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MacでSiriを使いこなす完全ガイド|設定方法から便利な活用術まで

MacのSiriは、2016年にリリースされたmacOS Sierraで初めて搭載され、その後のHigh Sierraでさらに強化された音声アシスタントです。本記事では、Siriの初期設定から、実際の使い方、そして知っていると便利な隠れたテクニックまで、Mac版Siriに関するあらゆる情報を網羅的に解説します。

「Hey Siri」と声をかけて起動する方法や、日々の作業を効率化するSiriの活用術など、意外と知られていない機能もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

MacでSiriをセットアップする方法

macOSのインストール時や新しいMacの初期設定を行う際、「Siriを有効にするかどうか」を尋ねられます。このとき「このMacでSiriを有効にする」というチェックボックスにチェックを入れて「続ける」をクリックすれば、設定は完了です。

もし初期設定の際にこのステップをスキップしてしまった場合は、以下の手順で後からSiriを有効化できます。

  1. システム環境設定を開く
  2. 「Siri」をクリックする
  3. 「Siriに頼む」の横にあるチェックボックスにチェックを入れる

Siriがうまく動作しない場合はトラブルシューティングの記事も参考にしてください。iPhoneでのSiriの使い方についても解説しています。

MacでSiriを起動する5つの方法

実はMacでSiriを起動する方法は5つもあります。それぞれ見ていきましょう。

  • Cmd+Spaceキーを約2秒間長押しする(すぐに離すとSpotlightが起動してしまうので注意)。これがデフォルトのショートカットですが、Option(Alt)+Spaceに変更したり、独自のキーの組み合わせを設定したりすることも可能です。変更方法は後述します。
  • Apple製イヤホンを使っている場合、Macに接続した状態でインラインの中央マイクボタンを押し続けます。
  • DockのSpotlightアイコンをクリックする
  • デスクトップ右上のメニューバーアイコンをクリックする
  • Finderのアプリケーション一覧からSiriアイコンをダブルクリックする

なお、Escキーを押すとSiriを閉じることができます。

Siri用のキーボードショートカットを作成する方法

Siriを呼び出すデフォルトのショートカットは「Command + Space」または「Option + Space」です。システム環境設定でどちらかに切り替えられますが、自分好みのキーの組み合わせを登録することもできます。

  1. システム環境設定からSiriの設定画面を開く
  2. 「キーボードショートカット」の横にある矢印をクリックし、「カスタマイズ」を選択する
  3. 割り当てたいキーを押す(他の機能で使う可能性のある組み合わせは避けましょう)

これで設定完了です。以降は、このキーの組み合わせだけでSiriを呼び出せるようになります。

Macで「Hey Siri」を使う方法

iPhoneのように「Hey Siri」と声だけでMacのSiriを起動することも可能です。ただし、これはデフォルトでは無効になっているため、アクセシビリティの「音声入力」設定を使って手動でセットアップする必要があります。標準のキーボードショートカットやメニューバーのアイコンではなく、自分の声でSiriを呼び出したい方におすすめの方法です。

  1. システム環境設定でSiriの設定を開く
  2. 「キーボードショートカット」で「カスタマイズ」を選択する(「Command + Spaceを押したまま」や「Option + Spaceを押したまま」のプリセットは使えません)
  3. 割り当てたいキーを押す(他の機能との重複に注意)
  4. システム環境設定に戻り、「キーボード」をクリックする
  5. 「音声入力」タブを選択し、音声入力をオンにする
  6. 「拡張音声入力を使用」にもチェックを入れる
  7. マイク記号の横の下向き矢印をクリックし、使用するマイクを選択する
  8. 必要に応じて言語もここで変更できます
  9. システム環境設定に戻り、「アクセシビリティ」を開く
  10. 左側の列で「音声入力」を選択する
  11. 「音声入力キーワードフレーズを有効にする」にチェックを入れる。自動で「Computer」という単語が入りますが、「Hey」に変更しましょう
  12. 上部の「音声コマンド」ボタンをクリックする
  13. 「+」をクリックしてカスタムコマンドを作成する
  14. 「発話」の欄に「Siri」と入力する
  15. 「使用中のアプリケーション」は「すべてのアプリケーション」のままにする
  16. 「実行」で「キーボードショートカット」を選択し、先ほどSiriに割り当てたキーの組み合わせを入力する
  17. 「完了」をクリックする

これで「Hey Siri」と話しかけるとSiriウィンドウが開くようになります。ただし注意点として、このコマンドはiPhoneの「Hey Siri」も同時にトリガーしてしまうことがあります。その場合は、Mac側のコマンドを「Hello Siri」など別のフレーズに変更するとよいでしょう。

文字入力でSiriに質問する方法

MacのSiriに関して私たちが不便だと感じる点のひとつは、声に出して話しかけなければならないことです。人が大勢いるオフィスでは少し気恥ずかしいこともありますよね。

Siriが心を読んでくれるようになるのはまだ先の話でしょうが、High Sierra以降では、アクセシビリティ設定を利用してSiriにテキスト入力で質問できる機能があります。

  1. システム環境設定 > アクセシビリティ > Siri を開く
  2. 「Siriタイプを有効にする」の横のチェックボックスにチェックを入れる

これでSiriを起動すると、キーボードが表示され、質問内容をタイピングできるようになります。

Siriの検索エンジンをGoogleに変更する方法

Siriは標準でBingを使って検索します。より良い結果が得られるなら、別の検索エンジンを使いたいと思うかもしれません。

残念ながらデフォルトの検索エンジン自体を変更することはできませんが、Siriに強制的にGoogleで検索させることは可能です。やり方は以下の通りです。

  1. Siriに「Googleで検索して」と頼む
  2. Siriが「何を探しましょうか?」と尋ねてくる
  3. 検索したい内容を伝える(例:「猫の画像」)

Siriの声を変更する方法

Siriの声は好みに応じて変更できます。男性・女性の声に加えて、複数のアクセントから選択可能です。個人的におすすめなのはアイルランド英語(女性)の声で、まるで一日仕事を終えた後にあなたの質問に答えているような、独特の落ち着いた雰囲気が魅力です。

Siriのアクセントを変更する手順は以下の通りです。

  1. システム環境設定を開く
  2. Siriのアイコンをクリックする
  3. 「Siriの声」のドロップダウンリストから選択する

なお、Siriの回答が現在地に関連した内容であることを維持したい場合は、「言語」の設定は変更しないようにしましょう。例えば英語(イギリス)から英語(アメリカ合衆国)に変更すると、イギリスの祝日の日付などを尋ねた際に同じ結果が得られなくなります。実際、私たちが試したところ、イギリス設定のSiriに「日曜日は何の日?」と尋ねると、ガイ・フォークス・ナイトであることを回答してくれました。

また、Siriは幅広いイギリス訛りを認識できないことがあります。数年前に行った検証では苦戦しましたが、それ以降はかなり改善されているようです。

MacのSiriでリマインダーを設定する方法

macOSには時計アプリがないため、MacのSiriにタイマーやアラームを設定することはできません。しかし、Siriはリマインダーアプリに指定時刻の通知付きでエントリーを作成することができます。

Siriをリマインダーとして活用する実用的な方法はいくつかあります。例えば、メールやWebページを読んでいて「後でもう一度見返したい」ときに、Siriにリマインドしてもらえます。手順は以下の通りです。

  1. メールまたはWebページを開く
  2. MacのSiriを起動し、「1時間後にこれをリマインドして」と話しかける
  3. Siriがリマインダーアプリにエントリーを作成する。Webページやメールへのリンクが含まれ、指定した時刻にアラートが鳴る

また、以下のようなものについてもSiriにリマインドしてもらえます。

  • リマインダーアプリ内の任意のリスト
  • カレンダーの誕生日、記念日、イベント。「表示」メニューから日・週・月・年表示に切り替えて該当の日付に移動し、Siriにリマインドを依頼するだけです
  • 連絡先アプリ内の連絡先。連絡先を検索して、リマインドを頼むだけです

ただし奇妙なことに、他のアプリについてはリマインドしてもらうことができません。例えばiTunesの楽曲や映画、写真アプリ内の画像、メモアプリ内のエントリーなどは対象外です。

Siriでカレンダーに予定を追加する方法

特定の日付に予定(イベント)を作成することもできます。以下のようにSiriに話しかけてみましょう。

  1. Siriに「父の誕生日をカレンダーに追加して」と頼む
  2. Siriが予定の日付と時刻を尋ねてくるので、伝える
  3. Siriが時刻を求めてきたら、終日の予定なら「終日」と答えればOK

MacのSiriに試してみたい質問集

iPhoneやiPadでSiriを使ったことがあれば、すでにさまざまな質問パターンをご存知でしょう。そのほとんどはMacのSiriでも問題なく使えます。ここでは、Mac版Siriの有用性を実感できる具体的な質問例をいくつか紹介します。もちろん、自分のニーズに合わせてアレンジできます。

  • 壁紙を変えて
  • Night Shiftをオンにして
  • デスクトップフォルダを見せて
  • 昨日作業していたファイルを見せて
  • 今使っているmacOSのバージョンは?
  • John Smithから来た最新のメールを読んで
  • App Storeでノートアプリを検索して
  • 昨日受信したメールを見せて
  • Microsoft Wordを開いて
  • Cathyとオーディオ通話を始めて
  • Bridlingtonの写真を見せて

Siriに聞くと面白い質問集もぜひチェックしてみてください。

MacのSiriでできるその他のこと

Siriで検索結果を取得したら、さらに便利な使い方ができます。ここからは、あまり知られていない活用テクニックを紹介します。

Siriの結果でクイックルックのプレビューを使う方法

クイックルックとは、macOSの機能の一つで、ファイルなどの項目を選択してSpaceキーを押すだけで素早くプレビューできるものです。

実はこのクイックルックは、MacのSiriの結果ウィンドウでも使えます。結果リスト内の任意の項目をシングルクリックし、Spaceキーを押すだけでプレビューできます。

Siriがハードディスク上で見つけたファイルに対して使えるため、一つひとつ開いてSafariで確認する必要がありません。

ただし残念ながら、Web上で見つかった画像のプレビューには対応していませんでした。これはBing.com関連の問題のようです。

Siriの結果をピン留めする方法

Siriの検索結果はどれでも通知センターにピン留めでき、通知センターを開くたびに常に表示されるようになります。Siriの検索結果を表示しているグレーのボックスの右上にあるプラスアイコンをクリックするだけです。

ピン留めした検索結果は、通知センターを開くたびに更新されます。例えばニューヨークの天気を尋ねておけば、通知センターを開くたびに最新の天気が表示されるわけです。その日に作成した書類をSiriに探させておくといった使い方もでき、非常に便利です。

ただし、ピン留めできるのは通知センターのみで、他の場所には対応していません。

Siriの結果のスクリーンショットを作成する方法

Siri内の検索結果ボックスの上部バーをつかんでドラッグすると、瞬時にPNG画像ファイルに変換されます。それをFinderウィンドウにドロップしたり、ワープロソフトなどに直接貼り付けたりできます。

Siriの結果から項目をドラッグ&ドロップする方法

MacのSiriでファイルを検索した場合(例:「昨日作成したファイルを見せて」)、結果をドラッグして外に出すことで、そのファイルのエイリアス(ショートカットのようなもの)を即座に作成できます。ハードディスク上のファイルをドラッグ中にAltキー(一部のキーボードではOptionキー)を押し続ければ、ファイルのコピーを即座に作成できます。

残念ながら、ファイルの移動はできません。通常のFinderのショートカットに従えばCmdキーを押し続ければ移動できるはずなのですが、Siriの結果ウィンドウからドラッグする際にCmdキーを押すと禁止マークが表示されてしまいます。

一方、Siriで画像などのWeb検索や情報収集を行った場合も、個々の結果をFinderウィンドウやデスクトップにドラッグして、コンピュータ上にコピーを作成できます。Web検索の場合はWeblocファイルが作成され、ダブルクリックまたはクイックルックすると、そのWebページが開いて閲覧できます。

なお、Siriの結果ウィンドウ内でファイルを選択する際にCmdキーを押し続けると、通常のFinderウィンドウと同様に複数選択が可能です。

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