macOS Big Sur で Eclipse が起動しないときの原因と対処法
Mac 上で Java コードを実行したい場合、アプリケーションやソフトウェア開発のために、Eclipse IDE(統合開発環境)は最有力の選択肢の一つです。Eclipse は Java で書かれており、主に Java アプリケーションの開発に使用されます。Eclipse IDE を使えば、Java コードの作成、コンパイル、実行まで一括して行えます。Java IDE、Git クライアント、XML エディター、Maven や Gradle との統合など、Java 開発者に必要なツールがひと通り揃っているのも魅力です。
Eclipse は通常 Mac と相性が良く、macOS 向けアプリケーションを開発する開発者にとって心強いツールプラットフォームとなっています。ところが残念ながら、Big Sur へのアップグレードの影響を受けたソフトウェアの一つが Eclipse でした。何らかの理由により、Big Sur アップデート後に Eclipse が正常に動作しなくなり、使用時にエラーが発生するケースが報告されています。場合によっては、Eclipse 自体が起動すらしないこともあります。
ユーザーから報告されているエラーメッセージの例は以下の通りです。
JVM 共有ライブラリ「/Library/Internet Plug-Ins/JavaAppletPlugin.plugin/Contents/Home/bin/../lib/server/libjvm.dylib」には JNI_CreateJavaVM シンボルが含まれていません。
また、次のようなポップアップが表示されることもあります。
警告!Java 仮想マシンの作成に失敗しました(Failed to create the java virtual machine)
プロのヒント:システムの問題やパフォーマンス低下につながる可能性のある、不要ファイル、有害なアプリ、セキュリティ上の脅威などがないか、定期的に Mac をスキャンすることをおすすめします。
この問題は、開発中のアプリケーションのスケジュールに大きな影響を及ぼしかねません。そしてこれは、macOS Big Sur にアップグレードした Mac ユーザーを悩ませている数ある問題の一つにすぎません。
Big Sur で Eclipse が起動しない理由
Big Sur アップデート後に不具合が発生した他のアプリと同様に、Eclipse が新しい macOS で正常に動作しないのは、互換性の問題が原因です。Big Sur では UI だけでなく、システム内部にも多くの変更が加えられており、そのうちの一つが Eclipse 使用時のエラーを引き起こしている可能性があります。
こうした問題は、OS を更新した際によく起こります。以前は問題なく動いていたものが、新しいシステム環境では突然動かなくなるのです。場合によっては、開発側が新しい OS への対応を怠ったり見落としたりしたことが原因となることもあります。
また、ファイルの破損もこの問題の原因になり得ます。ソフトウェアに関連するファイルが破損すると、動作に大きな支障が出ます。ウイルス対策ソフトをお持ちの場合は、マルウェアが原因ではないかどうか、スキャンを実行して確認してみてください。
原因が何であれ、このエラーはできるだけ早く、しかもそれほど複雑な手順を踏まずに解決できるはずです。以下に、問題を解決するための具体的な方法を紹介します。
Big Sur で Eclipse が起動しないときの対処法
Eclipse が突然 Big Sur 上で動作しなくなった場合は、以下の手順を順番に試してみてください。
解決策 1:Mac を再起動する
最も簡単な解決策は Mac の再起動です。Apple メニュー > 「再起動」をクリックして、Mac をフレッシュな状態で立ち上げましょう。再起動により、軽微な不具合や一時的な問題は大抵解消されます。再起動後、改めて Eclipse を起動し、今度はうまくいくかどうか確認してください。
解決策 2:Eclipse をアップデートする
古いソフトウェアはさまざまなトラブルの原因になるため、まずインストール待ちのアップデートがないか確認しましょう。確認方法は 2 つあります。1 つ目は、Mac App Store の「アップデート」タブで利用可能なアップデートをチェックする方法。もう 1 つは、開発元の公式サイトで新しいパッチやアップデートがリリースされていないか確認する方法です。破損したファイルがアップデートのインストールを妨げないよう、事前に Mac をクリーンアップしておくと安心です。
解決策 3:Eclipse の設定ファイル(plist)を編集する
同じエラーに悩んでいた一部のユーザーは、plist ファイルにスクリプト文字列を追加することで問題を解決できました。手順は以下の通りです。
- Finder ウィンドウを開きます。
- 移動 > フォルダへ移動をクリックします。
- 次のアドレスをコピーして貼り付けます:/Applications/Eclipse.app/Contents/Info.plist
- ファイル内に次のスクリプトを追加します:<string>-vm</string><string>/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_201.jdk/Contents/Home/bin/java</string>
- <string> の値は、ご自身の JAVA_HOME のパスに置き換えてください。
編集後はアプリを閉じて Mac を再起動し、その後 Eclipse を再度起動します。
解決策 4:Info.plist を編集して -vm 値を設定する
もう一つ試してみたい方法があります。
- 最新版の Eclipse をインストールするか、現在のバージョンをアップデートします。
- Eclipse.app を右クリックし、「パッケージの内容を表示」を選択します。
- Info.plist ファイルをテキストエディターで開きます。
- Eclipse キーの下に -vm/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_191.jdk/Contents/Home/bin/java を追加します。
- お使いの JDK バージョンに合わせて /Java/JavaVirtualMachines 以降のパスを編集します。
- ファイルを保存して閉じ、Eclipse を再起動して問題が解決したかどうか確認します。
解決策 5:openJDK VM を再インストールする
この問題を解決するには、openJDK VM を一度削除して再インストールする方法もあります。手順は以下の通りです。
- Finder ウィンドウを開きます。
- 移動 > フォルダへ移動をクリックします。
- 次のアドレスをコピーして貼り付けます:/Library/Java/JavaVirtualMachines
- openJDK フォルダを見つけ、ゴミ箱へドラッグします。
- openJDK を再インストールします。
- アプリケーションフォルダを開き、Spring suite を右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択します。
- Contents/info.plist ファイルを編集し、解決策 3 と同じ文字列を追加します。
まとめ
上記の手順でエラーを解決できるはずですが、これらの解決策の多くは他の Eclipse ユーザーから寄せられたものである点にご留意ください。環境によって効果のある方法とそうでない方法があります。自分に合った解決策が見つかるまで、リストの上から順番に試していくのがおすすめです。
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