Macで「macOSをコンピュータにインストールできません」エラーが出たときの対処法
Macのアップデートはそれ自体すでに時間のかかる作業です。さらに、アップデートが失敗して「macOSをコンピュータにインストールできませんでした」というエラーメッセージが表示されると、そのストレスは何倍にも膨れ上がります。
しかし、諦める必要はありません。ほとんどの場合、以下のトラブルシューティング手順でこのエラーを解決できます。それほど長い時間はかかりませんし、今後この種のmacOSインストールエラーを回避する方法についても併せてご紹介します。
なぜ「macOSをインストールできませんでした」と表示されるのか
macOSのアップデート中にエラーが発生する原因はさまざまです。幸い、エラーメッセージに問題の詳細が表示されていることもあり、その場合はトラブルシューティングの対象を絞り込めます。
macOSのインストールが完了しない最も一般的な原因には、以下のようなものがあります。
- /System/Installation/Packages/OSInstall.mpkg のパスが見つからない、または破損している
- Macの空きストレージが不足している
- macOSインストーラーファイルの破損
- Macの起動ディスクに問題がある
- ハードウェアの非互換性
原因が何であれ、macOSのインストールエラーは通常、自分でも簡単に解決できます。以下の対処法を順に試してみましょう。
トラブルシューティングを始める前に
macOSのインストールが完了しなかった場合、Macを再起動するたびにインストーラーが立ち上がるという無限ループに陥ることがあります。エラーの対処に入る前に、まずは以下の手順でこのループから抜け出し、大切なデータを保護しておきましょう。
ステップ1. セーフモードでMacを起動する
セーフモードでは、macOSインストーラーを含むさまざまなプログラムの自動起動が抑制されます。セーフモードで起動すれば、起動時のループから抜け出し、問題を起こしているプログラムがバックグラウンドで動作するのを防げます。
セーフモードの起動方法は、お使いのMacがIntelチップ搭載かAppleシリコン搭載かによって異なります。
Intel搭載Macの場合は、Macを再起動し、電源が入ると同時にShiftキーを押し続けます。Appleロゴが表示されたら、または起動音が鳴ったらキーを離します。ログイン画面のメニューバーに「セーフブート」と表示されていれば成功です。
Appleシリコン搭載Macの場合は、Macをシャットダウンし、起動オプション画面が表示されるまで電源ボタンを押し続けます。起動ディスクを選択し、Shiftキーを押したまま「セーフモードで続ける」をクリックしてください。
ステップ2. Time Machineで新しいバックアップを作成する
macOSの大型アップデートをインストールする前に、必ずMacをバックアップしておくことが重要です。アップデートはOSのコアファイルを書き換えるため、万一問題が発生した場合、Macを完全に初期化しなければならない可能性もあります。
外付けドライブを接続し、Time MachineでMacをバックアップしましょう。Time Machineは増分バックアップ方式なので、常に最新版だけを残すのではなく、特定の日付の状態からファイルを復元できるのが大きな利点です。
ステップ3. App StoreでMacとの互換性を確認する
トラブルシューティングを始める前に、最新バージョンのmacOSがお使いのMacに対応しているかどうかを確認しておきましょう。
Appleのサポートページにアクセスし、インストールしたいmacOSバージョンのリンクをクリックして、対応ハードウェアの要件を確認します。メニューバーのAppleロゴから「このMacについて」を選択し、要件と自分のMacの仕様を見比べてください。
もしMacが非対応なら、そのバージョンへのアップグレードはインストールできません。それは、Macの買い替えを検討すべきサインかもしれません。
macOSのインストールが完了しないときの8つの対処法
バックアップを作成し、互換性も確認できたら、次は以下のトラブルシューティングでインストールエラーを解決していきましょう。
このエラーには多くの潜在的な原因があるため、どれかひとつの対処で解決する可能性があります。できるだけ早く解決できるよう、簡単な方法から順番にご紹介します。
1. Macを再起動してインストールをやり直す
意外かもしれませんが、単純にMacを再起動してもう一度試すだけで解決することも少なくありません。Appleメニューを開き、「再起動」を選択してください。
Macがフリーズして応答しない場合は、電源ボタンを押し続けて強制終了します。ただし、インストール作業中に強制終了するとOSのファイルが破損する恐れがあるため、絶対に行わないでください。
2. 日付と時刻を正しく設定する
Macの日付や時刻がずれていると、Appleのサーバーへの接続に支障をきたし、インストールエラーの原因になることがあります。
システム環境設定を開いて「日付と時刻」へ移動し、鍵アイコンをクリックして管理者パスワードを入力します。そのうえで「日付と時刻を自動的に設定」にチェックを入れましょう。
3. インストールに必要な空き容量を確保する
macOSのインストーラー本体は約4〜5GBですが、インストールを完了するには実際には20GB程度の空きストレージが必要です。
これは、インストーラーがファイルやフォルダを展開する際に追加の作業領域を必要とするためです。空き容量が足りないとインストーラーが作業できず、インストールは途中で失敗します。
Appleメニューから「このMacについて > ストレージ」を開いて空き容量を確認し、「管理」をクリックすると、どのデータが容量を圧迫しているかを把握できます。不要なファイルを削除して、十分な空き容量を確保しましょう。
4. macOSインストーラーを再ダウンロードする
Macに保存されているインストーラーが破損しているケースもあります。古いインストーラーをゴミ箱に移動し、新しいものをダウンロードし直すのがおすすめです。
過去のmacOSインストーラーの多くはAppleのサポートページから直接入手できます。こちらからは、システム環境設定やApp Store経由の小型版ではなく、完全なコンボインストーラーをダウンロード可能です。ただし、macOS Montereyなど比較的新しいバージョンについては、App Storeから入手する必要があります。
5. PRAMとNVRAMをリセットする
PRAMとNVRAMには、画面の明るさ、音量、ディスプレイの解像度といったMacの各種設定が保存されています。ここに不具合が起きていることが、インストールエラーの原因になっている場合があります。
幸い、個人データを消去することなくリセットできます。Macを再起動し、電源が入ると同時にOption + Cmd + P + Rを押し続けてください。
2回目のAppleロゴが表示されるか、2回目の起動音が聞こえるまでキーを押し続けると、リセットは完了です。
6. 起動ディスクでFirst Aidを実行する
それでもインストールが完了しない場合は、起動ディスクにアクセス権やディスク構造のエラーが潜んでいる可能性があります。macOSに標準搭載されている「ディスクユーティリティ」を使えば、こうしたエラーの多くは簡単に修復できます。
アプリケーションフォルダ内のユーティリティフォルダからディスクユーティリティを開きます。サイドバーで起動ディスク(通常は「Macintosh HD」)を選択し、「First Aid」をクリックして実行します。するとディスクのエラーがスキャンされ、修復可能な問題が自動的に直されます。
通常の状態でディスクユーティリティを開けない場合は、後述の方法でmacOS復元を起動し、そこからFirst Aidを実行してみてください。
7. macOS復元を使ってmacOSを再インストールする
どうしてもインストールがうまくいかない場合は、OS全体を再インストールする必要があるかもしれません。これはMacの「macOS復元」機能から行えます。
macOS復元の起動手順は、Intel MacとAppleシリコンMacで異なります。
Intel Macの場合は、Macを再起動し、電源が入ると同時にOption + Cmd + Rを押し続けます。Appleロゴが表示されたらキーを離すと、「macOSユーティリティ」ウィンドウが現れます。
AppleシリコンMacの場合は、シャットダウン後に電源ボタンを押し続けて起動オプション画面を表示し、「オプション」→「続ける」をクリックします。
macOS復元が起動したら、「macOSを再インストール」を選択して最新バージョンをインストールします。新しいソフトウェアのダウンロードが必要なため、完了までに時間がかかる点にご注意ください。
8. Macを消去してバックアップから復元する
ソフトウェア関連の問題における最終手段は、起動ディスクを完全に消去してmacOSを一からクリーンインストールすることです。新しいmacOSを導入したあと、Time Machineのバックアップからすべてのデータを復元できます。
なお、ディスクを消去する前にバックアップを取っていないと、写真、音楽、書類など、すべてのデータが失われるので十分に注意してください。
Macユーティリティを活用して将来のエラーを防ぐ
ご覧のとおり、「macOSをコンピュータにインストールできませんでした」というエラーが発生する理由は複数あります。本記事でご紹介した対処法で問題を解決できるだけでなく、日頃からMacをベストな状態に保っておけば、そもそもエラーの発生を防ぎやすくなります。
ストレージの空き容量を増やしたり、マルウェアを検出・除去したりできる便利な無料アプリも多数あります。ぜひ活用して、快適なMacライフを維持しましょう。
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