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Macの「ディスクユーティリティ」の使い方徹底解説|ディスクの検証・修復からフォーマットまで

「ディスクユーティリティ」は、すべてのMacに標準で搭載されているアプリです。アプリケーションフォルダ内の「ユーティリティ」フォルダに格納されていますが、「Command + スペースキー」で呼び出せるSpotlightを使えば簡単に見つけられます。

ディスクユーティリティでできる主なことは以下の通りです。

  • 内蔵ディスクや外付けストレージの消去・フォーマット・管理
  • ボリュームの追加と管理、データ整理のためのパーティション作成
  • RAIDセットの構築。複数のディスクを1台のディスクのように扱うRAIDセットにすることで、パフォーマンス・信頼性・容量の向上が期待できます
  • 別のMacへ移行したいファイルや、アーカイブ・バックアップ用データをディスクイメージとして作成
  • ディスクや破損したボリュームの問題を診断して修復

ディスクユーティリティはOS X El Capitan(10.11)で大幅に刷新され、デザインが一新されるとともに、多くの機能が進化または廃止されました。さらにmacOS High Sierra(10.13)では、Appleが導入した新しいファイルシステム「APFS」に伴い、いくつかの変更が加えられています(詳細は後述)。

ディスクユーティリティを使うべき場面

以下のような状況では、ディスクユーティリティの出番です。

  • Macが起動しない(関連記事:Macが起動しないときの対処法)
  • 外付けデバイスが認識されない・使えない(関連記事:Macに外付けドライブが表示されないときの対処法)
  • アプリが頻繁に予期せず終了する
  • ファイルが破損している
  • ディスクのマウント・アンマウント・取り出しを行いたい
  • ファイルシステムを変更したい(例:ジャーナリングの有効化/無効化)
  • 起動ディスクに問題があると思われる
  • 破損したディスクを修復したい
  • ディスクの消去・フォーマット・パーティション分割を行いたい

なお、かつてはディスクユーティリティでアクセス権の検証と修復が行えましたが、El Capitan以降はこの作業自体が不要になっています。

ディスクユーティリティでディスクの不具合を確認する方法

Mac内蔵のドライブや外付けストレージに問題があると思ったら、ディスクユーティリティの「First Aid(応急処置)」機能を使ってチェックできます。

First Aidはさまざまな検査を実行し、ディスクに問題を検出した場合は自動的に修復を試みます。

注意:OS X El Capitanでディスクユーティリティは大きく刷新されたため、ディスクの修復手順も少し変わりました。操作手順はお使いのmacOSのバージョンによって異なります。ここでは、2015年9月に登場したEl Capitanより新しいバージョンを前提に説明します。

以下の手順でFirst Aidを実行し、ディスクに問題がないか確認しましょう。

  1. ディスクユーティリティを開きます。
  2. サイドバーから問題が発生しているデバイスを選択します。
  3. 「First Aid」をクリックします。
  4. ディスクユーティリティがディスクのパーティションマップをチェックし、各ボリュームを検証します。ボリュームのみに対してFirst Aidを実行した場合は、そのボリュームの内容だけが検証されます。

問題が見つかった場合、ディスクユーティリティは自動的に修復を試みます。

「ディスクまたはボリュームがまもなく故障する」というメッセージが表示された場合は、速やかにバックアップを取ってディスクを交換してください。この場合、ディスクユーティリティでの修復は不可能です。

逆に「ディスクは正常です」と表示されれば、ディスクに問題はないということです。

ディスクユーティリティでディスクを修復する方法

修復方法は、対象がMacの起動ディスク(OSがインストールされている、Macが動作する元となるディスク)か、接続した別のディスクかによって異なります。起動ディスクの場合は次のセクションへ進んでください。

  1. ディスクユーティリティを開きます(アプリケーション > ユーティリティ、またはCommand+スペースで「ディスクユーティリティ」を検索)。
  2. First Aidを実行したいボリュームを選択します。外付けハードドライブなどが該当します(Mac本体のハードドライブの場合は、次のセクションの手順が必要です)。
  3. 「First Aid」をクリックします。
  4. 「実行」をクリックすると、検証と修復のプロセスが開始されます。
  5. チェックが完了すると、結果のステータスを示すシートが表示されます。下部の三角アイコンをクリックすると詳細情報を確認できます。
  6. エラーが見つからなかった場合は、シート上部に緑色のチェックマークが表示されます。
  7. エラーがあった場合は、ディスクユーティリティが自動的に修復を試みます(旧バージョンでは「ディスクを修復」を手動で選択する必要がありました)。

ディスクユーティリティがドライブを修復できなかったり、ディスクがまもなく故障すると判断したりした場合は警告が表示されます。その場合は、手遅れになる前に必ずデータをバックアップしてください。Macのバックアップ方法については、こちらの記事をご覧ください。

こちらも参考になります:故障したHDD・SSD・外付けドライブからのデータ復旧と削除方法

ディスクユーティリティで起動ディスク(ブートディスク)を修復する方法

前述の手順で起動ドライブにもFirst Aidを実行できますが、エラーが見つかっても修復は実行されません。

Macの起動ドライブ(ブートボリューム)を修復する必要がある場合、通常の状態では修復できません。ディスクユーティリティは、システムが稼働中のマウント済みボリュームを修復できないためです。旧バージョンのディスクユーティリティでは、「ディスクを修復」オプションがグレーアウトしているのがわかります。

この場合は、Macをリカバリーモードで起動し、そこからディスクを修復します。こうすることで、macOSインストール時に作成されたRecovery HDボリュームからシステムを動かせます(Fusion Driveをお使いの場合はさらに複雑になるため注意してください)。

  1. リカバリーモードで起動するには、Macの起動時に「Command + R」を押し続けます。リカバリーモードの詳しい使い方は、こちらのチュートリアルをご覧ください。
  2. Macが起動するとユーティリティ画面が表示されるので、「ディスクユーティリティ」を選択します。
  3. メニューから修復したいディスクを選択し、「First Aid」をクリックします。前述と同様に、ディスクユーティリティがチェックを実行し、可能であれば修復を行います。
  4. 修復プロセスには時間がかかることがあります。

ディスクアクセス権を修復する方法

Appleが2015年にEl Capitanをリリースした際、ディスクアクセス権の修復機能は廃止されました。

この機能が削除されたということは、アクセス権の修復が実際にはあまり効果がなかったことを示唆しています。

ターミナルを使えば今でもアクセス権の修復は可能ですが、Appleの方針に従い、効果が期待できないどころか新たな問題を引き起こす可能性もあるため、ここでは詳しく取り上げません。

ただし、Mac OS X Yosemite(10.10)以前を使用していて、ファイルのアクセス権が正しく設定されていない場合、そのファイルを使用するソフトウェアが正常に動作しないことがあります。その場合は、以下の手順でアクセス権を修復できます。

  1. アプリケーションフォルダのユーティリティフォルダにあるディスクユーティリティを開きます。
  2. ボリュームの一覧から起動ディスクを選択します。
  3. 「First Aid」タブをクリックします。
  4. アクセス権を確認するには「ディスクアクセス権を検証」を、修復するには「ディスクアクセス権を修復」をクリックします。

ディスクユーティリティでディスクイメージを作成する方法

ディスクユーティリティを使うと、フォルダの内容をディスクイメージとして作成できます。作成したイメージは、別のMacへの転送、アーカイブ、あるいはフォルダを受け付けない場所への保存などに活用できます。

フォルダをzipアーカイブに圧縮するのに似ていますが、ディスクイメージなら圧縮による容量節約だけでなく、Appleの暗号化機能を利用できる点が大きなメリットです。

ディスクユーティリティでディスクイメージを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. ディスクユーティリティを開き、メニューバーの「ファイル」>「新規イメージ」>「フォルダからの新規イメージ」を選択します。
  2. イメージ化したいフォルダを選択し、ファイル名と保存先を指定します。
  3. 必要に応じて、暗号化の設定(128ビットまたは256ビットAES暗号化)を選択できます。
  4. 「保存」をクリックすると、ディスクイメージ(.dmgファイル)が作成されます。

ディスクユーティリティでドライブをフォーマットする方法

ドライブをフォーマットしたい理由はさまざまです。起動ドライブを消去してOS Xをクリーンインストールしたい、仕事用の外付けストレージを暗号化したい、Windowsや別バージョンのMac OS用にパーティションを作成したい、といったケースがあるでしょう。

Macでドライブをフォーマットする手順については、こちらのステップバイステップガイドをご覧ください。

外付けドライブの問題を解決する

ハードドライブやフラッシュドライブをMacに接続しても認識されず、データにアクセスできない場合は、こちらの記事をご覧ください:HDDがマウントされないときの対処法。

ディスクをパーティション分割する

複数のOSをインストールしたい場合は、ディスクをパーティション分割するとよいでしょう。パーティションの作成方法は、High Sierra以降か、それ以前のmacOS/Mac OS Xかによって異なります。

Macのパーティション分割ガイドはこちらをご覧ください。また、Macでブルースクリーンが発生したときの対処法も併せて紹介しています。

  1. Macのディスクユーティリティでハードディスクの問題を解決する方法

    Macに標準搭載されている「ディスクユーティリティ」は、内蔵ディスクや外付けストレージを管理するための純正ツールです。ディスクのフォーマットやボリュームの管理だけでなく、ディスクの修復にも役立つ重要な機能を複数備えています。この記事では、Macのディスクユーティリティを使ってディスクのトラブルを解決する方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。 ワンポイント: ディスク容量がいっぱいになったことが原因でMacの動作が重くなっている場合は、「Disk Clean Pro」の利用がおすすめです。不要ファイルやジャンクデータを効率的に削除し、Macを常にクリーンな状態に保てる手軽なツー

  2. Windows 10のチェックディスク(エラーチェック)ユーティリティの使い方【完全ガイド】

    Microsoftは、WindowsユーザーとそのPCに保存されたファイルやデータを、データ損失やハードウェアの深刻な障害につながりかねない突然のトラブルから守るために、常に改良を重ねてきました。 特に複数のパーティションを作成している環境で多くのユーザーを悩ませるのが「ディスクエラー」です。これは、ドライブに不良セクタが発生し、ハードディスクの読み書き機能に支障が出たときに起こる問題です。 幸いなことに、Microsoftはこうした問題が発生してもユーザーを放置しないよう、問題を自動的にスキャンして修復してくれる組み込みツールを用意しています。あまり知られていませんが、すべてのWindow