。本記事では、M1 MacにmacOS Big Surを再インストールする方法を詳しく解説します。
この記事でわかること:
- M1 MacにmacOS Big Surを再インストールする前の準備
- リカバリーモードでmacOS Big Surを再インストールする手順
- M1 Macの再インストール時に起こりやすいエラーと対処法

再インストール前にやっておくべき準備
macOS Big Surを再インストールする前に、以下の準備を行っておくことで、エラーの発生を防ぎやすくなります。
- M1 MacBook Air、M1 MacBook Pro、M1 Mac miniを電源アダプタに接続したまま作業する。
- M1 MacをBig Sur 11.0.1以降へアップデートしておく。macOS Big Sur 11では、通常のMacリカバリーモードが機能しない場合に、フォールバックRecovery OSへ自動的に切り替わらないため。
- 十分な空き容量のあるUSBフラッシュドライブを用意しておく。リカバリーモードでの再インストールに失敗した際、起動可能なインストーラーを作成するために必要になることがあります。
なお、再インストール後もデータをすべて残したい場合や、OSだけをクリーンな状態に戻したいだけであれば、事前にM1 Macを消去する必要はありません。
一方、起動ディスクの破損や容量不足などの潜在的な問題を抱えたままにしたくない、つまり本当に真っ新な状態のM1 Macにしたい場合は、再インストール前に必ずMacを消去しましょう。消去するとすべてのデータが失われるため、残したい重要なファイルは必ず事前にバックアップしてください。
リカバリーモードでmacOS Big Surを再インストールする手順
M1 Macが起動するものの動作が明らかに遅いといった場合は、まずディスクユーティリティのFirst Aidでドライブを修復してみてください。それでも改善しない場合は、以下の手順でリカバリーモードからmacOS Big Surを再インストールします。
- M1 Macを再起動し、すぐに電源ボタンを押し続けます。
- 「起動オプションを読み込み中」という表示が現れるまで、ボタンを離さないでください。
- 「オプション」を選択して「続ける」をクリックし、管理者パスワードを入力します。しばらく待つと、Macリカバリーモードのユーティリティ画面が表示されます。(エラーコード-2003Fが表示された場合の対処法もあわせて確認しておきましょう。)
- 「ディスクユーティリティ」を選択して「続ける」をクリックします。サイドバーの「Macintosh HD」を選び、「消去」>「ボリュームグループを消去」>「Macを消去」の順に実行します。その後Macが再起動して「Activate Mac(Macのアクティベート)」画面が表示されるので、アクティベート完了のメッセージが出たら「Exit to Recovery Utilities(リカバリユーティリティを終了)」を再度クリックします。(任意の手順です。前述のとおり、個人データを残したい場合はこのステップをスキップしてください。)
- 「macOS Big Surを再インストール」を選択して「続ける」をクリックします。インストール先として「Macintosh HD」か「Macintosh HD - Data」の選択を求められたら、「Macintosh HD」を選んでください。

- 再インストールが完了するまで、Macをスリープさせたり蓋を閉じたりしないように注意しましょう。
再インストールが完了すると、M1 Macはセットアップアシスタントから再起動する場合があります。売却・下取り・譲渡を予定しているなら、そのままシャットダウンして問題ありません。引き続き自分で使う場合は、お好みに合わせて初期設定を進めてください。
また、M1 Macのリカバリーモード自体が動作しない場合は、フォールバックRecovery OSで起動を試みてください。そこからインターネット経由で最新のmacOS Big Surインストーラーをダウンロードし、再インストールを実行できます。
再インストール時によくあるエラーと対処法
オンラインフォーラムでは、M1 MacでmacOS Big Surを再インストールする際に発生するトラブルについて、数多くの相談が寄せられています。中でも特に報告が多いのが「パーソナライズエラー」です。
"An error occurred preparing the update. Failed to personalize the software update. Please try again."(アップデートの準備中にエラーが発生しました。ソフトウェア・アップデートをパーソナライズできませんでした。もう一度お試しください。)

多くのM1 Macユーザーが、再インストール中にこのメッセージを目にしています。Appleが公式サイトで説明しているとおり、このエラーはmacOS Big Sur 11.0.1へアップデートする前にApple M1チップ搭載Macを消去した場合に発生することがあります。この状況では、macOSリカバリーからのBig Sur再インストールができなくなる可能性があります。
このエラーを解決するには、Apple Configurator 2を使ってAppleシリコンMacを復元(revive/restore)するのが最も有効な方法です。
パーソナライズエラーのほかにも、「No users available for authorization」(認証できるユーザーがいません)というエラーが再インストール中に頻発することが知られています。これは、Macを消去する際に「Macintosh HD」ボリュームだけを消去したことが原因です。M1 Macの起動ディスクを消去するときは、「Macintosh HD」と「Macintosh HD - Data」を含むボリュームグループごと消去する必要があります。
この問題を解決するには、以下の手順に従ってください。
- macOSインストーラーを終了し、macOSリカバリーのユーティリティ画面に戻ります。
- 「ディスクユーティリティ」を選択し、「続ける」をクリックします。
- サイドバーから「Macintosh HD - Data」という名前のデータボリュームを選択します。
- ツールバーの「ボリュームを削除」(−)ボタンをクリックするか、メニューバーから「編集」>「APFSボリュームを削除」を選択します。

- 「削除」をクリックして操作を確定し、完了したら「完了」をクリックします。
- ディスクユーティリティを終了します。
- 「Activate Mac」画面が表示されるので、アクティベート完了後に「Exit to Recovery Utilities」をクリックし、リカバリーユーティリティから「macOS Big Surを再インストール」を選択します。
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