INVALID_KERNEL_HANDLEブルースクリーンエラー(0x00000093)の解決方法
本記事では、INVALID_KERNEL_HANDLEブルースクリーン(BSOD)エラー0x00000093が発生した際に試せる解決策を詳しく解説します。このBSODは、Windows 10以降のシステムではあまり見られなくなりましたが、以前のバージョンでは比較的多く発生していたエラーです。
INVALID_KERNEL_HANDLEバグチェックのコードは0x00000093で、無効または保護されたハンドルがNtCloseに渡されたことを示しています。
NtCloseはオブジェクトハンドルを閉じるためのルーチンですが、現在では非推奨となり、CloseHandleに置き換えられています。エラー情報にはntoskrnl.exe(Windows NTカーネル実行ファイル)が表示されることもあります。ntoskrnl.exeは、ハードウェア抽象化、プロセス管理、メモリ管理など、さまざまなシステムサービスを担う重要なコンポーネントです。
INVALID_KERNEL_HANDLEブルースクリーンの対処法
ブルースクリーンエラーが発生すると、Windowsはエラーコードを表示し、PCを自動的に再起動します。まずは、以下の手順で「高度な回復環境」から起動し、システムの復元を試してみましょう。
- PCの電源を3回連続でON/OFFして、高度な回復環境を起動します。
- 「詳細オプション」をクリックし、「トラブルシューティング」を選択します。
- 再度「詳細オプション」をクリックし、「システムの復元」を選択します。
これで改善しない場合は、同じ手順で「システムの復元」の代わりに「スタートアップ修復」を実行してください。
上記の方法でも問題が解決しない場合は、以下の修正方法を順番に試してみてください。
- ドライバーを更新する
- ハードディスクのエラーをチェックする
- メモリ(RAM)のエラーをチェックする
1. ドライバーを更新する
システムのドライバーは常に最新の状態に保つことが推奨されます。特定のドライバーがWindowsと互換性がない場合や古くなっている場合、このエラーが発生することがあります。実際にこのエラーに遭遇したユーザーの中には、「Intel Dynamic Platform and Thermal Framework」ドライバーを更新したところ問題が解決したという報告もあります。以下の手順でドライバーを更新しましょう。
- Windowsの検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力し、アプリを起動します。
- 「Intel Dynamic Platform and Thermal Framework」をダブルクリックして展開します。
- 一覧に表示されている各ドライバーを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
また、Windowsに搭載されている「ドライバー検証ツール(Driver Verifier Manager)」を使えば、すべてのドライバーのエラーを一括で調査できます。このツールを利用すれば、原因となっている不具合のあるドライバーを特定し、手動で更新できるようになります。
2. ハードディスクのエラーをチェックする
コマンドプロンプトを管理者として起動し、ChkDskコマンドを実行してハードディスクのエラーをチェックします。各パーティションごとに個別にチェックすることも可能です。以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。
chkdsk /r c:
ChkDskコマンドの「/r」パラメーターは、ディスクのエラーをスキャンして修復するだけでなく、不良セクターも修復します。つまり、「/f」パラメーターの機能も含まれています。使用中のドライブに対してChkDskコマンドを実行すると、そのドライブは自動的にロックされ、次のようなメッセージが表示されることがあります。
別のプロセスがボリュームを使用しているため、Chkdskを実行できません。次回のシステム再起動時に、このボリュームをチェックするようにスケジュールしますか?(Y/N)
「Y」と入力してEnterキーを押すと、PCの再起動時に自動的にChkDskが実行されます。なお、FATファイルシステムの場合、まれにデータが失われることがあります。その際は次のようなメッセージが表示されます。
2個の連鎖で8個の失われた割り当てユニットが見つかりました。
失われた連鎖をファイルに変換しますか?(Y/N)
失われた割り当てユニットや連鎖の数は環境によって異なるため、ここでの数値はあくまで一例です。この場合は「Y」を入力してEnterキーを押しましょう。失われたデータはルートディレクトリに.chk形式のファイルとして保存されるため、後から復旧できます。「N」を選択した場合は、失われた内容は保存されませんのでご注意ください。
ChkDskのスキャンが完了したら、PCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認してください。
3. メモリ(RAM)のエラーをチェックする
原因がRAM本体またはRAMスロットにある可能性もあります。メモリスロットが2つある場合は、両方のメモリスティックを1枚ずつ差し替えながらPCの電源を入れ、動作を確認してみてください。
また、Windowsに標準搭載されている「Windows メモリ診断」ツールを使って、RAMのエラーをチェックすることもできます。メモリの抜き挿しで改善しない場合は、以下の手順で診断を実行しましょう。
- コントロールパネルを開きます。
- 「システムとセキュリティ」をクリックします。
- 「管理ツール」をクリックします。
- 新しいウィンドウが開くので、「Windows メモリ診断」を見つけてダブルクリックします。
- PCが再起動し、RAMのエラーチェックが自動的に実行されます。
診断の結果、RAMに故障が見つかった場合は、交換が必要です。
本記事がお役に立てば幸いです。
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