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Time Machineのバックアップがゴミ箱から削除できないときの対処法

macOSでTime Machineのバックアップを削除するには、「正しい方法」と「間違った方法」があります。Mac上の他のファイルと同じように、ゴミ箱へドラッグすればよいと思いがちですが、実はそれこそが「間違った方法」です。試したことがある方なら、その理由はすでにご存じかもしれません。

Time Machineのバックアップをゴミ箱に移動すると、そこに残ったままになってしまうことがよくあります。ゴミ箱を空にできず、元の場所に戻すこともできず、外付けドライブの空き容量は増えないまま——まさに悪夢のような状況です。しかし、いくつかの解決策があります。

なぜTime Machineのバックアップがゴミ箱から消えないのか

多くの場合、原因はmacOSのセキュリティ機能「システム整合性保護(System Integrity Protection/SIP)」です。SIPは、ユーザーや不正なプログラムがOSの重要な部分を書き換えたり破壊したりするのを防ぐ仕組みで、AppleはmacOSを狙うマルウェアの脅威が増加していたことを受けて、OS X El Capitanで導入しました。

Time Machineのバックアップにはシステムファイルのコピーが含まれているため、SIPによって保護されています。そのため、ゴミ箱を空にしようとしても削除できず、「一部の項目はシステム整合性保護のため削除できません」といったエラーメッセージが表示されることがあります。

Time Machineのバックアップがゴミ箱から削除できないときの対処法

また、SIPに問題がない場合でも、数万〜数十万ものファイルを含む大容量のバックアップでは削除に失敗することがあります。ゴミ箱を空にする際、macOSはファイルを1つずつ処理するため時間がかかり、途中に破損したファイルが1つでもあると、処理全体が止まってしまうのです。

ゴミ箱からTime Machineのバックアップを削除する方法

最適な方法は、SIPが邪魔になっているかどうかで変わります。エラーメッセージで「システム整合性保護のため削除できない」と表示された場合は、SIPを一時的に無効化する必要があります。そうでない場合は、ターミナルを使えばすぐにゴミ箱の中身を削除できます。

SIP(システム整合性保護)を一時的に無効にする

手順を始める前に、重要な注意点があります。SIPはMacをより安全にする機能です。ゴミ箱からTime Machineのバックアップを削除するために一時的にオフにできますが、作業が終わったら必ず再度オンに戻してください。SIPが無効のままでは、Macはマルウェア攻撃に対して脆弱になります。

  1. Cmd + R を押しながらMacの電源を入れ、リカバリーモードで起動します(Apple Silicon搭載Macの場合は、電源ボタンを長押しして起動オプションを表示し、「オプション」を選択します)。
  2. Appleロゴが表示されたらキーを離します。
  3. 求められた場合は、管理者アカウントでログインします。
  4. 「macOSユーティリティ」画面が表示されたら、メニューバーのユーティリティ > ターミナルを選択します。Time Machineのバックアップがゴミ箱から削除できないときの対処法
  5. 次のコマンドを表示どおり正確に入力します:
    csrutil disable; reboot
  6. Returnキーを押し、Macが再起動するのを待ちます。
  7. これでSIPが無効になり、通常どおりゴミ箱を空にできるはずです。
  8. 作業が完了したら、手順1に戻り、今度は次のコマンドでSIPを有効に戻します:
    csrutil enable; reboot
    Time Machineのバックアップがゴミ箱から削除できないときの対処法

大きなバックアップを削除した場合など、ゴミ箱を空にするのに時間がかかることもあります。SIPをオンに戻すのを忘れないよう、Macでリマインダーを設定しておきましょう。また、SIPが無効になっている間は、ダウンロードやアプリのインストールは避けてください。

SIPの状態を確認する方法

現在SIPが有効か無効かわからない場合は、システムレポートで確認できます。Appleメニュー > このMacについて > システムレポートを開き、サイドバーの「ソフトウェア」を選択すると、「システム整合性保護」の状態が表示されます。

Time Machineのバックアップがゴミ箱から削除できないときの対処法

ターミナルを使ってゴミ箱を即座に空にする

ターミナルコマンドを使えば、ゴミ箱を経由せずに直接ファイルを削除できます。この方法では、制限付きのファイルや破損したファイルであっても、macOSが即座に削除を実行します。

ただし、操作を始める前にターミナルの基本的な使い方を理解しておいてください。コマンドの入力を誤ると、Macのシステムに深刻なダメージを与える恐れがあります。

今回使用する主なコマンドは以下のとおりです。

  • sudo:管理者(スーパーユーザー)権限でコマンドを実行する
  • rm:ファイルを即座に、完全に削除する
  • -rf:指定したファイル・フォルダを再帰的かつ強制的に削除する

ターミナルでゴミ箱を空にする手順は以下のとおりです。

  1. Spotlight検索でターミナルを開きます。Cmd + Spaceを押して「terminal」と入力してください。
  2. 次のコマンドを入力します。末尾に半角スペースを1つ入れる点に注意し、まだReturnキーは押さないでください。
    sudo rm -rf 
  3. Dockのゴミ箱アイコンをダブルクリックして、内容を表示します。
  4. ゴミ箱内のTime Machineバックアップを、ターミナルウィンドウへドラッグ&ドロップします。ファイルパスが自動的にコマンドに挿入されます。
  5. ターミナルでReturnキーを押して削除を実行します。
  6. 求められたら管理者パスワードを入力し、もう一度Returnキーを押します。パスワードはセキュリティのため画面に表示されません。
  7. コマンドの処理が完了するまでターミナルを開いたままにします。大容量のバックアップの場合は削除に時間がかかることがあります。ゴミ箱からバックアップが消えれば完了です。
Time Machineのバックアップがゴミ箱から削除できないときの対処法

Time Machineのバックアップを正しい方法で削除するには

理想を言えば、Time Machineのバックアップを手動で削除する必要はありません。AppleはTime Machineを、古いバックアップを自動的に削除して新しいバックアップ用の空き容量を確保するよう設計しています。しかし、必ずしも期待どおりに動作するとは限らず、他のファイルを保存したり、別のMacのバックアップを取ったりするために、ドライブの追加スペースが必要になることもあるでしょう。

そのような場合は、今回ご紹介した方法を活用して、安全かつ確実にバックアップを削除してください。

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