MacでVRを使う方法とは?SteamVR対応やGPUエンクロージャなど最新情報を解説
世界的に人気を博すHTC ViveやOculus Riftが世界各地で購入可能になった今、多くのMacユーザーが「MacでもVRは使えるのか?使えるならどうやって?」と疑問を抱いています。
かつてOculusのCEOパーマー・ラッキー氏は、「現行のどのMacBookもOculus Riftを動かすには性能が足りない」と発言していました。そこで今回は、MacでVRを動かす可能性について調査しました。結論から言うと、状況は決して明るいものではありません。詳しく見ていきましょう。
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MacでVRは使えるのか?
技術的にはMacでVRを動かすことは可能です。実際、YouTubeには2014年型iMacを使ったVRセットアップを公開しているゲーマーもいます。ただし、ほとんどのユーザーにとっては手間がかかりすぎるのが実情です。VR開発者側とApple側の双方からのサポートが不足しているため、現時点でMacでVRを動かすのは困難ですが、この状況は近いうちに変わる可能性があります。
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macOS High SierraでSteamVRがサポートされる
AppleはWWDC 2017の基調講演で、10.5インチiPad ProやiOS 11、そしてmacOS High Sierraなど、数々の新ハードウェア・新ソフトウェアを発表しました。High SierraはSierraからの一歩進んだマイナーアップデートという位置づけですが、ゲーマーや開発者を大いに盛り上げた新機能があります。それが「SteamVR」と「HTC Vive」のサポートです。
VR開発スタジオとして知られるインダストリアル・ライト&マジック(ILM)は、ステージ上でMacシステムによるネイティブなHTC Viveデモを実演しました。プレゼンターは画面上のUIとHTC Vive(およびコントローラー)だけを操作しながら、TIEファイターや帝国軍のクルーザー、ダース・ベイダーといった要素を、Star Wars風の世界に配置してみせました。
SteamVRのサポートはmacOS High Sierraに搭載され、同年後半にはMacユーザーも利用できるようになります。ただし注意が必要なのは、Steamで配信されている個々のVRゲームや体験コンテンツそれぞれがMac対応へアップデートされる必要があるという点です。SteamVRのサポートだけでは不十分です。この動きは一般ユーザーよりも開発者向けの措置と言えますが、開発者がこれを活かして順次ゲームをアップデートしていく可能性は十分にあります。
つまり、SteamVRはmacOS High Sierraとともに登場するものの、Mac向けのVRゲームがSteamでダウンロード可能になるまでには、もう少し時間がかかるかもしれません。
旧型Mac向けにGPUエンクロージャを販売へ
新型Macはより強力なGPUを活用することで、快適なVR体験に必要な滑らかな90fpsのリフレッシュレートを実現できます。では、少し前のモデルのMacはどうなるのでしょうか?Metal 2の導入によってMacシリーズ全体のグラフィックス性能が向上すると期待される一方、Appleは旧モデル向けに別売りのGPUエンクロージャを販売する予定であることも明らかにしました。
このGPUエンクロージャはThunderbolt 3経由でMacに接続するため、Thunderbolt 3ポートを搭載していないMacでは利用できません。内蔵されるのはAMD Radeon RX 580グラフィックスカードで、MacでハイエンドなVR体験を提供するには十分すぎるスペックです。
当初このエンクロージャは開発者向けのみの提供となる予定ですが、SteamなどのプラットフォームでVR(および非VR)のMac向けゲームが増えていけば、一般向けにも展開されるでしょう。
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2011年型Mac ProでVRを動かす
どうしてもMacでVRを使いたく、macOS High Sierraのリリース(2017年秋)まで待ちたくないという方には、ひとつだけ選択肢があります。ただし、かなり高額な手段です。
筆者自身は試したことがありませんし、正直なところPCを購入する方が安価で簡単なのでおすすめです。しかし、熱心なAppleファンの皆さんなら、挑戦してみる価値はあるかもしれません。
VR対応マシンにMacを「改造」したい人にとって最適なのは、2011年型Mac Proです。グラフィックスカード用のPCI-eスロットを備えており、RAMだけでなくCPUのアップグレードも比較的容易だからです。
PCでVRを動かすための推奨最低スペックは以下の通りです。できる限りこの構成に合わせるのがベストでしょう。
- Nvidia GTX 970またはAMD Radeon 290相当以上のGPU
- Intel Core i5-4590相当以上のCPU
- 8GB以上のRAM
- USB 3.0ポート×2
- Windows 7 SP1以降
- 297MHzクロックに対応したHDMI 1.3映像出力(直接出力アーキテクチャ)
しかし、「やってみせる!」という意気込みで2011年型Mac Proを使ってVRに挑戦しても、いくつかの問題に直面します。
まず何より重要なのは、GTX 970(またはその他の選択したカード)はWindowsで起動すれば通常通り動作するものの、Mac専用ドライバがおそらく存在しないため、OS Xを起動しようとしてもグラフィックスカードが機能しないという点です。
つまり、Mac ProをVRマシンとして使うと決めた場合、Windowsの使用を余儀なくされます。多額のお金をかけて「MacでVRを動かす」ことになっても、OS Xは使えないのです。
まとめると、理論上はMacでVRを使うことが可能ですが、現実には手間がかかり、法外なコストがかかり、その上互換性の問題にも遭遇しかねません。
HTC ViveやOculus Riftを使いたいVR愛好家へのアドバイスとしては、意外に思われるかもしれませんが、macOS High Sierraのサポートを待つか、思い切ってVR対応のゲーミングPCを購入することをおすすめします。何を選べばよいかわからない方は、PC AdvisorのVR対応PC購入ガイドが参考になるでしょう。
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